成山堂書店の書籍紹介

沿岸漁業の歴史 ベルソーブックス029

山口 徹 著

房総、三浦、瀬戸内など、沿岸で暮らす人々はどのような漁業を営んできたのだろうか。 自然の中で様々な技術をあみ出してきた漁民たち。彼らの生活を振り返り、漁業の変遷を辿る。 【はじめに】より 私が漁業と漁村の歴史に関心を持つようになったのは、それほど古いことではない。つい20年ほど前、わが国の漁業史研究に先駆的な役割を果たしてきた渋沢敬三が創立した日本常民文化研究所の再建に携わってからのことである。その研究を継承するために、まずは漁業・漁村を知ろうと思い、調査に入ったのが千葉県の房総半島や九十九里浜の漁村であり、かつお一本釣りで……

青函連絡船 洞爺丸転覆の謎 交通ブックス211

田中正吾 著

1954年9月26日、1430名の命を奪った大惨事「洞爺丸事件」から様々な教訓を学んだ(元)青函連絡船船長が本事件の全てを解説。 【まえがき】より 洞爺丸事件の風化を憂い、語り継ごうとすることは、再び「洞爺丸事件」を起こしてはならないと念願するからである。洞爺丸の惨事を、単に函館における青函連絡船の台風海難と矮小化するのではなく、台風国日本の船舶が遭遇する台風災害という視点で見るとき、「洞爺丸」から今日的意義のある重大な教訓をくみ取ることができると思うのである。 私は洞爺丸事件の翌年、一九五五年に航海士として青函連絡船に乗船……

英和対訳 国連海洋法条約[正訳]

外務省経済局海洋課 監修

海洋に関する新しい国際法秩序として発行した国連海洋法条約と実施協定及び第三次国連海洋法会議最終議定書を英和対訳で収録したもの。 (海事図書)

海上貨物輸送論

久保雅義 編著 斎藤勝彦・水井真治・淺木健司・笹 健児 共著

輸送中の貨物損傷をいかに抑えるかは、物流が発生してから今日に至るまで続く古くて新しい課題でです。 これまで、さまざまな知識の集積や施設・設備の充実などによって基本的には改善されている方向にあり、「名人芸」を必要とする場面も少なくなっています。 その一方で、国際物流が活発化し、様々なレベルの船員・荷役関係者が混在する昨今、海上貨物輸送に関する基礎教育の重要性が改めて見直されつつあります。 本書は、海上輸送の歴史的役割から、荷役設備、損傷実態、コンテナの概要、動揺、船体強度などの基礎知識について図表を多く用いてわかりやすく解説したも……

船舶運用学のABC

和田 忠 著

2・3級海技士(航海)受験者のために、船舶運用学全般に関する知識について、最近の出題傾向に沿って整理・解説。教科書として最適。 【はじめに】より  本書は2・3級海技士(航海)の受験者を念頭におき、船舶運用学に関する知識について、過去に出題された問題をもとに要約・整理したものである。  船舶乗組員(船長・航海士)として知っておかなければならない船舶運用学の基礎を、図面による説明とあわせて極力箇条書きに要約し、体系的に修得できるように心掛けた。索引は、日本語化されている英語の専門用語も多くとり入れて最近の出題傾向に沿うように配……

制御装置の基礎【三訂版】

平野 武 著

制御装置の基本である用語、語句、制御系の各動作を具体例をもって解説。1〜6級(機関)受験者、船舶機関士向け。 【まえがき】より 平成5年(1993)の改訂重版の出版からすでに10年以上経過しました。 この10年間、海技教育ならびに海技士試験も時代に即した対応が随所に見られます。 海技士の実務、海技試験においてもコンピュータを採用した多くの制御装置がみられ、乗組員の生活環境、機器の運転と保守管理に以前に比して格段の進展がみられます。 また、多種規格がISO準拠に整備され、JISの内容に改正や充足される部分も多くあり、現場で……

水中考古学への招待 【改訂版】−海底からのメッセージ−

水中考古学者 井上たかひこ 著

海底に眠るツタンカーメンの秘宝、廃墟と化した海底都市への探検など、水中考古学者の著者が若人たちに贈るアドベンチャー物語の数々。 【はじめに】より 水中に眠るたくさんの古代遺跡のうち、かけ値なしの「世紀の大発見」といえば、1996年にエジプトのアレクサンドリア港内の海底で発見された古代エジプトの女王・クレオパトラの宮殿でしょう。「もしも彼女の鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていただろう」といわれた“絶世の美女”クレオパトラは、どんな宮殿に住み、どんな生活をしていたのでしょうか。過去を振り返ってもこれに匹敵するのは、トロイアの……

英国鉄道完乗への挑戦

宮田 進 著

完乗めざして11年、ビールと路線図を手に乗りまくる。その距離28,500キロ。人とのふれ合い、素晴らしい風景、魅力溢れる鉄道旅行記。

高潮の研究−その実例とメカニズム−

宮崎正衛 著

台風来襲時に大きな被害をもたらしてきた高潮。その予測は困難な点も多く、現在もなお脅威である。本書は日本沿岸・世界各地で発生した主な高潮を取り上げ、基礎から理論・予報手段まで解説する。 【内容】 台風に伴って発生することの多い高潮は、潮汐や台風の動きによっては予想を超えた被害をもたらすこともあり、依然として脅威な自然災害のひとつです。 本書は高潮の定義や基礎を実例とともにわかりやすく解説し、高潮の理論、予報・シミュレーション手段について概説したものです。実例として取り上げている高潮は過去100年に起きた顕著なもので、日本では約20例、……

成層圏オゾンが生物を守る 【改訂版】 気象ブックス009

関口理郎 著/佐々木 徹 改訂

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