水産の書籍紹介

食の科学−水産食品を中心に−

鈴木喜隆・高橋幸則 編著

我々の健康に深くかかわる免疫活性化物質・必須微量元素・コラーゲン・ビタミンC・活性酸素の特徴・働き等を水産食品中心に解説。 【目次】 1 ヒトと動物の免疫機能と活性化物質  1-1 はじめに  1-2 ヒトと哺乳動物の免疫機構  1-3 魚類とエビ類の免疫機構  1-4 免疫活性化物質とは何か  1-5 免疫活性化物質の種類と作用  1-6 免疫活性化物質の正しい摂取法 2 ビタミンCのはなし  2-1 はじめに  2-2 古代から恐れられていた壊血病  2-3 アスコルビン酸化  2-4 ビタミンCの生理作用  2-5 ビタミンC……

日本の水産業を考える−復興への道−

倉田 亨 編著

近年、世界的に水産物の価値が見直される中で、日本の漁業は漁獲量の減少、担い手不足による高齢化、漁村地域の活力低下により衰退を余儀なくされています。水産物自給率が5割を下回り、水産業の立て直しが急務となるいま、水産業は転換期をむかえ、大きく変貌しようとしています。 本書はそうした中、漁業経済研究における各分野の第一人者が「日本水産業の復興」をテーマにそれぞれの専門分野から持論を展開しています。 内容は、資源管理、漁業経営、市場・流通問題、漁村の活性化、諸外国との関係等と多岐にわたっており、その主張には頷かされる点も多くあります。日本の水……

水産・海洋ライブラリ1 漁業情報学概論

小倉通男・竹内正一 共著

水産分野でも数々の最先端技術の導入が進んでいる。本書は、最新の漁業情報の現状と利用について学校向け教科参考書としてまとめたもの。 【目次】 第1章 漁業情報  1.1 漁況と海況  1.2 漁業情報とその種類  1.3 漁海況の予測と予報 第2章 漁海況情報事業  2.1 漁海況予報事業の沿革  2.2 漁海況情報事業の現況   2.2.1 漁海況情報作成業務   2.2.2 漁海況情報サービス業務   2.2.3 人工衛星利用水産海洋情報   2.2.4 水産物市場情報 第3章 多獲性魚類の漁況  3.1 イワシ類   3……

熱帯アジアの海を歩く ベルソーブックス006

北窓時男 著

スラウェシ島、カリマンタン島、小スンダ列島…。インドネシアの島々を中心に、各地の漁具・漁法・歴史を訪ねる。 見知らぬ人々との生活・ふれあい、自然を求め、熱帯アジアの海を歩いてみよう。 【はじめに】より 熱帯アジアの海を歩こう。 ジーパンとTシャツにスニーカーをはき、小さめのバックパックに少しばかりの着替えとポケットサイズの辞書を入れよう。方にはカメラバッグ。そこにノートと筆記道具をしのばせる。長袖の上着も一枚用意しておこう。これにパスポートと往復の航空チケットがあれば、準備は万端だ。 6時間あまりの空の旅、降り立ったそこはもう熱帯だ……

よくわかるクジラ論争−捕鯨の未来をひらく− ベルソーブックス022

まぐろ随談

大森 徹 著

まぐろ船の漁労長から販売まで何でもやった経験豊富な著者が、まぐろの語源、生態、漁法、買い方、調理、エピソード等を軽妙に語った書。 【まえがき】より まぐろや鮪漁業全般のことを、平易な文体でわかりやすく書いてみようと思い立ちました。幸い私は鮪漁船の船長漁労長を経験し、その後漁業経営や水産加工の道を歩み、さらに今はスーパーマーケットの経営を通じ、まぐろの販売も携わっています。何とかかけそうな気がして、ボツボツ書き溜めた物をまとめたのがこの本です。 平易な文体ということで口語体にしてみました。随談という題名もそこから付けたものです。そも……

水産環境の科学

早川康博・安田秀一 編著

水の構造と物性、海水の光学的性質、潮汐・潮流、海洋拡散、砂浜の生態、物質循環等、環境浄化や水産物の供給として重要な海の働きを解説。 【目次】 1 水の不思議をミクロの目で調べる  1-1 はじめに  1-2 身近に目にする水の不思議  1-3 ミクロにみた水の不思議  1-4 赤外分光法で水の不思議の起源を研究する  1-5 おわりに 2 海中の光  2-1 はじめに  2-2 光の波長と色  2-3 海水の固有の光学的性質  2-4 海水の固有の光学的性質の実測例  2-5 空と海の青い色  2-6 照度と輝度  2-7 照……

磯焼け対策シリーズ1 海藻を食べる魚たち−生態から利用まで−

藤田大介・野田幹雄・桑原久実 編著

近年、高度経済成長期から現在にかけて失われてしまった『豊かな海』を取り戻そうという動きが、官民問わず幅広い分野で活発化しています。その中で藻場は豊かな海の象徴的な存在の一つとして位置づけられ、全国各地で再生に向けた取り組みが行われています。しかしながら、思うような成果が上がらない、あるいは衰退に歯止めがかからないといった状況も見受けられます。その原因の一つとして最近注目されるようになっているのが、アイゴ・ブダイ・ニザダイなどの植食性魚類です。 本書は、これら植食性魚類による藻場の被害状況をまとめ、魚の生態、漁獲法、利用(食べ方)などを……

水産・海洋ライブラリ2 食品のレオロジー

磯 直道・水野治夫・小川廣男 共著

「レオロジーとは何か?」から食品製造工程の役割、消費者の官能評価まで、その理論と実践を様々な食品を例に多くの図表を用いて解説。 【目次】 第1章 弾性  1.1 フックの法則  1.2 実用弾性率  1.3 弾性と温度 第2章 粘性  2.1 ニュートンの法則  2.2 粘性率  2.3 粘性と温度  2.4 溶液の粘度  2.5 異常粘性 第3章 粘弾性  3.1 マックスウエル弾性  3.2 フォークト粘弾性  3.3 多要素模型  3.4 粘弾性と温度  3.5 熱レオロジー的単純性  3.6 動的粘弾性  3.7 非……

音で海を見る ベルソーブックス007

古澤昌彦 著

【はじめに】より 日本人は、魚を好物としている。魚を多く食べるから寿命が長いといわれる。しかし、魚を食べるときに、この魚はどこで生まれ、どのように育ち、どのように獲られ、どのようにここまで運ばれたか、と聞かれても、私を含めほとんどの人が答えられないだろう。大根などは、日頃畑などを目にしているので、およその見当がつく。このように、私たちは、魚から非常な恩恵を受けている割には、その知識に乏しい。これはやはり、魚は、海中という私たちには簡単に見えないところで生まれ育つためである。 海の中は陸上と違って、電波はほとんど伝搬できず、音波の方がず……
本を出版したい方へ