成山堂書店の書籍紹介

航空管制システム−限界と未来の方向−

園山耕司 著

空域問題や対策の遅れが指摘される気象問題など改善点を示し、航空管制の現状とその将来性を解説。完璧なる航空管制に挑む一冊。 【内容】 航空機の事故について、その多くは管制とパイロットがかかわった事故です。人がミスを起こす可能性は常に存在しています。ミスを起こしにくいようにと航行援助施設や管制システムは日々改善されてきています。では、システムはどう改善されてきているのか、現場の管制官は頭の中でどのような物差しを使って航空交通の流れをさばいているのか・・・・。 本書は、第1部で航空管制システム全体がわかるよう例を挙げながら解説し、第2部で……

流れ星の文化誌 気象ブックス003

渡辺美和・長沢 工 共著

人々の身近な存在でありながら、今まで天文学でしか語られなかった流れ星を、歴史的・文化的視点から観測し、知られざるその素顔に迫る。 【はじめに】より  初めて流れ星が近代科学の対象として観測されたのは、1798年11月のことだ。それから100年たった1899年、日本では現代に通じる流れ星の観測は初めて行われた。  でも、もちろん、それらが初めて流れ星を見た記録ではない。流れ星はそれまでもずっと私たちの頭上に現れていたのである。  流れ星の数が、もっともっと多かったなら、それなりに天文学の発展に違った影響を与えたかもしれないが……

世界の風・日本の風 気象ブックス020

吉野正敏 著

 世界にはさまざまな風が吹いています。ハリケーンもあり、台風もあります。心地よく肌を撫でてゆく春風もあれば、一瞬にして地上の全てを巻き上げる突風もあります。毎日の気象情報では気温、降水量の他に「風力・風向き」が予報されています。  風は気温や降水量に比べれば日々の生活にそれほど深い関わりはないように見えます。ところが、本書によると、風は私たちの生活に無縁なものではありません。日本には「○○風」とか「○○おろし」のように風に地域独特の名前が付いていたり、「風情がある」とか「風雅を好む」などのような風に関する言葉や、風に関する地名が多く……

アオサの利用と環境修復 【改訂版】

能登谷正浩 編著

各地の沿岸で大繁殖し、被害を及ぼすアオサは環境修復や飼料などに優れた性質を持つ。その生態や有効な利用・加工方法などを紹介する。 【目次】 第1章 アオサと大繁殖  1.1 アオサとは  1.2 大繁殖するアオサ類 第2章 種と生育の特徴  2.1 長生  2.2 成熟と繁殖  2.3 光合成と生産力  2.4 栄養塩の吸収 第3章 静穏な海域で栄養繁殖する種  3.1 長崎県大村湾では  3.2 横浜市海の公園では 第4章 水質浄化と環境修復  4.1 二酸化炭素の吸収と地球温暖化抑制への寄与  4.2 養殖場の水質浄化……

生命の源マイクロアルジェ−健康・美容・食糧・環境問題の救世主−

竹中裕行 著

自然治癒力の増進、抗ガン、老化防止、美肌効果だけでなく、環境・食糧・エネルギー問題を解決するマイクロアルジェ(微細藻類)の力! 【目次】 プロローグ-生命を育んだ原始の海 第1章 マイクロアルジェがつくった地球環境  35億年前から酸素をつくっていた  テツはマイクロアルジェの贈り物  オゾン層はマイクロアルジェから生まれた  共生-他の生物と助け合って進化する  共存と食物連鎖-生態系を維持する  太陽エネルギーを生命エネルギーに換える 第2章 マイクロアルジェの仲間とその利用  マイクロアルジェの多様な進化  本書に登場する……

明太子開発史−そのルーツを探る−

今西 一・中谷三男 共著

発行までに7年もの歳月を費やした、明太子にかける熱い思いがつまった1冊。 福岡・山口等の土産物として名高く、ご飯のおかずやおにぎりの具はもとより、スパゲッティやもんじゃ焼き、各種和え物など様々な料理に利用されている辛子明太子。現在でこそスーパー等で普通に売られ家庭にも浸透していますが、元々は郷土の名産品のひとつにすぎませんでした。普段何気なく口にしていますが、考えてみると明太子について一般に知られていないことがいろいろと多いことがわかります。例えば、どのようにして全国に広まっていったのか。なぜ全国への供給が可能になったのか。ルーツは……

宇高連絡船 紫雲丸はなぜ沈んだか

萩原幹生 著

死者168名。多くの幼い命を奪った紫雲丸沈没事故。濃霧の中での“謎の左転”,衝突。その事件の真相に(元)宇高連絡船船長が迫る。 【はしがき】より 昭和30年5月11日、午前6時56分、風のない平穏な瀬戸内海の高松沖で世界海難史上まれにみる大事故が発生した。国鉄宇高連絡船の客貨船「紫雲丸」と同貨物船「第三宇高丸」が衝突し、紫雲丸が沈没するという事故でそれは濃霧のいたずらというにはあまりにも大きな犠牲を伴うものであった。 その前年の9月に函館港外で台風15号によって洞爺丸他四隻が沈み空前の犠牲者1155名を出した。その審判の結審も出ない……

二級・三級海技士(航海)口述試験の突破〈法規編〉【7訂版】

岩瀬 潔・万谷 小百合 共著

ニ級・三級(航海)の受験者を対象に海技士国家試験の「法規」の口述試験に挑むための参考書。 【はしがき】より 本書は,二級海技士(航海),三級海技士(航海)及び船橋当直三級海技士(航海)の免許を受けようとする人を主な対象としてまとめた,海技従事者国家試験の「法規」の口述試験を突破するための参考書です。 できるだけ分かりやすく,また覚えやすいように,各法令とも設問形式をとり,解答は箇条書で述べてあります。 「法規」に関する二級,三級及び当直三級の試験範囲は, 1 ページおよび2ページの海技従事者国家試験範囲一覧表(法規)に示し……

世界の湖と水環境 ベルソーブックス005

倉田 亮 著

国連職員として16年間、世界の湖を調査してきた著者が、約90個の興味深い湖を厳選し、貴重な写真と共にわかりやすく紹介する。 【はじめに】より  世界の五大陸に点在する湖沼は、その形や規模から水質、気候条件、生物相などの環境はもとより、人間との関わりまで千差万別で、きわめて多様性に富んでいる。湖の形ひとるをとっても、丸いものや三角形、四角形、細長いもの、複雑なアメーバ状をしたものまである。また、湖が形成された要因の違いや地質、流入河川の状況、気候によって、その水質は淡水湖、塩湖、酸性、アルカリ性であったり、濁っていたり、きわめて澄んで……

水生動物の音の世界 ベルソーブックス021

竹村 暘 著

音を出すのはイルカやクジラだけではない。威嚇や求愛など様々な場面で色々な音を出す、 水生動物の巧みな音の利用法に迫る。音から学ぶ水中の生態学。 【はじめに】 最近いろいろな動物の世界を紹介するテレビ番組をよく目にするようになった。以前もドキュメンタリー番組はあったが、動物が番組の中心になったものを見た記憶はあまりない。ここ十数年のうちに急速に増えてきたようである。人間社会の複雑な関係と異なり、こうした番組は安心して見ていられる。見知らぬ国の動物の思わぬ行動に目を奪われた方も多いことと思う。 しかし、こうした番組を見ていると、陸上動物……
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