四・五・六級 海事法規読本 3訂版


978-4-425-26151-2
著者名:及川 実 著
ISBN:978-4-425-26151-2
発行年月日:2021/3/28
サイズ/頁数:A5判 224頁
在庫状況:予約
価格¥3,740円(税込)
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過去に出題された海技国家試験を徹底分析。出題傾向に沿って重点解説。法令改正に伴い、内容を改めた改訂版。

【3訂版によせて】 本書は,海技士国家試験(海技試験)の試験科目の一つである,「法規に関する科目」について,主に四級,五級及び六級海技士(航海)を目指す方々を対象として「学科試験科目の細目」に合わせて関係法令の要点を整理・編集し,全てをこの一冊に網羅しております。
2訂版の発行以降,関係法令においては種々の改正がありましたが,その中で特に海上交通安全法及び港則法では,台風等の異常気象等に伴う船舶事故の未然防止策の充実・強化を図るため,以下の制度等が創設され,それに合わせて新たな条文が定められました。

① 船舶の湾外避難,湾内の錨泊制限等の勧告・命令制度の創設
② 走錨事故等防止のための情報提供,危険回避措置の勧告制度の創設
③ 湾外避難等の円滑な実施のための協議会の設置
④ 湾外全域からの船舶の避難を一体的に実施するための海上保安庁長官による港長権限の代行制度の創設

この度の改訂では,上記の海上交通安全法及び港則法の改正を含め,これまでの記載内容を精査し,より理解しやすく,読みやすい内容としております。
法令の改正等については,官報やインターネットでの「法令データ検索システム」又は「国土交通省」,「海上保安庁」のホームページ等から,常に最新の情報を入手されますことをお勧めいたします。
本書を有効に活用していただき,皆様の海技試験の受験対策及び船舶の安全運航の一助となることを願っております。

令和5年4月
著者しるす

【目次】
第1章 海上衝突予防法
 1-1 総則
  1-1-1 目的
  1-1-2 適用船舶
  1-1-3 定義
 1-2 航法
 [A] あらゆる視界の状態における船舶の航法
  1-2A-1 適用船舶
  1-2A-2 見張り
  1-2A-3 安全な速力
  1-2A-4 衝突のおそれ
  1-2A-5 衝突を避けるための動作
  1-2A-6 狭い水道等
  1-2A-7 分離通航方式
 [B]互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法
  1-2B-1 適用船舶
  1-2B-2 帆船同士の航法
  1-2B-3 追越し船の航法
  1-2B-4 行会い船の航法
  1-2B-5 横切り船の航法
  1-2B-6 避航船の航法
  1-2B-7 保持船の航法
  1-2B-8 各種船舶間の航法
 [C] 視界制限状態における船舶の航法
  1-2C-1 適用船舶
  1-2C-2 機関の用意
  1-2C-3 特に考慮すること
  1-2C-4 他の船舶をレーダーのみにより探知した船舶の航法
  1-2C-5 霧中信号を聞いた場合等の航法
 1-3 灯火及び形象物
  1-3-1 灯火及び形象物の表示
  1-3-2 灯火及び形象物の種類
  1-3-3 灯火の視認距離
  1-3-4 航行中の動力船の灯火
  1-3-5 航行中のえい航船等の灯火及び形象物
  1-3-6 航行中の帆船等の灯火及び形象物
  1-3-7 漁ろうに従事している船舶の灯火及び形象物
  1-3-8 運転不自由船及び操縦性能制限船の灯火及び形象物
  1-3-9 喫水制限船の灯火及び形象物
  1-3-10 水先船の灯火及び形象物
  1-3-11 びょう泊中の船舶及び乗り揚げている船舶の灯火及び形象物
  1-3-12 水上航空機等の灯火及び形象物
 1-4 音響信号及び発光信号
  1-4-1 定義
  1-4-2 船舶が備えなければならない音響信号設備
  1-4-3 操船信号及び警告信号
  1-4-4 視界制限状態における音響信号
  1-4-5 注意喚起信号
  1-4-6 遭難信号
 1-5 補則
  1-5-1 切迫した危険のある特殊な状況
  1-5-2 注意等を怠ることについての責任
  1-5-3 他の法令等による航法等についてのこの法律の規定の適用等
  1-5-4 この法律の規定の特例
   1-5-5 経過措置

第2章 海上交通安全法  2-1 総則
  2-1-1 海上交通安全法の目的
  2-1-2 適用海域
  2-1-3 海上交通安全法と海上衝突予防法との優先関係
  2-1-4 航路の定義
  2-1-5 巨大船,漁ろう船等の定義
 2-2 航路における一般的航法
  2-2-1 航路出入等の船舶の避航等
  2-2-2 航路出入等の漁ろう船等と巨大船との航法
  2-2-3 航路をこれに沿って航行している船舶とみなされない場合
  2-2-4 航路出入等の漁ろう船等と巨大船以外の船舶の航法
  2-2-5 航路航行義務
  2-2-6 速力の制限
  2-2-7 追越し船の信号
  2-2-8 追越しの禁止
  2-2-9 進路を知らせるための措置
  2-2-10 航路の横断の方法
  2-2-11 航路への出入又は航路の横断の制限
  2-2-12 びょう泊の禁止
  2-2-13 航路外での待機の指示
 2-3 航路ごとの航法
  2-3-1 浦賀水道航路及び中ノ瀬航路の航法
  2-3-2 伊良湖水道航路の航法
  2-3-3 明石海峡航路の航法
  2-3-4 備讃瀬戸東航路,宇高東航路及び宇高西航路の航法
  2-3-5 備讃瀬戸北航路,備讃瀬戸南航路及び水島航路の航法
  2-3-6 来島海峡航路の航法
  2-3-7 来島海峡航路の汽笛信号
  2-3-8 各航法のまとめ
 2-4 灯火等
  2-4-1 巨大船の灯火及び標識
  2-4-2 危険物積載船の灯火及び標識
  2-4-3 許可を受けて工事・作業に従事している船舶の灯火及び標識
  2-4-4 緊急船舶の灯火及び標識
  2-4-5 進路警戒船・側方警戒船の灯火及び標識
  2-4-6 長さ7m 未満の帆船及びろかい船の灯火
  2-4-7 巨大船等の航行に関する通報
  2-4-8 危険の防止のための交通制限
  2-4-9 指定海域への入域に関する通報
  2-4-10 非常災害発生周知措置等
  2-4-11 非常災害発生周知措置がとられた際の情報の提供及び聴守
  2-4-12 非常災害発生周知措置がとられた際の航行制限等
  2-4-13 海難が発生した場合の措置
  2-4-14 雑 則

第3章 港則法  3-1 総則
  3-1-1 港則法の目的
  3-1-2 港則法と海上衝突予防法との優先関係
  3-1-3 港及びその区域
  3-1-4 定義
 3-2 入出港及び停泊
  3-2-1 特定港への入出港の届出
  3-2-2 特定港のびょう地指定
  3-2-3 移動の制限
  3-2-4 修繕及びけい船
  3-2-5 汽艇等のけい留の制限
  3-2-6 停泊の制限
 3-3 航路及び航法
  3-3-1 特定港の航路
  3-3-2 航路内における投びょう等の禁止
  3-3-3 特定港の航路内の航法
  3-3-4 航路外待機の指示
  3-3-5 防波堤入口付近の航法
  3-3-6 港における速力の制限
  3-3-7 工作物の突端・停泊船舶付近における航法
  3-3-8 港内における汽艇等の航法
  3-3-9 港内における小型船の航法
  3-3-10 小型船及び汽艇等以外の船舶の標識
  3-3-11 港内における特別航法
  3-3-12 追越しの特別航法と追越し信号
 3-4 危険物
  3-4-1 港長の指揮
  3-4-2 危険物積載船のびょう地
  3-4-3 危険物の積卸しと運搬
 3-5 水路の保全
  3-5-1 廃物等に関する規制
  3-5-2 海難の措置
 3-6 灯火等
  3-6-1 船灯等の表示
  3-6-2 汽笛吹鳴の制限
  3-6-3 火災警報
 3-7 雑則
  3-7-1 工事等の許可及び進水等の届出
  3-7-2 漁ろうの制限
  3-7-3 灯火の制限
  3-7-4 喫煙等の制限
  3-7-5 船舶交通の制限等
  3-7-6 特定港以外の港に準用される規定

第4章 船員法  4-1 船員法の適用範囲
 4-2 船長の職務と権限
 4-3 発航前の検査義務
 4-4 船長が甲板上にあって指揮すべき場合
 4-5 船長の在船義務
 4-6 船舶に危険があるときの処置
 4-7 船舶が衝突したときの処置
 4-8 遭難船舶等の救助
 4-9 異常気象等の通報
 4-10 非常配置表及び操縦
 4-11 航海の安全の確保
 4-12 船内に備え置くべき書類
 4-13 航行に関する報告
 4-14 船長の職務の代行
 4-15 船内秩序
 4-16 船内での危険に対する処置
 4-17 雇入契約の成立等の届出等
 4-18 船員手帳
 4-19 年少船員の就業制限
 4-20 年少船員の夜間労働の禁止
 4-19 発航前の操舵設備に係る検査及び航海日誌
 4-20 非常配置表及び操練…

第5章 船員労働安全衛生規則  5-1 船員労働安全衛生規則の趣旨
 5-2 安全担当者の資格
 5-3 安全担当者の業務
 5-4 安全担当者の改善意見の申出等
 5-5 消火作業指揮者の選任及び業務
 5-6 衛生担当者の業務
 5-7 衛生担当者の改善意見の申出
 5-8 船員の遵守事項
 5-9 燃えやすい廃棄物の処理
 5-10 安全標識等
 5-11 清水の積み込み及び貯蔵
 5-12 年少船員の就業制限

第6章 船舶職員及び小型船舶操縦者法  6-1 船舶職員及び小型船舶操縦者法の目的
 6-2 船舶職員及び小型船舶操縦者
 6-3 海技士及び小型船舶操縦士
 6-4 海技免許を与えない場合
 6-5 海技免状の有効期間及び更新
 6-6 海技免許の取り消し等
 6-7 海技免状又は操縦免許証の携行
 6-8 海技免状又は操縦免許証の譲渡等の禁止
 6-9 海技免状の滅失等再交付
 6-10 海技免状の無効の告示

第7章 海難審判法  7-1 海難審判法の目的
 7-2 海難の定義
 7-3 海難審判の裁決
 7-4 懲戒の種類
 7-5 懲戒の免除

第8章 船舶法及び同法施行細則  8-1 船舶法の目的
 8-2 国旗の掲揚
 8-3 日本船舶の標示義務
 8-4 船舶国籍証書
 8-5 船舶国籍証書の検認

第9章 船舶安全法及び関係法令  9-A 船舶安全法及び同法施行規則
  9-A-1 船舶安全法の目的
  9-A-2 満載喫水線の標示
  9-A-3 検査の種類
  9-A-4 定期検査
  9-A-5 中間検査
  9-A-6 臨時検査
  9-A-7 臨時航行検査
  9-A-8 特別検査
  9-A-9 製造検査
  9-A-10 予備検査
  9-A-11 船舶検査証書の有効期間
  9-A-12 船舶検査証書の書換えと臨時変更証
  9-A-13 船舶検査手帳
  9-A-14 船舶検査証等の備付け
  9-A-15 船舶の航行区域
 9-B 危険物船舶運送及び貯蔵規則
  9-B-1 危険物船舶運送及び貯蔵規則の目的
  9-B-2 危険物の分類
  9-B-3 港内における標識
  9-B-4 危険物取扱規程の供与等
  9-B-5 油タンカーの火気取扱いの制限
  9-B-6 タンク船の火気取扱いの制限等
 9-C 海上における人命の安全のための国際条約による証書に関する省令
  9-C-1 条約証書の交付
  9-C-2 免除証書の交付
  9-C-3 国際満載喫水線証書の交付
  9-C-4 国際満載喫水線免除証書の交付
  9-C-5 証書の交付申請
 9-D 漁船特殊規則

第10章 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律  10-1 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の目的
 10-2 海洋汚染等及び海上災害の防止
 10-3 用語の定義
 10-4 船舶からの油の排出の禁止
 10-5 緊急時以外における油の排出条件
 10-6 油による海洋汚染防止設備
 10-7 油及び水バラストの積載の制限
 10-8 油濁防止管理者
 10-9 油記録簿
 10-10 船舶からの有害液体物質の排出の禁止
 10-11 有害液体汚染防止管理者
 10-12 有害液体物質記録簿
 10-13 船舶からの廃棄物の排出の禁止
 10-14 船舶から油等の排出があった場合,又は排出を発見したときの通報等
 10-15 船舶の海洋汚染防止設備等の検査及び証書

第11章 検疫法  11-1 検疫法の目的
 11-2 検疫感染症
 11-3 検疫の義務
 11-4 検疫信号
 11-5 ねずみ族の駆除
 11-6 検疫時の提出及び呈示書類

第12章 国際公法  12-1 海上における人命の安全のための国際条約
 12-2 船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約
 12-3 船舶による汚染の防止のための国際条約


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カテゴリー:法令 
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