成山堂書店の書籍紹介
航海訓練所シリーズ 帆船 日本丸・海王丸を知る(改訂版)
独立行政法人 海技教育機構 編
世界最大級の帆船、日本丸と海王丸の仕組みと運航技術を1冊に収録。マスト、帆、ロープの詳細な図解で複雑に見える帆船の構造を理解できる。帆走理論、航法などの専門知識を現役の航海士が丁寧に解説。
【はじめに】より
本書の基になった帆船操典の作成は昭和37年にまで遡ります。当時の日本丸船長であった千葉宗雄教授が主として執筆された原稿をもとに帆船操典の初版を発行し、その後「高所及び帆船作業指針」(昭和38年3月)、「帆船操典(追録)」(昭和41年3月)を加え、昭和42年2月、実習上の便宜を図るため本文と付図の2分冊として発行しました。昭……
魚探とソナーとGPSとレーダーと舶用電子機器の極意(改訂版)
須磨はじめ
技術書、実用書に何より求められる「分かりやすさ」。本書では、全117項目を見開き(2ページ)ないし1ページで展開し、情報を整理。魚群探知機、ソナー、GPSなどの基本構成や見落としがちなポイントについて図解入りで解説するとともに、実機のテスト航海などについても掲載しています。イラストはすべて著者自らの手によるもので、長年、古野電気で磨き上げてきた知識がふんだんに盛り込まれています。また、マリンギアライターとしても、簡潔で的を射た解説は書最大の特徴といえます。
【はじめに(改訂版に寄せて)】
洋上を航行する船舶においてもっとも重要……
応用微細藻類学−食料からエネルギーまで−
倉橋みどり・小柳津広志 編著
微細藻類利用の第一線を余すところなく解き明かす
「微細藻類」とはどのような生物を指すのであろうか。
いまからおよそ27億年前に、光合成能力を持った細菌が地球上に出現したと考えられている。その細菌が、真核生物に共生するようになり(一次共生)、やがて細胞内で葉緑体という光合成装置として取り込まれた。さらに、その光合成装置を細胞内に持つようになった真核光合成生物が、別の真核生物に共生する現象が活発に起こった(二次共生)。大雑把に表現すれば、このような進化上のイベントの結果として現れた光合成能を持つ生物のうち、陸上植物と大型海藻を除いたものが……
港湾倉庫マネジメント−戦略的思考と黒字化のポイント−
篠原正人 監修・春山利廣 著
あなたの倉庫は黒字ですか?
「きめ細かい運営をすれば、日本人ならではの素晴らしい港湾倉庫サービスが実現する」、「荷主の求める物流を的確に、かつ、適正なコストで提供すれば黒字化が達成できる」と語る篠原氏と春山氏。国際競争の厳しさを肌で知る二人が、このような革新を持つことができたのはなぜか。倉庫運営に悩みをもつあなたに、自信をもって本書をお勧めします。
目次
第1部 港湾倉庫(保税蔵置所)の基本情報
第1章 港湾倉庫(保税蔵置所)の役割
1. 港湾倉庫(保税蔵置所)と輸出入貨物
2. 在来船と港湾倉庫(保税蔵……
極限の雪原を越えて−わが南極遊記− 極地研ライブラリー
木崎 甲子郎 著
絶望なんて笑い飛ばそう!
絶望の崖っぷちを乗り越えてきた「極地探検請負人」のストーリー!
日本の南極探検史上唯一の殉職者を出した部隊への参加、地図にない極地の未踏山の登頂、複数の外国隊への参加・・・。極地探検請負人と呼んでいい著者の木崎甲子郎は「今まで絶望なんて事は、ただの一度も感じた事がない」と笑い飛ばす。彼は常人の予想もつかない極地での苦境をどう乗り越えてきたのか?
【目次】
第1章 南極観測の始まり
「どうにもならない」とは、こういうことか?
茅誠司会長の決断が日本の南極観測を動かした
南極は金がかかる
……
それゆけ、水産高校!−驚きの学校生活と被災の記録−
平居高志 著
水産にかかわった事のない普通の国語教師が、新たに着任した水産高校での生活を写真と文章で綴ったも内容。もともとは、自身が着任当時(平成22年)からスタートした、ブログ「水産高校だより」がベースになっている。独特な授業内容や施設、純朴な生徒や熱意ある教員との接触など、水産高校のもつ魅力が描かれている。題材は、著者の好奇心のままに選ばれているものの、観察と記述には自身の興味と学校や生徒への愛着が素直に描かれている。本書を読めば、あまり知られていない水産高校の魅力を知ることができる。付録として「東日本大震災 被災の記録」を掲載している。
【……
最新ダイビング用語事典−安全管理、活動の実例から医学、教育情報まで−
日本水中科学協会 編
ダイビングによる水中活動のすべてがわかる。
読む事典としてのダイビング用語集の決定版!
スポーツダイバー、学校、研究機関などで科学研究、調査のためのダイビングを行うサイエンス・ダイバー、
水中調査、水中作業を行うプロダイバーに向けて、すべてのダイビング活動の場で安全な活動ができるように
、実際に役立つ用語集の決定版です。事典として、参考書として、また講習のテキストとして最適です。
また、附としてダイビングに関わる団体、学校などについての情報を掲載しています。
ダイビング・水中活動に関わる知識を用語集の形で、安全確保、医学、生理学、器……
井田寛子の気象キャスターになりたい人へ伝えたいこと
船体運動 操縦性能編(改訂版) 船舶海洋工学シリーズ3
安川宏紀 芳村康男 共著
「真っ直ぐ走る」、「曲がる」、「止まる」に代表される操縦性能は、一般に、平水中を航行する船の操舵ならびにプロペラの操作に対する運動応答性能を指します。
本書は、加減速を伴う直進運動、プロペラ逆転停止運動、針路変更時の運動、大舵角時の旋回運動、zig-zag運動、港での離着桟運動等の操縦運動について、できるだけ統一的に理解できるように整理しています。
【まえがき】より
本書は、船の操縦運動について述べたものである。船の操縦運動についての知識は、船の運航者や設計者にとって不可欠である。
船の運動性能は、耐航性能(seakeep……
造船工作法 船舶海洋工学シリーズ9
奥本泰久・大沢直樹・青山和浩・後藤浩二・尾田 逸人・田崎泰博・津川博光・中山祐蔵・野口千年、濱田雄二 共著
造船工作の全体的流れ、工作・造船の要素技術、各種の工場設備、生産管理の概要と工程計画・管理の技法、造船における品質管理について説明。さらに、進水工作法、安全衛生、現図について詳説。
若手造船技術者の自習教材、船舶工学を学ぶ学生に最適のテキスト。
【まえがき】より
造船は、鋼板構造の部品切断・接合・組立て・ブロックの搭載、ならびに部品・機器・装置等の配置・据付けを行う総合組立産業である。1975?1977年に日本造船学会鋼船工作法研究委員会(以下で「工作法研究委員会」と呼ぶ)が編纂した「新版 鋼船工作法」(以下で「原版」と……