ハマの海づくり


978-4-425-88261-2
著者名:海をつくる会 編
ISBN:978-4-425-88261-2
発行年月日:2006/4/18
サイズ/頁数:四六判 240頁
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価格¥2,420円(税込)
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2005年11月、第25回全国豊かな海づくり大会が天皇皇后両陛下をお迎えして横浜で開催されました。この大会が大都市で開催されたのは初めてで、今回「海の再生」が大会の基本理念の一つに位置づけられました。今後、基本理念実現の動きが活発化すると考えられますが、横浜市では20年以上前から市民主導で海の再生活動が続けられています。本書は、その中心的存在である海をつくる会と他の市民団体による藻場再生、生物相調査、海底・海浜清掃など様々な活動を収録したものです。
執筆者は、海をつくる会のメンバーを中心に、漁業者、官庁、ゼネコン、大学など様々な立場の人で構成されています。「海の再生」を多角的に捉えた上で実践し、さらに東京湾一体の市民団体のネットワーク化によって、より大きな活動の展開を視野に入れていることが見て取れます。
近年、東京湾では絶滅したと見られていたアサクサノリの自然群落が再発見されるなど、一時期姿を消していた魚介類が再び姿を見せる事例が報告されるようになってきました。その要因は様々ありますが、本書にあるような市民グループの地道な活動もその一つに挙げるべきでしょう。
本書は、横浜及び東京湾における活動をまとめたものですが、市民による海の再生事業の進め方、行政との協働、活動の維持・展開など普遍的に参考になる点が多くあります。横浜市民や東京湾一帯の人々はもとより、海の再生に携わるすべての地域の人々にとって様々な示唆を与える一冊です。

【目次】
第一章 海づくり夜明け前
 古きよきハマの海・一本のテグスでここまで生きてきた
 海への思い、今・昔・そして未来
 海は変われど漁業の灯は消えず
 ハマの海づくり事始め

第二章 海づくりの歩み
 山下公園海底清掃
 野島海岸定点調査
 野島Beach500から金澤水の日のネットワーク
 金沢湾の潮干狩り実態調査
 ポートサイド公園のヨシ原造成
 平潟湾周辺ハゼつり調査
 芦ノ湖湖底清掃
 平潟湾におけるヨシ原再生
 万国橋での藻場造成への挑戦
 夢ワカメ・ワークショップ
 アマモ場の再生

第三章 海づくり多士済々
 よこはまかわを考える会
 NPO法人よこはま水辺環境研究会
 NPO法人海辺つくり研究会
 カナカナ生物調査会
 水辺を記録する会
 磯遊び研究会
 金沢八景-東京湾アマモ場再生会議
 海をつくる会

第四章 ハマ浜探偵団

第五章 明日への海づくり
 東京湾沿岸の海づくりネットワーク
 本気で浜をつくろう
 東京湾はひとつ

特別寄稿
山崎洋子「横浜に砂浜を!」/中本 賢「多摩川から東京湾へ」


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カテゴリー:水産 
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