成山堂書店の書籍紹介

ココが知りたい地球温暖化 気象ブックス026

国立環境研究所地球環境研究センター 編著

テレビや新聞の報道、あるいはインターネットなど、さまざまなメディアで地球温暖化が話題になっています。書店の店頭で見かける温暖化関連の書籍の数も、いまやかなりの数に上っています。  それらの中には「進行する温暖化の危機」といったものがあるかと思えば、「温暖化はウソである」といった調子のものもあります。新しい説が唱えられるたびに、情報が錯綜し、何が本当なのかわからないというのが,大方の人の感想でしょう。温暖化のことを、見聞きする機会は多いものの、正確に理解できているかというと、そうでもないというのが実際のところのようです。  本書は、……

造船技術と生産システム

奥本泰久 著

幅広い造船技術を生産システムの面からとらえ、建造技術の発達の歴史や、現在の最新技術を紹介した本。 造船業界は長引いた不況の影響で、団塊の世代である造船のベテラン技術者・技能者が退職した後の後継者が育っておらず、技術や技能の継承に断絶が見られています。 著者は大阪大学接合科学研究所特任教授。企業で技術開発やシステム開発に携わった経験と、その後の大学での研究成果を合わせ、その蓄積を次世代に残そうと本書をまとめました。 造船システムの歴史と概要、生産計画・管理、3次元CADを中心とした生産設計、切断・曲げ・溶接・艤装・塗装など各工事の基礎と……

海上保安大学校・海上保安学校採用試験問題集ーその傾向と対策(2訂版)

海上保安入試研究会 編

海上保安大学校、海上保安学校入学を目指す方向けの過去問題集。過去5年分(2017〜2020年度)の問題集を収録しているので、傾向と対策をつかむのに最適の1冊。 本書は,将来,海上保安官になろうと希望する若人のために,「海上保安大学校」,「海上保安学校」について,過去に実施された採用試験問題と模範解答(作文試験を除く)を収録したものです。 本書の特長として, 1.効果的な学習ができるように,基礎能力試験,学科試験それぞれの出題傾向を探り,それに応じた学習対策を示した傾向と対策を収録しました。 2.模範解答には,必要に応じ……

海の安全管理学−操船リスクアナリシス・予防安全の科学的技法−

井上欣三 著

これまでの海の世界の安全管理は、自然を相手にした予測の難しい事象が多かったこともあり、現実的には事が起きてから対策を取らざるを得ないことが多くありました。しかし、現在ではさまざまな情報が蓄積され、予測技術や解析手法などが飛躍的に発達し、予防安全の実効性が広く認められるようになってきています。 その一方で、予防安全を絵に描いた餅に終わらせないためには、現場の海技者が安全管理の概念から実践的な手法まで習得し、船舶運行能力とともに高度な安全管理能力を身につける必要があります。 本書は、海事における「安全」「管理」「予防安全」の概念を指針……

雑喉場魚市場史−大阪の生魚流通−

酒井亮介 著

 「雑魚場」とは一般に魚市場を指す言葉ですが、「雑喉場」といえば大坂の魚市場の通称であり、昭和のはじめに中央卸売市場が開場するまで大阪の魚食文化を支える中心となってきたところです。  「食い倒れの大阪」といわれるように、大阪は古くから独自の食文化を形成してきました。大消費地でありながら好漁場に近く、近世以前から魚を生きたまま市場まで運んでくるなど、おいしく食べるためのさまざまな工夫を重ねてきています。  冷蔵設備もない時代に、危険を冒してどのように生魚を大坂まで運んできたのか。市場で取引はどのように行われてきたか。その魚がどんな値段で……

航空事故の過失理論【改訂版】−如何なるヒューマンエラーに刑事不法があるのか−

池内 宏・海老池 昭夫 共著

【内容】  航空機は本来安全な乗り物ですが,ひとたび事故が起きると多くの人命が奪われる可能性が有り,一般社会に与える影響も多大です。それ故か,近年は過失犯の必罰化の傾向が強まり,機長が訴追されるケースも出てきましたが,これは刑法の原則(謙抑性,最後の手段性)や事故再発防止の観点と必ずしも合致しているとは言い得ません。  本書は,主に民間航空機による航空事故を例に挙げ,一般の交通事故,医療事故,代表的な判例などに照らし合わせ,機長らを中心とした行為者の刑事過失をどこまでに限定するのが妥当といえるのかを考察しています。また,被害者をケアす……

闘え!くじら人−捕鯨問題でわかる国際社会−

山際大志郎 著

欧米諸国はに牛耳られている国際社会、捕鯨問題はまさにそれを映し出す鏡となっている。深刻な食料危機・環境破壊がしせまる今、日本人が新しい世界秩序を構築するカギを握っている!世界が、地球が日本の力を欲している。今こそ出番だ!覚醒よ、日本人!!闘え、くじら人 【目次】 序章 IWCは国際社会の現実を映し出す鏡 第1部 調査捕鯨の正しい知識 第1章 環境保護運動とクジラ  なぜクジラガ環境保護のシンボルなのか  南氷洋サンクチュアリ  環境保護団体の本当の目的は金もうけ/他 第2章 機能停止に陥ったIWCー本当の使命とは  自ら条……

日本海の気象と降雪 気象ブックス025

二宮洸三 著

本書は、元気象庁長官である著者が、これまでの研究・経験をもとに、日本海の降雪という現象を多くの人に理解してもらおうと執筆したものです。 冬季季節風、日本海上の気団変質から雪と人との関わり、気象予報と降雪の関係、温暖化が降雪にもたらす影響まで、日本海の降雪にまつわる全体像がわかりやすくまとめられています。さらに、降雪という現象を理解するために必要な気象学の基礎の説明にも多くのページが割かれており、気象に関する知識を多くの人に広めようという著者の思いが込められています。読み進めることで気象という科学の全体像を理解していくことができるで……

地球温暖化と農業 気象ブックス024

清野 豁

本書は、農水省の研究部門で活躍した農業気象のトップともいえる著者が、地球温暖化のメカニズムや農業へのメリット・デメリット、米・野菜・果物など各種作物への影響など、温暖化と農業の関係を最新のデータに基づきわかりやすく解明しています。そして、世界的に見た飢餓人口問題なども交え50年後、100年後を見据えた予測と今後の適応策を提言しています。  生育や品質、収穫量など、作物によって受ける影響は異なるものの、これだけ状況が変わってくるのかと驚きを感じます。現状を把握し、温暖化を上手に利用し、適応していくことが、今後の農業を支える術となるでし……

健康と気象 気象ブックス023

福岡義隆 著

春に花粉症、夏に熱射病と年間を通して様々な疾患が生活に関係しています。そうはいっても気象と健康医学に関する知識は意外と知られていません。テレビの天気予報で健康を守る対策法を紹介していますが、限られた時間で細かな部分までは伝えられていません。  本書は、そのような健康医学と気象とのかかわりを研究する生気象学について、その第一人者の著者が最新の研究をもって細かく解説したものです。四季を通じた健康歳時記では、季節を代表する疾患が発病する条件や予防法などを記しています。他にも健康と衣食住との関係を歴史を辿りながら述べたり、先人の天候に関する……
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