成山堂書店の書籍紹介
衣服と気候 気象ブックス039
田村照子 著
「持ち運べる小さな環境ー衣服」にまつわる
科学と文化のはなし。
ヒトはなぜ服を着るのか?
永年にわたり、衣服を科学してきた著者が、
カラダと着衣、そして気候の関係を徹底追及。
服飾の勉強をしている学生、アパレル関係者はもちろん、
住宅や家電業界など生活環境に関わるすべての方、
必読の1冊です。
【目次】
巻頭インタビュー 著者に聞く「この本を書いて思うこと」
序章 衣服は持ち運びできる微小環境
第1章 衣服の起源
1.1 ヒトー裸のサル
1.2 衣服の起源ー防寒が先か、装身が先か
第2章……
環境アセスメント技術ガイド 計画段階環境配慮書の考え方と実務
環境省 総合環境政策局 環境影響評価課 監修・計画段階配慮技術手法に関する検討会 編著
環境影響評価法の改正で設定された「計画段階環境配慮手続」。
空港、道路、鉄道、発電所、港湾施設、ダムなど、
大型のインフラ整備の際には、この手続きが必要になります。
インフラ開発計画、施工に携わる関係者は専門家として必携の本です。
【はじめに】より
平成9年6月に公布された環境影響評価法の全面的な施行から10年が経過し、複雑化・多様化する環境政策や社会情勢の変化に対応するために、平成23年4月、「環境影響評価法の一部を改正する法律」が公布された。これに伴って、計画段階環境配慮書(以下、「配慮書」という)の作成や環境保全措置等の報告・……
雲の博物館
菊地勝弘・山田圭一
世界中の空に広がる無数の雲、
類いまれな雲を、
余すところなく網羅した雲の博物館。
200点をゆうに超える圧倒的な雲の数々。
別天地の風景。
【はじめに】より
いらっしゃいませ。ようこそ『雲の博物館』にお出でくださいましてありがとうございます。御入館になる前に、何故私たちがこの博物館を開設(編集)するに至ったかと、博物館の展示内容を簡単に説明しておきましょう。
著者の一人、菊地が雲の写真や雪の結晶の顕微鏡写真に携わるようになったのは、1957 年北海道大学大学院気象学研究室に入ってからです。1960 年北海道大学……
改訂増補 南極読本ーペンギン、海水、オーロラ、隕石、南極観測のすべてがわかるー
南極OB会編集委員会 編
知りたい情報満載の“南極ペディア”
南極は、どのような場所で、
観測隊員たちは何を調べ、どのような成果があったのか――
南極の歴史から、気象、地理、生物、物理観測、生活に至るまで、南極観測隊員が分かりやすく解説。
章の内容を大幅に見直したうえ、最新の成果をまとめた「観測トピックス」を加えた“新・南極読本”を初版から6年ぶりに刊行!
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【はしがき】より
南極観測隊は南極に赴く観測船上で「しらせ大学」を開き、初めて南極観測に参加する隊員へ南極自然、観測の歴史などを講義した。また昭和基地での越冬中には「昭和大……
星の海を航く
石橋 正 著
昔、漁師が出漁を判断するときには、
夜空に上ってくる特定の星(ヤクボシ)が
重要な役割を持っていて、日本各地の漁村に
伝わっていた。
しかし、漁業の近代化によって、そのような星や
星座は人々の記憶から忘れ去られようとしている。
日本各地の漁村を巡り、失われた星たちの和名を
65年にわたって追い求めている著者のライフワーク
をまとめたエッセイ。
随想集 嘯風弄花(しょうふうろうか)
石橋 正 著
生死の狭間をさまよった旧海軍時代の思い出。
戦後の復興に力を尽くした船員・船長時代。
未来を担う若者を育てるために長きにわたって
務めてきた水産高校の熱血教員時代。
己の生き様を、星・音楽・花・船・自然などを題材に語る。
【まえがき】より
家の前に小さい空き地がある。ある明け方、空の様子を見ようと窓を開けると、夜明けの薄闇の中、その空き地に一面に星が降りていた。白くかそけく、ひしめき合うように煌いている。まだ夢の中なのか、と思いながら、音楽さえ聞こえて来そうな星の群れに見惚れていた。
少しずつ薄闇が消えていくに連れて星たちの煌き……
随想集 海路残照(かいろざんしょう)
石橋 正 著
生死の狭間をさまよった旧海軍時代の思い出。戦後の復興に力を尽くした船員・船長時代。未来を担う若者を育てるために長きにわたって務めてきた水産高校の熱血教員時代。己の生き様を、星・音楽・花・船・自然などを題材に語る。
【まえがき】より
ひとつの事を長く続ける原動力とは何なのであろうか。
船上で講師を務め始めた頃、
『あなたの話に感動したので、自分の修養のために、帰ったら毎日ハガキを書きます』
と、言ってくれた人がいた。
そして毎日葉書が届くようになり、1年で365通、5年で1,800余通、10年で3,650通と続いた。
数年前に、『高齢……
交通論おもしろゼミナール10 日本の文化と乗り物
澤 喜司郎 著
乗り物から、日本の文化が見えてくる!?
さまざまな乗り物に見られる日本文化について概観。「神道」「アニメ文化」「官僚体制」などのテーマについて、豊富な写真と事例をもとに解説しました。日本交通文化論の入門書として最適の一冊です。
【まえがき】より
外国人から見た日本の不思議、外国人から見た日本の変わった習慣、外国人が日本に来て驚くこと、これらは文化の違いによるものです。日本人にとっては当たり前のことなので、日本人がそれを文化として認識することはほとんどなく、そのため外国人から見た日本の不思議や変わった習慣を聞くことに……
現代海上保険
Barrie G.Jervis著 大谷孝一・中出 哲 監訳
貿易、海運、物流、海洋工事などにおける危険に対処する保険として、企業のグローバルビジネスを支える重要な制度である海上保険について、その歴史や原理をわかりやすく解説するとともに、船舶保険、貨物保険、P&I保険などの内容を詳細に検討し、さらに保険金請求や再保険についても網羅的に解説した格好の海上保険入門書。
【監訳者序文】
本書は、ロイズの正会員、Barrie G. Jervis氏による“Reeds Marine Insurance”(2005年)の全訳(ただし、付録資料の一部を除く)である。原著のタイトルの“Reeds\は、世界の港……
流氷の世界 気象ブックス038
青田昌秋 著
白い海の不思議に迫る!
冬になるとオホーツク海にやってくる流氷。実は海が凍るってそうそう簡単なことではないのです。以前は港をふさいで厄介者だった流氷が、いまでは豊富なプランクトンのゆりかごだったり、地球環境に影響していると知られるようになりました。オオワシが舞い、アザラシがひょっこり顔を出す白い海に魅せられて50年、流氷博士からの贈り物です。
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【はじめに】より
海氷研究のためにオホーツク沿岸の小さな街に赴任したのは1965(昭和40)年の秋でした。はじめての冬が来ました。ある朝、水平線が輝いていました。流氷の到来……



