コラム

各界の専門家が発信するお役立ちコラム

2022年4月19日

春になって、色々な場所に緑が出始めました。水中も例外ではなく、池や川、ちょっとした水たまりや田んぼに張られた水の中にも水草や藻の姿が見えます。こうした場所では、目に見えるものだけではなく、微細な藻類も暮らしています。小さな藻類の中の、単細胞生物を「マイクロアルジェ」と呼びます。以前「クロレラ」のブームがありましたが、これもその一種です。
クロレラがブームになったのは、健康によいとされたからです。今もその健康効果を期待したサプリメント等が販売されています。少し前、同じような健康効果を期待できるマイクロアルジェとして新たに注目されたのが「ユーグレナ(ミドリムシ)」です。
これらマイクロアルジェには健康効果だけでなく、バイオ燃料、バイオマテリアルとしても期待が集まり、数多くの研究が行われています。
マイクロアルジェが生育するのは、実は水中だけではありません。一見コケに見えるイシクラゲや、中国料理で使われる髪菜のように、陸上の乾燥した環境で生きるものもいます。また、他の生物と共生するものもいます。過酷なものを含む多彩な環境で生きられること、様々な有効成分を含むこと、光合成を行って酸素を作れること、これらの理由から、人間の健康以外にも様々な利用法が考えられます。
今回ご紹介する『ミドリムシの仲間がつくる地球環境と健康』では、微細藻類を地球環境改善と人間の健康に役立てようと長年研究を続けてきた著者が、その研究成果と世界の様々な研究事例を紹介しながら、マイクロアルジェの世界をご案内します。 小さな藻の大きな役割!『ミドリムシの仲間がつくる地球環境と健康』のつづきを読む
2022年4月5日

3月31日は、年度末で忙しい方も多かったと思います。しかし早朝と夜間に、また地震のニュースがありました。早朝は南太平洋で、夜間は千葉と京都で起こったものです。3月の半ばにも、東北で大きな地震があったばかりです。
また1月と3月上旬には、南太平洋で大きな噴火がありました。昨年には小笠原の海底火山噴火によって軽石が大量に漂着する被害も起こっています。
さらに大きい地震や噴火が起こってもおかしくないのでは、と不安に思っている方も多いでしょう。災害に対する不安を少なくするためには、相手を知って、正しく備えることが必要です。「どうして日本は地震や火山が多いの?」「南海トラフ地震や富士山噴火はいつ起こるの?」「結局どうすればいいの?」そうした不安に、この本が寄り添ってくれるかもしれません。
南海トラフ地震と富士山噴火、二つの懸念とともに暮らす静岡県民向けに、防災講座が開催されました。この防災講座の内容をベースに、やさしくまとめられたのが今回ご紹介する『地震と火山と防災のはなし』です。日本に地震と火山が多い理由、富士山の噴火と南海トラフ地震の予測と防災について解説したあと、自然との付き合い方と防災の心構えを提案します。 備えつつ暮らすための副読本『地震と火山と防災のはなし』のつづきを読む
2022年3月30日

空港で、皆さんは何をしますか?旅行のために空港に向かい、搭乗前の様々な手続きを済ませて出発ロビーでひと息つき、何かお腹に入れながら旅先に思いを馳せる?時間勝負のビジネス移動で、できるだけ並ばずにスマートに手続きをし、搭乗直前まで仕事を進める?あるいは旅行ではなく、飛行機を眺めるためだけに空港に行くという人もいるでしょう。
そういった様々な利用を支えるため、空港では色々な会社、設備、システムと従業員が動いています。今回ご紹介するのは、国際・国内双方で日本を代表する羽田空港の解説書『進化する羽田空港』です。羽田空港は、旅客満足度で世界トップクラスに輝く魅力的な空港です。多くの人々を惹きつけてやまないこの巨大空港を、歴史、運営、設備と施設、運用の実績データ、空港を支える人々といったあらゆる面から徹底解剖しました。特に、羽田空港で働く人々をストーリー仕立てで隅から隅まで紹介した第6章は、読んでいるだけでワクワクします。
この本を読んだあと羽田空港から飛び立つ機会があったら、印象的な項目を思い出してみてください。空港までの交通機関や道路、駐車場、チェックインや荷物検査等の諸手続き、搭乗した飛行機が滑走路に向かい、離陸し、どこを通って高度を上げていくか、そのすべてに「羽田空港ならでは」の仕組みや努力が隠れているのです。 満足度世界トップクラスの秘密『進化する羽田空港』のつづきを読む
2022年3月29日

コロナ禍によって私たちの生活は色々と変わりましたが、最もわかりやすい変化は外出時のマスク着用です。しかしこれまでは、マスクは一般的に冬〜春のものでした。冬はインフルエンザ、春は花粉を防ぐためです。より高性能なマスクが出回り、いつも身につけていることで、「インフルエンザにならなかった」「花粉症が少し楽な気がする」等、プラスの影響があった人もいるようです。
実はそんな「新型コロナウイルスのついでに防いでいた」微粒子に、「PM2.5」があります。2013年に大騒ぎになったことを覚えている方もいるのではないでしょうか。ビルの上階が隠れてしまうほどの大気汚染物質が、中国から風に乗って運ばれてくる!という報道により、当時もマスクが品薄になる地域がありました。
人体への吸入はマスクで防げるとはいえ、環境への影響は変わりません。地球環境の悪化が深刻な現在、PM2.5はどのような物質で、どこでどのように発生し、人体や環境にどのように影響するかを知っておくのも重要ではないでしょうか。黄砂は中国から飛んできますが、それとは同じなの、それとも違うの?何が含まれているの?
当時を覚えている方もそうでない方も、PM2.5の入門編としてぴったりの1冊をご紹介します。『みんなが知りたいPM2.5の疑問25』は、豊富な図とグラフを添えて、大気粒子の専門家がPM2.5の基本から応用まで解説を行っています。 粒子の大きさには訳がある?『みんなが知りたいPM2.5の疑問25』のつづきを読む
2022年3月20日

何年も会っていない知人のSNSを久し振りに覗いてみたら、小型船舶操縦士の免許を取得して楽しそうに海に出ている様子がわかりました。その人は釣り好きが高じたタイプで、自分で船を操縦して沖に出てみたくなったようです。
船の免許を取る動機はいくつかありますが、どんな目的であっても、船を操縦するときにもっとも重要なのは、自船の現在位置と進行方向を知ることです。そして、前方や周辺海域に障害物がないかを常に確認しながら、安全に操船しなければなりません。
今日では、安全な操船のための航海用電子機器が船に搭載されています。これに加えて、プレジャーボートや漁船では、釣行や効率操業のための漁労用電子機器も使用されています。陸上より環境が変わりやすく危険な洋上における安全で効率的な航行のためには、これらの機器をよく知り、使いこなすことが必要です。
今回ご紹介する『魚探とソナーとGPSとレーダーと舶用電子機器の極意』は、自らも釣りを愛する舶用電子機器の専門家が、長年の経験をもとにこれらの電子機器をジャンル別に全117講座で徹底解説します。豊富な写真と著者本人による図解で、舶用電子機器の今を語り尽くします。 心強い海の案内役!『魚探とソナーとGPSとレーダーと舶用電子機器の極意』のつづきを読む
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