カテゴリー「水産」図書一覧

海のミネラル学−生物との関わりと利用−

 本書は、海水や海洋生物に含まれるミネラルに着目し、生物とどのような関わりがあるのか、またミネラルを利用してわかることは何か、などについてわかりやすく解説しています。冒頭の海洋深層水やタラソテラピー以外にも、ミネラルを利用したウナギやアユの回遊履歴の解明やカキの産地判別への応用、特定のミネラルを多く蓄積する生物などに関する記述もあります。ミネラルと聞くと一般的にはどうしても健康と関連付けてしまいたくなりますが、そればかりではなく、様々な分野での利用可能性を示しています。  これまで海のミネラルに関する本は、それぞれの立場から断片的に書かれている場合や、海洋化学や栄養学の本の一部を構成しているに過ぎない場合が多くありました。本書は海のミネラルを大局的に捉えた初めての書であり、それぞれの関連性を理解し、今後を展望する上で極めて意義深い一冊であると言えます。 【はしがき】より 職の安全・安心、……

水産・海洋ライブラリ6 水産物の利用 ー原料から加工・調理までー【2訂版】

鮮度低下の速い魚類・軟体類・甲殻類など魚介類の原料特性と調理法、缶詰・調味加工品への加工法をわかりやすく解説する。 【目次】 第1章 水産物統計  1.1 世界の主要国別漁業・養殖業生産量  1.2 日本の漁業・養殖業生産量及び生産額  1.3 水産物の輸入  1.4 主要水産加工品の生産量  1.5 日本人1人1日当たりの動物性タンパク質供給量 第2章 水産加工の目的と魚介類の原料特性  2.1 水産加工の目的  2.2 魚介類の加工原料としての特性   2.2.1 漁獲量の不安定性   2.2.2 原料の多種多様性   2.2.3 腐敗・変質しやすいこと   2.2.4 魚体の大小、部位、漁期による成分組成の変動   2.2.5 血合肉の存在   2.2.6 有毒種の存在   2.2.7 生理活性物質の存在  2.3 水産加工の将来   2.3.1 嗜好性の変化への対応の必要性 ……

海苔という生き物 ベルソーブックス012

海のギャング サメの真実を追う ベルソーブックス028

凶暴なものや温和なもの。大きいものや小さいもの。資源豊かなものや絶滅に瀕するもの。“サメ”とはいったい、 どんな生き物なのだろうか?それぞれが持つ魅力と、人とサメの共存への道を探る。 【目次】 第1章 サメの生態  1-1 サメは何種類くらいいるのか?  1-2 サメは軟骨魚類である  1-3 サメはどのように増えるのか?  1-4 サメはどこに棲んでいるのか?  1-5 サメの体と感覚器官  1-6 サメはなにを食べているのか? 第2章 サメの利用  2-1 人間はどのようにサメを利用してきたのか  2-2 サメ料理  2-3 伝統的なサメねり製品  2-4 世界におけるサメの利用 第3章 サメを数える  3-1 サメはどのくらい生きるか?  3-2 サメを追跡する  3-3 サメ資源の現状 第4章 サメの保護活動―サメが絶滅する?―  4-1 これまでの環境保護の漁業に対する動……

世界の海洋と漁業資源−海洋と大気と魚−

藻場の海藻と造成技術

 藻場は、魚介類のゆりかごとして、また沿岸の環境を保全する上で、きわめて重要な役割を果たしています。しかしながら、高度経済成長期から現代にかけて埋立て等による沿岸開発が進められた結果、数多くの藻場が消失してしまいました。現在全国各地で“藻場再生プロジェクト”が進行しているが、思うような成果が上がらない場合も多い。  本書は「藻場の造成は真に科学的、生物学的な認識や十分な根拠を基礎として行われるべきである」として、藻場を構成する海藻の生物特性とそれを造成技術にどのように応用すべきかを示したものです。  内容は、ホンダワラ類、コンブ類、アラメ・カジメ類等の繁殖や群落の生態的特性について、豊富な写真・図表を用いて解説し、その上で有効な藻場の造成技術や管理手法を示しています。  現在、藻場の重要性については多くの人々に理解されており、藻場造成の関係者は幅広い分野に及んでいます。それゆえ、基本事項の……

水産経済学−政策的接近−

欧米での健康志向の高まりや中国における魚消費量の増加などから今後は世界的に水産物の価値が高まると予測されています。 そうした中、豊かな漁場環境に恵まれ、世界有数の水産大国である日本の水産業も単なる食糧生産産業の枠を超え、海そのものの利用、保全をも包括した新たな産業としての発展が政策課題となっています。 本書は、水産政策審議会会長として、そうした水産政策の審議に長年携わってきた著者のこれまでの研究の集大成となっています。  最近注目のマグロ漁業の話題にはじまり、養殖業、水産物流通、水産基本法の検討、さらには近年注目されている漁村活性化や水産業の多面的機能まで、主要なトピックスを網羅し、政策的・経済的な視点から近代日本水産業の動向を分析しています。 水産基本法の見直しや海洋基本法の制定が叫ばれるいま、今後の水産政策を考える際の基本図書として必携の一冊です。 【はしがき】より 21世紀の日本の……

水産・海洋ライブラリ7 海の集団生物学

カニ博士による水産資源管理のための生物学の入門書。生物の生活史、群集の構造、病気の伝播、遺伝などを通して管理のイメージを学ぶ。 【目次】 第1章 水産生物の生活史(life history)カニを中心に  1-1 ズワイガニの生活史(深海で生活するカニ)  1-2 ガザミの生活史(浅い海で生活するカニ)  1-3 ショウジンガニの生活史(海で生活するカニ)  1-4 モクズガニの生活史(河川と海で生活するカニ)  1-5 サワガニの生活史(陸水で生活するカニ)  1-6 クリスマスアカガニの生活史(森に住むカニ) 第2章 個体の成長(growth)  2-1 年齢形質  2-2 体長組成  2-3 標識の装着(tagging)  2-4 成長曲線(growth curve)  2-4-1 甲殻類の成長  2-4-2 個体レベルのエネルギー流  2-5 相対成長(relative gr……

魚貝類とアレルギー(改訂版) ベルソーブックス013

世界で一番の魚好き、エビ・カニ好きの日本人。実は世界一の魚貝類のアレルギー大国だった!? 現代人に急増している食物アレルギーとは何か。水産物をメインにその原因と実状を解説し、対応策を探る。 【はじめに】より  日本人の3人に1人は、何らかのアレルギーをもつと言われている。私自身も、数年前に突然花粉症にかかり、毎年2〜4月は鼻水、鼻づまり、くしゃみなどに苦しんでいる。また、大掃除では必ずくしゃみや眼の痛み、呼吸困難などが起こるので、ハウスダスト・アレルギーに、さらに研究で実験動物に用いることから、ウサギ・アレルギーにもなっている。しかし幸いにも、食物アレルギーとは無縁である。食物アレルギーは、生命の維持に不可欠な食物の摂取によって引き起こされる。重篤な場合にはアナフィラキシー・ショックにより死亡することもあるので、花粉症やダニ・アレルギーなどより問題は深刻である。 ギリシャ時代にル……

沿岸漁業の歴史 ベルソーブックス029

房総、三浦、瀬戸内など、沿岸で暮らす人々はどのような漁業を営んできたのだろうか。 自然の中で様々な技術をあみ出してきた漁民たち。彼らの生活を振り返り、漁業の変遷を辿る。 【はじめに】より 私が漁業と漁村の歴史に関心を持つようになったのは、それほど古いことではない。つい20年ほど前、わが国の漁業史研究に先駆的な役割を果たしてきた渋沢敬三が創立した日本常民文化研究所の再建に携わってからのことである。その研究を継承するために、まずは漁業・漁村を知ろうと思い、調査に入ったのが千葉県の房総半島や九十九里浜の漁村であり、かつお一本釣りで賑わっていた西伊豆の漁村であった。 九十九里浜は子供の頃、毎年家族とともに夏休みを過ごし、西伊豆の田子や土肥は大学生時代から親類同様のお付き合いをさせていただいてきた旧家のある場所である。しかし、久しぶりに調査のために訪れ、そこで目にした風景は目を疑わしめる……
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