成山堂書店の書籍紹介

改訂 生鮮水産物の流通と産地戦略

濱田英嗣 著

硬直している生鮮水産物流通機構に、風穴をあける。 はたして、その取り組みは成功しているのだろうか?生産者、販売者側の独りよがりになってはいないだろうか? 産直、SCM、地域ブランドの取り組みなど、生鮮水産物の流通の変化と産地戦略の実態を探り、今後の生き残り戦略を提案する。 【改訂版発行にあたって】 本書は2011年に出版されたので、7年が経過している。本書の執筆にあたり,生鮮水産物流通の実情を広く紹介したいということよりも,流通経済論・商業論・マーケティング論の知見を生鮮水産物流通にあてはめ,工業製品や農産物とも違う生鮮水……

魚をとりながら増やす ベルソーブックス001

松宮義晴 著

減少の一途をたどる魚資源はいかにすれば増やすことが出来るのか? 永続的に、そして多くの漁獲をあげるための資源管理型漁業の入門書。 【はじめに】より 魚は短いサイクルで卵や子供を産み、自らの子孫を残し、種を維持しようとします。このことが、鉱物資源や森林資源にはない、生物資源としての魚の大きな特徴です。また、魚は人間が手を出しにくい水中で生活しています。陸上の狩猟産業は、野生動物を絶滅に追い込んだり激減させたため滅んでしまいましたが、漁業は海や湖川の幸を食卓へ運ぶ産業として、今日まで引き継がれてきました。しかし、技術の著しい進歩や環境……

藻場とさかな ベルソーブックス032

小路 淳 著

本書では、藻場の持つ役割のうち、稚魚を育む場、いわば「ゆりかご」機能に焦点を絞っています。そもそも、なぜ稚魚たちは藻場という存在を知り、頼るのか。本能的に知っているのでしょうか?  自然の藻場ではなく人工的な藻場ではどうでしょう? 魚の持つ能力や行動にも疑問を持った著者が、独自の調査により藻場との関わり方を明らかにし、その重要性を明らかにしています。  印象に残ったのは、「どのような藻場を保全するべきか」ということです。ただやみくもに藻場を造成するだけではなく、アマモ場・ガラモ場の距離感を意識することが必要、というのが著者の見解で……

海を守る 海上保安庁 巡視船(改訂版) 交通ブックス215

邊見 正和 著

海上保安庁OBが語る、「海上保安官の仕事」。最近の情勢に合わせて改訂! これを読めば、海上保安官・巡視船の活躍振りを知ることができます。 四面環海の日本で日夜、災害・犯罪・海難事故への対応等、海上セキュリティーの第一線で活躍する保安官と巡視船の活動を描く。 【まえがき】より このところ、海上保安庁の巡視船艇の活動を伝える新聞やテレビの報道が目につくようになり、海上保安業務の一端が少しずつ国民の皆さんに理解されるようになってきました。 しかし、海上保安庁の仕事は海を舞台にして行われているため、人びとの目に触れる機会が少なく……

海難審判裁決評釈集

麻生利勝 監修 21海事総合事務所 編著

海難事故の予防と再発防止に寄与することを目的に、海上業務に従事する有資格者の船員・海事企業の運航及び管理部門の関係者を支援する視点から海難審判裁決を分析評釈したもの。海難審判庁の一審と二審との裁決の相違事例を中心に取り上げ、同一・類似事故の再発防止対策の樹立に有益な視点を提供する。 執筆者は、全員が海上保安大学校出身者で、船舶運航に関する知見とともに豊富な航海・機関・通信・運航・海難救助と犯罪捜査の経験をもつ専門家。航・機・通の専門職にあった者がそれぞれの視点で事例を選択・評論する 【目次】第1章 海難審判制度と裁決 1 海難……

交通論おもしろゼミナール6 物流ビジネスと輸送技術【改訂版】

澤 喜司郎 著

手押し車から大型貨物機まで世界中のモノを運ぶ手段を網羅! 物流とは、生産者から消費者に至るモノの流れをいい、そこには輸送、荷役、保管、包装、流通加工などの諸活動が包括されています。物流は私たちの生活や企業活動、さらには日本経済や国際経済に非常に深く関係しています。たとえば、宅配便では離島など一部の地域を除いて低価格で翌日には荷物が届けられ、海外からは毎日多くのエネルギー資源や食料品、それに石炭や鉄鉱石などの原材料がわが国へ運ばれてきています。 交通経済学では、荷物や貨物の場所的(空間的)移動という輸送は、そのサービスの生産形態によって……

海と空の港大事典

日本港湾経済学会 編

歴史から学際的な事柄まで、港湾・空港に関連する用語・知識約1,200項目をわかりやすく解説。理論・政策・実務を体系的に理解できる基本図書。 【はしがき】より 日本港湾経済学会(以下、本学会という)は1962(昭和37)年10月16日?17日に創立総会と第1回研究会が横浜港で開催されて以来、2011(平成23)年度は創設50年という節目の年にあたります。それに先立ち、2007(平成19)年度の第46回全国大会総会(名古屋港;会長・小林照夫)において、海と空という双方の港を包含する事典の刊行が提案・企画され、創設50年記念事業の一環とし……

船舶油濁損害賠償保障関係法令・条約集

公益財団法人 日本海事センター 編

バンカー条約、ナイロビ条約、HNS条約など船舶油濁損害賠償保障法、船首責任制限法に関わる国内法・国際条約を和英対訳(正訳・仮訳)で収録。海運・保険業者・法律・国際関係学者必携の書。 【はしがき】より   公益財団法人日本海事センターは、海運法制、海運経済など海洋国家たる我が国の発展に貢献するため、海事関係の各種調査研究・政策提言等を実施している。当センターでは、これらの活動の一環として、国際海事機関(IMO)法律委員会及び国際油濁補償基金(IOPC Fonds)の活動について、IMO法律問題委員会及び油濁問題委員会を設置し、産……

リージョナル・ジェットが日本の航空を変える

橋本安男・屋井鉄雄 共著

地域活性化にくわえ、近隣アジアの交流圏を強化・拡大する可能性をもつRJ(リージョナル・ジェット)を、日本・欧州・北米・極東アジアの事例にて検証。展望に迫る。 【はしがき】より 日本人が大きな飛行機をいつ頃から好むようになったのか定かではないが、小型機の振動騒音が不安や不快を与えたからであろうか。あるいは、ジャンボジェットに憧れたからかもしれない。航空は道路に比べいかにも複雑なシステムである。車線を単位に組み立てられた道路では、車両の幅や高さにおのずから限度があるが、航空機ではセスナからA380まで実に大きな差があり、機材に合わせ様々……

江戸前のさかな−食文化の足跡をたどる−

金田禎之 著

江戸前の魚はなぜうまいのか?それを先人たちはどう評価し、賞味し、獲っていたのか。その様々な側面を豊富な史料をもとに紹介する。 【まえがき】より 「江戸前の海」と、そのさかなを材料として生まれた「江戸前の料理」のルーツは江戸時代にさかのぼる。江戸前の漁業が本格的に発展したのは江戸時代に入って徳川家康が江戸幕府を開いた以後のことである。江戸が政治の中心となって以来人口は急激に拡大していき、18世紀初頭には人口100万人を超える世界有数の大都市へと発展を遂げていた。幕府はこれらの江戸の住人の食料を確保するために、先進地の漁村から漁師をつれ……
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