成山堂書店の書籍紹介

六訂版 航海学 【上巻】 

辻 稔・航海学研究会 共著

水路図誌、航程線航法、大圏航法、潮汐潮流などの地文航法とGPS、レーダなどの電波航法を解説。計算器を使った例題付。海技士(航海)1〜3級向。 【はしがき】より 航海学の専門図書としては多数の名著が出版されていますが、学生の能力に応じた適当な教材または参考書の発刊を望む声も少なくありません。 このような要望にこたえて本書が発刊されて以来20数年の年月が過ぎました。 この間、航海学の分野においても科学技術の進歩に伴い、各種電波計器の自動化、船位表示のデジタル化、自動衝突予防装置の開発、NNSS、GPSの普及等目覚ましいものがあ……

How to ロープ・ワーク

及川 清・石井七助・亀田久治 共著

基本的なロープの結び方、これを応用した各種の実用的な結び方・装飾的な結び方をイラストを中心にやさしく解説。万人向きの結びの本。 【まえがき】より わたくしの家業の関係からか、小学生のころからロープを手にするようになったが、当時は、“よぼい”や“さつま”と読んでいた“垣根結び”や“ショート・スプライス”、あるいは“もやいむすび”などができる程度であった。 ところが戦時中の中学校の動員先が航空機の格納庫用天幕や爆弾用の落下さんの製作工場であったため、ここでもロープ・ワークやキャンバス・ワークをいや応なしに体得させられた。そして、……

船舶の軸系とプロペラ

石原里次 著

推進軸系とプロペラの保守・管理の実際を豊富な図面をもとに実務者、海技試験受験者向に解説。新しい推進技術も紹介する。 【まえがき】より  長年、練習船の機関士として、また、海難審判庁の審判官、理事官としての職務についてまいりました。この間に多くの先輩から貴重な指導を受け、また、実務にあたり、必要に応じていろいろな資料、参考書を集めてきました。今回、退職したのに伴い、これらの資料をこのまま散逸するのも惜しいとの思いから系統的に整理し、軸系装置についてまとめてみました。  モーターボートから大型船までの装置を対象にし、現在では実用……

日中貿易物流のABC

岩見辰彦・石原伸志 共著

実務経験豊かな著者が、日本・中国相互の貿易・物流システムを解説。トラブル事例の解説等かゆいところに手が届く実務家必携の書。 目次 第1章 中国貿易物流の現状 1.1 中国の経済概況 1.2 日中貿易の現状 1.3 中国の物流事情を考える 第2章 日本から輸出貿易実務 2.1 日中間貿易の取引 2.2 市場調査と売買契約 2.3 インコタームズ 第3章 日本の輸出フォワーディング業務 3.1 輸出の許可・承認 3.2 中古設備機器の輸出船積み前検査 3.3 梱包 3.4 シッピング・マーク 3.……

アメリカの鉄道史−SLがつくった国−

近藤喜代太郎 著

鉄道会社の隆成や各路線の延伸,SLの車両技術の進歩などを踏まえて,鉄道がアメリカの発展に果たした役割を解説する。 【序】より 本書は蒸気機関車に特別の配慮をした、アメリカ合衆国の鉄道史である。しかし。鉄道という窓から覗いたアメリカ史にしたいと努めた。もちろん、アメリカの通史ではないので、重要な史実でも鉄道に関わりがなければ割愛し、また微細な史実でも鉄道史の立場から大きく扱った部分がある。そして、本書を著す上で大切と考えたのは、鉄道だけを追うのではなく、社会の中で鉄道がどう存在し、社会をどう変え、ひいてはアメリカが今日の姿となっ……

海洋計測工学概論 【改訂版】

田口一夫・田畑雅洋 共著

潮流・温度・海底の形態などを計測する各種機器の特性や計測方法について説明。豊富な図表で海洋計測機器全般を解説したハンドブック。 【はじめに】より  我々の緑豊かな地球は、急増する人口があふれようとしている。これを救うには、母なる海の開発によらねばならない。昭和40年代に叫ばれた、海洋開発の掛け声は既に失せているが、それは海の障害がいかに厳しいかの教訓と受け止めるべきであろう。これに対比して語られるのが、宇宙開発の急速な進歩である。その違いは、人間の目で直接見ることのできる情報量と、海水という苛酷な環境に由来するといえよう。しか……

偏西風の気象学 気象ブックス016

田中 博 著

本書は、日本の気候に大きな影響を及ぼす偏西風をテーマに、その背景に潜む大気大循環の全体像や、異常気象発生のメカニズムを解き明かしたものです。著者は筑波大学での教養課程の講義と、専門の研究の経験を活かして、偏西風研究の最先端をわかりやすく紹介しています。 [toc] 【はじめに】 偏西風とは、地球を取り巻くように恒常的に吹き続ける西風のことである。世界の大都市の多くは温帯気候にあり、温和で四季の移り変わりが明瞭な地域にある。この温帯で恒常的に吹く風は偏西風である。温帯は、夏には温暖な亜熱帯気団に覆われ、冬には冷涼な寒帯気団……

捕鯨に生きた

大洋漁業南氷洋捕鯨船団の記録を残す会 編

日本のあらゆる産業を支えてきた捕鯨事業。その従事者たちがダイナミックな体験談、公海商業捕鯨再開への希望を思い思いに綴る。 【目次】 1:捕鯨三隻,氷山に閉じ込められる 2:遭難捕鯨船救出作戦に成功 3:抹香フライキ(旗) 4:三代社長に仕えて 5:南鯨戦後第一回の出漁 6:私の捕鯨人生 7:捕鯨船事始め 8:若き日の失敗談 9:航海実習生 10:南氷洋捕鯨の電波利用物語 11:一五回出漁の軌跡 12:今,甦る鯨の世界 13:ソロモン海で第二日新丸炎上! 14:南氷洋の気象雑感 15:山家男のくじらとり 16:第二〇次南鯨便り 17:……

都市と漁業−沿岸域利用と交流−

日高 健 著*漁業経済学会賞受賞

都市化が進む沿岸域で,漁業が生き残る道を都市との交流を中心に活動の実例を挙げ検証する。転換期を迎えた漁業の経営革新を目指す1冊。

海のミネラル学−生物との関わりと利用−

大越健嗣 編著

 本書は、海水や海洋生物に含まれるミネラルに着目し、生物とどのような関わりがあるのか、またミネラルを利用してわかることは何か、などについてわかりやすく解説しています。冒頭の海洋深層水やタラソテラピー以外にも、ミネラルを利用したウナギやアユの回遊履歴の解明やカキの産地判別への応用、特定のミネラルを多く蓄積する生物などに関する記述もあります。ミネラルと聞くと一般的にはどうしても健康と関連付けてしまいたくなりますが、そればかりではなく、様々な分野での利用可能性を示しています。  これまで海のミネラルに関する本は、それぞれの立場から断片的に書……
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