カテゴリー「交通」図書一覧
七つの海を行く −大洋航海のはなし−【増補改訂版】 交通ブックス204
港へ行けばコンテナ船や貨物船、自動車運搬船などが、貨物を積んで出入りする姿はよく見かけます。積荷の積み卸しや、そのときの船員や作業員の仕事ぶりを見ることもできます。しかし航海中の船内の仕事や船員の生活ぶりを一般の人が知る機会はといえば、ほとんどないに違いありません。たいていの人は、船というのはモノをあちらからこちらへ運ぶ仕事だから、航海中はあまりすることがないだろうと想像するかもしれませんが、この本を読むとそうではないことがよくわかります。出港時と入港時は当然ながらやることが一杯ですが、航海中もすることはたくさんあります。船の仕事は結構忙しいものです。
著者は現在大学教授ですが、元は外航船の船長です。外航コンテナ船をモデルとして、その船長時代の経験を生かして出港から行き先の港で積荷を下ろして戻ってくるまでをドキュメント風に描いたのが本書です。ときにはちょっとした勉強をまじえながらの描写はな……
船員法及び関係法令(令和2年1月5日現在)
令和2年1月5日日現在の内容。実務に便利な事務取扱要領と事務処理基準を完全収録。船内備置図書にも最適。
・船員法
・船員法施行規則
・航海当直基準
・航海に関する記録を定める件
・指定漁船に乗り組む海員の労働時間及び休日に関する省令
・船内における食料の支給を行う者に関する省令
・船員電離放射線障害防止規則
・船舶に乗り組む医師及び衛生管理者に関する省令
・救命艇手規則
・船員法事務取扱要領
・船員法事務処理基準
・船員災害防止活動の促進に関する法律
・最低賃金法
・賃金の支払の確保等に関する法律
・船員労働安全衛生規則 等
(海事図書)……
設問式 定期傭船契約の解説(新訂版)
定期傭船契約に関する法律問題を英国法により実務的に解説。約200件の判例・仲裁判断を収録し、各ケースごとに設問式でレクチャーする。
傭船ビジネス業界待望の一冊
【新訂版はしがき】
全訂版ももうすぐ売り切れと聞く。うれしい話である。今回の新訂版では以下の点を意識した。
1.本書は実務家のためのマニュアルであり,学術書ではない。実務家にとって重要なことは,オフハイヤーや船のオペレーションにかかわる法律問題である。そこで,新訂版においては,オフハイヤーなど実務家にとって関心のある点に関して事例を数多く紹介した。一方,船の引き揚げなどめったにない分野は,基礎的な事例に絞った。船の引き揚げをするときは,専門の弁護士に相談すべきである。
2.同様の理由で,本書で紹介する事例に関しては,判例の日付など出典を明示する注は割愛した。実務家にとっては,あまり意味のあるものではないからである。
……
航海計器シリーズ2 ジャイロコンパスとオートパイロット【新訂増補】
※在庫が少なくなっており、品切れの場合がございますのでご了承ください。
最新の資料に基づき、原理、構造、作動などについてわかりやすく説明。特に適応オートパイロットについて1章をさいて説明。
【新訂増補に当たって】より
最近、マイクロプロセッサの発達につれて、適応オートパイロットが実用化されました。このオートパイロットは、自船の操縦性や外部環境の変化に適応するよう、各種調整が自動的に変化、調整されます。したがって単にディジタル化されているだけでなく、これと同時に適応化されており、省エネルギー操舵に役立つことが認識され、かなり普及し始めております。
このような事情を考えると、今後改良が積み重ねられるでしょうが、外洋船ではこのオートパイロットが増加の一途をたどることは必至であろうと推察されます。
従来のものと比べて、このオートパイロットは、操作法などではあまり変わらないように作られ……
舶用機関システム管理(2訂版)
電動機を含めた各種原動機による推進システムの運転について、基礎理論から障害(事故など)発生の原理までを平易に解説。機関士、学生向。
【はしがき】より
本書は船舶の機関管理者のみならず舶用推進動力しすてむの運転管理の基礎を勉強したい人が、理解の糸口をつかむことを目的として著した。筆者は商船および練習船のエンジニアとして勤務した経験から、機関システムに関する基礎的な事象を早い時期に把握しておくことが大切であることを痛感している。
楽しく機関システムの管理を勉強するため、高等学校卒業または大学1年生程度の理化学の知識をもって理論的な解析が理解できるよう配慮し、やや難しい理論式の誘導はできるかぎり注で詳細に行った。発生する現象についても、1〜3シリンダの簡単なものに絞り、多段のものは単段として簡単に取り扱い、独力で理解できることを念頭においた。
工学の基本を総合的に説明したのち、舶用主機関……
基本造船学 【船体編】
鋼船についての基礎に始まり、船体の構成、鋼船の材料、鋼材の接合、船体の一般構造、特殊船体構造まで、図表を豊富に使って解説。
【序】より
船に関係のある仕事に就いて30余年、その間、本職(逓信省管船局→運輸省船舶局)のほかに、縁があって東京高等商船学校で10年間、工学院で2年間、東京明治工業専門学校で5年間、丁度戦前から戦後へかけて、10数年間、造船学特に鋼船の構造について講義をしたことがある。
当時、それらの講義には、教科書を使用せず、自分で作った講義の原稿に基づいていた。いざ教えるとなると、いろいろと疑問が起こって更に調べたりして、その講義の原稿も次第にまとまっていった。それでも、教科書があったら、もっと能率よく講義ができたであろうと、幾度か考えながら、月日は進んだ。
それから本職の方でも、船体構造関係の法規の運用から、その制定改廃などは重要な仕事であったので、鋼船の構……
世界の通勤電車ガイド
世界主要都市の鉄道・路面電車等の運営形態、利用方法、歴史、車両について総合的に紹介する。豊富な図や写真を用いわかりやすく解説。
【目次】第1章 都市と鉄道
1.1 世界の通勤電車概観
1.2 交通需要と交通機関
1.3 路面電車
1.4 地下鉄
1.5 近郊鉄道
1.6 その他軌道系交通機関
1.7 運賃とコスト
第2章 ロンドン
2.1 概要
2.2 運賃システム
2.3 路線と列車運行
2.4 歴史
2.5 車両
こぼれ話(1)−ホームのアナウンス
第3章 パリ
3.1 概要
3.2 運賃システム
3.3 路線と列車運行
3.4 地下鉄の歴史
3.5 近郊鉄道の歴史
3.6 車両
こぼれ話(2)−地下鉄の香水
第4章 ベルリン
4.1 概要
4.2 運賃システム
……
飛行機100年−カラー写真でつづる名機たち−
ライト機から第二次大戦中の傑作機、戦後の軍用機、小型機や旅客機まで飛行機の歴史100年を代表する約200機種をカラー写真で紹介。
名機200機種を収録した写真集!
本書に登場する名機たち
1 大空への挑戦
●リリエンタールのグライダー
●ライト・フライヤー
●ブレリオ
●エトリッヒ・タウベ
●アンリ・ファルマン
●モーリス・ファルマン
●アントワネット?
●ドペルデュサン・レーサー
●ニューポール28
●スパッド?
●ソッピーズ・キャメル
●RAF・SE5
●ロイヤルファクトリーRE8
●ハンドレページ0/400
●アルバトロスD?
●フォッカーD?
●フォッカーDr.?
●ソッピース・トリプレーン
●ホーカー・ハート
●デハビランド・タイガーモス
●ライアンNYP-1 スピリット・オブ・セントルイス
●ロッキード・ベガ
●スーパーマリンS6B
●カーチスR3C
●ロッキード・シリウス……
気象の遠近法−グローバル循環の見かた− 気象ブックス001
日々の天気を運んでくる地球をめぐる大きな風。その美しい姿の奥にひそむ大自然の摂理。日常見なれた天気天候をグローバルな視点に立った遠近法で見なおす楽しみを、プロ野球や文学美術などの身近なたとえ話から始めてやさしく語りかける新しい気象観。
【目次】
序 章 遠近法の楽しみ
一 野球の見かた
二 パースペクティヴということ
三 さまざまな気象の見かた
四 気象の遠近法
第一章 大気のグローバル循環
一 グローバルということ
二 グローバル循環
三 大航海時代
四 ハレーの風系図
五 ハレーの説
六 地球は回っている
七 ハドレー循環
八 グローバル循環の姿
九 成層圏と中間圏の風
第二章 地球の温度
一 暑さ寒さ
二 気温のグローバル分布
三 気温を決めるもの
四 熱のバランス
五 地球の温度
六 ……
黄砂の科学 気象ブックス018
毎年のように黄砂が頻発し話題となっています。これは中国内陸部のタクラマカン砂漠や黄土高原などから舞い上がった砂ぼこりが、上空の風に乗って日本に飛来するものです。黄砂の移動の様子は、衛星写真などからも把握され、関心を呼んでいます。
日本では車や洗濯物が汚れる程度の被害ですが、発生源に近い中国や韓国では雪のように降り積もり、交通、農業、健康などへの被害が甚大で、黄砂は気象災害としてとらえられているといいます。
黄砂の発生には中国内陸部の砂漠化が深く関わっているとのことです。また,本書によると,近年の黄砂被害の大規模化は過放牧,過耕作,森林伐採などの人為的側面もあるといいます。
著者は名古屋大学教授で、長年黄砂の研究に携わり、中国などで現地調査を重ねてきました。黄砂の発生現場から日本への移動経路、黄砂発生の背景にある大陸内陸部の環境変化まで、ひとつひとつ具体例を取り上げ、丁寧に案内し……