成山堂書店の書籍紹介

天気予報いまむかし 気象ブックス022

股野宏志 著

本書は天気予報の背景にある学問分野の紹介、観測・通信・予報技術の進歩、さらに近年の天気予報の自由化と気象予報士の登場まで、変わり行く天気予報を文化・学問・技術の3つの視点から述べています。  一般向けに天気予報を体系的にまとめたものとして類書はなく貴重な資料といえるでしょう。巻末に天気予報関係の年表が収録されているのもうれしいポイントです。著者は気象庁OBで、数値予報の実現など、長年にわたり予報畑で勤務してきた経験を持っています。 天気予報の歴史書として、気象予報士はもとより、天気予報を利用するすべての人に読んでもらいたい一冊です……

水産資源の増殖と保全

北田修一・帰山雅秀・浜崎活幸・谷口順彦 編著

 世界人口の増加にともなう食料、動物タンパクの不足やBSE問題によって、水産物の需要はますます高まりつつあります。しかし、ほとんどの海では水産資源は枯渇・乱獲状況にあり、養殖は環境・化学物質等の生態濃縮のほか飼料という根本的な問題があります。  水産増殖は荒廃した天然資源を補うために、種苗放流を行い、増産を目指すものでシロサケの放流が代表例です。これまでは天然資源に与える影響や、生育する環境、漁獲規制等を真摯に考えてはいなかった増殖事業ですが、本書では、今後は遺伝的に偏る影響や魚が住める限度、人類が破壊した自然環境の修復等を考慮した新……

交通論おもしろゼミナール3 交通と物流システム

上羽博人・松尾俊彦・澤 喜司郎 編著

【内容】  「縁の下の力持ち」といわれる物流は、私たちの生活や企業活動から、日本経済、国際経済をも支えています。たとえばコンビニエンスストアでは、宅配便の発送や受け取りの代行業務があり、その荷物は配送トラックによって運ばれ、またその輸送は、海外から運ばれてくる石油などのエネルギー資源によって成り立っています。これら「物流」が、生活に密着した重要な活動を担っているのです。  本書は、モノの流れを追い、モノの流れの中で用いられている輸送機関(機器)や荷役機器、あるいはそれらを複合したシステムについて紹介し解説したもの。もともと目に見え……

海の微生物の利用−未知なる宝探し−

今田千秋 著

抗癌作用、肌の美白・抗肥満効果等がある有用物質を作る微生物が海に残っている。そのヒントを詰め込んだ本書を読んでいざ宝探しへ! 【目次】 1. 海洋のサンプリング  沿岸のサンプリング  外洋のサンプリング  採水器  採泥器 2. 海洋微生物の分離と培養  海洋細菌と海洋放線菌の分離培地  船上での微生物の分離操作  海洋微生物のコロニー 3. 海洋微生物の特徴  低温微生物  好塩微生物  海水濃度と酵素の生産  海水中に存在する主な元素の組成  耐圧、好圧微生物 4. 海洋細……

高崎商科大学叢書 新流通・経営概論

金 弘Z刀E佐藤敏久・松永美弘・竹上 健・中野文平 共著

ロジスティクスやマーケティングの現状、情報化社会における通信システムを取り上げ、それぞれの問題を指摘し、戦略敵視点からの明確な方向性を指示。 【序文】より  近年、日本の流通構造は大きな転換期を迎えている。経済の高度成長を前提に成立し維持されてきた現行の流通システムに構造変革が迫られている。バブル経済の崩壊後の不況の長期化、政府に寄る規制緩和政策、情報技術の著しい進展、商品調達のグローバル化、環境問題の国際化などの様々な要因が流通における競争関係をますますグローバルな範囲に拡張させている。  とりわけ、小売業間の競争は卸売業の競争を……

写真集 昭和の電車がいっぱい−関西の私鉄−

中田安治 写真・文

近畿日本鉄道、南海電気鉄道、京阪電気鉄道、京福電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、山陽電気鉄道、神戸電鉄 ― 私鉄の「聖地」といわれる関西の電車、なかでも「昭和の電車」を紹介しています。 明治の面影を残す木造車、戦前の黄金期に製造された数々の名車、世界の注目を浴びた新幹線。昭和の時代は、新旧入り混じった、電車の魅力的な時代でした。技術の発展とあいまって創意と工夫が凝らされた「電車たち」は、たくさんの人々に愛されました。 本書に登場するのは、いずれも昭和の電車全盛時代を駆け抜けてきた関西の多彩な名車たち。作者が50余年もの間、昭和の時……

タイタニックから飛鳥2へ−客船からクルーズ船への歴史− 交通ブックス217

竹野弘之 著

歴史への招待状 クルーズ客船史、豪華300頁の旅! ・約150枚におよぶ豊富な船の写真と、客船史研究の第一人者による明解な解説! ・戦争や海難事故、船会社の熾烈な争いなど、客船史にまつわるドラマティックな出来事も多数収録。 ・船に関する緻密なデータ(トン数、造船所、船会社の変遷など)を満載! ・資料的価値が高く、客船史の初学者や船会社の社員教育にも最適な一冊。 19世紀、欧米では大西洋航路を最速で横断した船に贈られる「ブルー・リボン」獲得のため、有力船主による壮烈なスピード競争が繰り広げられていました。航海速力を重視す……

蒸気機関車の技術史(改訂増補版) 交通ブックス117

齋藤 晃 著

元鉄研三田会会長がまとめた蒸気機関車の歴史書 誕生から200年でその使命を終えた蒸気機関車。しかし、第一次機械文明の星として近代社会の発展に貢献した役割は計り知れない。 表舞台から去った今も人々に愛され続けている。力強く、より早く走ることをめざした開発の努力ーそこには人類の英知が結集された。本書は、その技術の側面にスポットをあて生涯をたどった。 改訂増補版では、列車の速度や重量を増加させるのに欠かせないブレーキの技術についての章を追加。有効なブレーキの普及に100年以上の年月を要した。その歴史に埋もれそうな技術を紹介。 【……

新訂 空港のはなし 交通ブックス307

岩見宣治・長谷川武 共著

空の旅の玄関口“空港”はどのような施設か?安全で快適な空港を作るためにどのような工夫がなされているのか?そんな空港の基礎が体系的にわかる本です。これを読むと空港に行くのが楽しくなります。 ●ひと口に空港といっても種々様々、内外の空港事例を紹介。 ●空港は色んな施設の組み合わせ、その成り立ちをわかりやすく解説。 ●空港の計画・建設から管理・運用にいたるまで、各段階の知識を網羅。 ●わが国の航空と空港の歴史を振り返り、これからの空港を考える。 【新訂まえがき】より 戦後わが国の経済発展を支えた空港は,一時期他の公共事業と同……

列車ダイヤと運行管理(2訂版) 交通ブックス116

列車ダイヤ研究会 編著

鉄道会社の輸送のプロの教科書にもなり得るとともに、「鉄道」に興味をお持ちの方々の入門書としても最適です! 部門の連携を図り、鉄道運行を支える列車ダイヤ。ダイヤ作成には、需要予測、列車計画の諸条件や仕組みなどへの理解が必要です。日々の運行のためにダイヤはどのように構築されているのか?ダイヤ作りと運行管理の実際がわかる1冊です。 ◆以下の情報を盛り込んだ2訂版!◆ ・上野東京ライン、北陸新幹線、北海道新幹線開業のダイヤ改正まで対応した2訂版 ・執筆はJR東日本運輸車両部所属の方たち ・列車を自国と位置で表し、安全・正確な輸送……
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