成山堂書店の書籍紹介

弾丸列車計画ー東海道新幹線につなぐ革新の構想と技術ー 交通ブックス122

地田信也

弾丸列車計画とは、戦前の「東京?下関間線路増設計画」のこと。その名の示すとおり、高速列車が走行する鉄道路線で、軌間を広軌としたため「広軌新幹線」とも呼ばれた。この計画は1940年に議会を通過し着工したものの、戦況の悪化により中断。しかしこの計画で高速鉄道の基本とな規格や仕様などが定められていたため、これがベースとなって延長500kmに及ぶ東海道新幹線をわずか5年で完成させることができた。また、弾丸列車計画にかかわった関係者たちが東海道新幹線実現の強力な推進役となり、実際に建設に参加した技師たちも少なくない。 本書は、新幹線誕生50年……

空港経営と地域ー航空・空港政策のフロンティアー

加藤一誠・引頭雄一・山内芳樹 編著

激動の航空・空港業界。地域における空港の役割とは? 多彩な研究者たちが、多彩な視点で現状分析と将来への指針を示す。「空港経営」の研究書。航空、空港。自治体の関係者必読の一冊! 「地域力」は航空需要の大きさを決め、空港のあり方も左右する。地域は空港をどのように位置づけ、空港は地域にどのような影響をもつのだろうか。空港政策や空港の仕事の解説をはじめ、空港と航空会社の関係、地元と路線の就航地との関係、空港アクセス、観光振興など多角的な視点から考察する。 [toc] 【本書のねらい】 21世紀にはいり、航空と空港は交通のな……

新訂 竜巻ーメカニズム・被害・身の守り方ー(極端気象シリーズ5)

小林文明 著

いつどこで発生するかわからない「竜巻」の仕組みを、第一線の研究者が、発生する仕組み突風・トルネードとの違いを学び、さらに竜巻から身を守る方法、過去の竜巻事例、最新の情報をもとにわかり易く解説。 【本書のポイント】 ・竜巻の科学的メカニズムをやさしく丁寧に解説 ・過去の事例から日本における竜巻の実態をしる ・最近の竜巻観測について紹介 ・竜巻から身を守る方法を知り、防災に役立てる 中身を見てみる 【はじめに】より 『竜巻―メカニズム・被害・身の守りかた』(初版)は、ちょうど10年前の東日本大震災(2011年……

ニッポン潜水グラフィティ

須賀次郎 著

ダイビング界のレジェンドが今、ここに語る! 【本書の内容】 著者の潜水活動は、海洋調査、器材開発、教育・指導、各種大会主宰など多岐にわたりそれぞれ興味深いが、1963年に挑戦した当時前人未到の100m潜水がハイライトと言えます。器材や潜水システムの開発も自ら手掛けたクリエイティブな挑戦であり、潜水が冒険そのものであった時代の金字塔と言っても過言ではありません。 その他も1950?80年代を中心に描かれています。よみうりランドの人気アトラクションであった水中バレエ劇場や、スピアフィッシング(魚突き)、水中スポーツ大会など、当時を知る世……

地球を救うメタルバイオテクノロジー −微生物と金属資源のはなし−

山下光雄・清 和成 編著

「産業のビタミン」といわれるレアアースから、土壌汚染が問題となっている放射性セシウムまで、ベースメタルや半金属の回収技術に着目した最新の研究事例を一挙公開。 【巻頭インタビュー・山下光雄先生】 一石二鳥の新技術が地球を救う!  本書の代表編者の1人・芝浦工業大学の山下光雄教授に、メタルバイオテクノロジーについてうかがいました。新しい技術の応用方法や学問としての魅力とは・・・。さらに、これから学ぶ学者へのメッセージも語ってくださいました。 ◆金属は生命を構成する重要な元素 ーまず、タイトルにもなっている“メタルバイ……

シップリサイクル条約の解説と実務

大坪新一郎・加藤光一・仲條靖男・成瀬健 共編著

シップリサイクル条約の ・条約策定までの背景や経緯 ・採択に日本が果たしてきた役割 ・関連する国際規則との関係 ・条約に基づく手続きの実務 ・リサイクル施設の要件と手続き ・必要な様式の解説と作成例 ・各国リサイクル施設の情報 などを4名のエキスパートが執筆。 船舶の安全な解体と環境保全の見地から、2009年5月に「安全かつ環境上適正な船舶のリサイクルのための国際香港条約(シップリサイクル条約)」が採択されました。 船舶リサイクル施設での死傷事故や環境への悪影響をできる限り無くしていくには、条約の早期発効が重要であります。またシップ……

東大教授が考えた おいしい!海藻レシピ73

小柳津広志・高木義夫 共著

BOTTLIUM2 ボトリウム−ひとり暮らしの小さな小さな水族館。−

田畑哲生 著

大好評「ボトリウム」第2弾! ワンルームでも大丈夫。リビングや寝室、キッチンに飾って楽しめます。 “100円ショップ”でも一通りの材料が揃えられます。お手入れは、やっぱり週に一度の水替えだけです。 ■著者からのメッセージ 「てっちゃん先生! お魚がごはんを食べてくれました! すごい勢いですね」 先日、ボトリウム体験をされウキウキで帰られた女性からのご連絡でした。みなさんボトリウムを手にしたその日から、お部屋にやってきたボトリウムに興味津々。 「お魚、今日は元気かな?」 「あれ? 貝ちゃんはどこいった? なんて自然にボトリウムと……

例題で学ぶ航空工学−旅客機・無人飛行機・模型飛行機・人力飛行機・鳥の飛行−

片柳亮二 著

航空機を安全に飛ばすため、設計するためには、空中での航空機の挙動を十分理解しておく必要があります。本書は、無人飛行機や模型飛行機、鳥の飛行についてなどを例に、航空機の飛行に係わる基本から実際の応用までを詳細に解説します。たとえば、主翼と尾翼の関係はどのように決めるのか、鳥にはない垂直尾翼はなぜ必要なのか、垂直尾翼がないと何が困るのか、など通常の航空機の設計の現場ではあまり議論されることはない「当たり前の疑問点」について詳説しています。 これらの例題は、初学者だけでなく、実際の航空機設計に携わる専門家においても貴重な解析例として使用され……

二つの顔をもつ魚 サクラマスー川に残る‘山女魚’か海に降る‘鱒’か。その謎にせまる! ベルソーブックス043

木曾克裕 著

どうして山女魚になり、どうして鱒になるのか? 本書は、サクラマスの特徴的な分布域である三陸地方南部にスポットを当て、サクラマスという魚の生き方の多様性を解説しながら生活史研究のおもしろさを紹介。 その謎に満ちた生態からサクラマスの生活を見直し、著者がフィールドワークで得た生きた情報に基づいて彼らの種の持つ本質を浮かび上がらせる。 学術的な解説をベースにしながら、教養的に読める10本の「コラム」や、専門知識を確認できる「Study」を随所に配置しバランスよい知識が得られる。 [toc] 【はじめに】より 残雪を踏みし……
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