海苔の生物学


978-4-425-82891-3
著者名:能登谷正浩 編著
ISBN:978-4-425-82891-3
発行年月日:2000/5/28
サイズ/頁数:A5判 192頁
在庫状況:品切れ
価格¥3,080円(税込)
品切れ
日本の食卓に欠かせないノリ。その安定生産を支える基礎研究は、近年目覚ましい進化と多様化を遂げている。最新の研究事情を網羅した一書。

目次 第1章 分類学
 1.1 研究史
 1.2 分類学的形質
 1.3 生態的特徴
 1.4 生育場所
 1.5 生育時期

第2章 繁殖様式の多様性と進化
 2.1 世代の形態的特徴と生活史
 2.2 配偶体世代と進化
 2.3 多様な生殖細胞と個体群の維持拡大
 2.4 世代交代と核相
 2.5 生活史、繁殖様式と進化

第3章 DNA情報から見た野生種および養殖種の系統
 3.1 研究の意義
 3.2 研究史の概要
 3.3 微量な材料からの全DNA抽出
 3.4 系統解析および種判別に使われているDNA領域
 3.5 樹形図分析
 3.6 塩基配列情報からみた野生種の種間関係
 3.7 DNA情報による養殖品種の判別
 3.8 問題点と展望

第4章 葉状体組織の生長と細胞分化
 4.1 摘出組織片の細胞増殖と分化
 4.2 生殖斑の型と生殖細胞の分化
 4.3 葉状体の形と極性
 4.4 まとめ

第5章 韓国におけるアマノリ属の分布と生理的特性
 5.1 韓国沿岸の環境とアマノリ類の分布
 5.2 韓国産アマノリ属の生長および成熟におよびす温度、光量および日長の影響
 5.3 まとめ

第6章 絶滅危惧種
 6.1 絶滅とは、種の多様性とは
 6.2 絶滅危惧種とは
 6.3 IUCN新カテゴリーとは
 6.4 絶滅危惧種の特性
 6.5 地域個体群の維持と繁殖様式
 6.6 絶滅危惧種と広域分布種
 6.7 育種的な問題
 6.8 アマノリ属から海藻の生物多様性と絶滅をみる

第7章 組織培養による育種と種苗生産
 7.1 組織の摘出部位お温度と原胞子の分化
 7.2 組織片からの原胞子発芽体の選抜
 7.3 葉状体組織片の種苗生産への利用と展望

第8章 養殖現場における選抜育種
 8.1 アマノリ類の育種
 8.2 選抜育種の歴史と成果
 8.3 選抜育種の現状
 8.4 選抜育種の問題点

第9章 体細胞融合と耐病性
 9.1 アマノリ類を中心とするこれまでの体細胞融合
 9.2 アマノリ類野生種葉状体の赤腐れ菌抵抗性の比較
 9.3 栽培スサビノリ-カイガラアマノリの体細胞融合による再生葉状体
 9.4 赤腐れ菌遊走子のシスト化に関する要因について
 9.5 将来展望

第10章 アミノ酸・ビタミン・ミネラル
 10.1 アミノ酸
 10.2 ビタミン
 10.3 ミネラル

第11章 糖質
 11.1 糖質の分類
 11.2 糖質と乾海苔の品質
 11.3 有用成分としての糖質
 11.4 まとめ

第12章 揮発成分
 12.1 海藻香気成分の分析
 12.2 海産物のフレーバー
 12.3 ノリにおける新しいタイプのヘムタンパク質


書籍「海苔の生物学」を購入する

品切れ
カテゴリー:水産 
本を出版したい方へ