成山堂書店の書籍紹介

海洋気象台と神戸コレクション−歴史を生き抜いた海洋観測資料− 気象ブックス031

饒村 曜 著

幕末動乱期? それは、今日の海洋気象業務の礎が築かれた時代でもあった。  幕末の箱館戦争では、無敵をほこっていた幕府艦隊が自然の猛威の前に、闘わずして敗れ去りました。自然の恐ろしさを知り、海洋観測の必要性を痛感した勝海舟は、船舶からの海上気象観測の報告を義務づけました。 明治期には、中央気象台(現在の気象庁)で行われていました。気象観測データ収集・調査業務は、大正期には神戸海洋気象台にすべての業務が集約され、中央気象台保管の膨大なデータも神戸海洋気象台に集められていました。  関東大震災や神戸空襲など、焼失の危険にさらされなが……

畜産と気象 気象ブックス030

柴田正貴・寺田文典 編著

日本人は、平均すると1人あたり卵を年間330個消費しています。この数はアメリカ人やフランス人より50個以上多く、日本は世界でも有数の卵消費大国であるといいます。ウシ、ブタ、ニワトリといった肉類の消費も増加傾向にあり、今や私たちの食卓に欠かせないものとなっています。  しかし、家畜の多くは、比較的冷涼で乾燥した西洋の風土ではぐくまれたもので、高温多湿な日本で飼育するためには、気象条件の面で、さまざまな問題がありました。  この本は、多くの気象要素のなかでも最も基本的な感覚である暑さ寒さに、家畜がどう対応し、行動しているのかをまとめた……

ココが知りたい地球温暖化2 気象ブックス032

独立行政法人 国立環境研究所 地球環境研究センター 編著

大好評「気象ブックス026 ココが知りたい地球温暖化」の第2弾。温暖化の科学・影響・対策についての25の質問に、専門家がわかりやすく答えています。地球温暖化の謎を解くカギがこの本の中にあります。 【はじめに】より  情報が多く出回っていれば、それでものごとがよくわかるというものではありません。たとえば、地球温暖化をめぐる問題がそうです。テレビや新聞の報道、書店の店頭で見かける温暖化関連の書籍の数は、いまやかなりの数に上っています。それらの中には「進行する温暖化の危機」といったものがあるかと思えば、「二酸化炭素温暖化説は間違い」……

交通論おもしろゼミナール1 新版 交通とビジネス【改訂版】

澤 喜司郎・上羽博人 共著

◆この本のまえがき◆  交通技術の発達には目を見張るものがあります。旧版(2007年3月初版発行)の執筆・刊行時には存在していなかった新しい交通機関が登場し、現在では新しいサービスも提供されています。たとえば、最近では当たり前のように利用している東海道・山陽新幹線車両のN700系が2007年7月1日のダイヤ改正から営業運転を開始しました。その一方で、初代の新幹線車両の0系が多くのファンに惜しまれながらも現役を引退し、法定速度で世界最速としてギネスブックに登録されたことのある500系が「のぞみ」から格下げされ、現在では山陽新幹線区間で8……

港湾知識のABC【13訂版】

池田宗雄・恩田登志夫 共著

港湾の形態・分類、船舶との関係、貨物・荷役関連、各種施設、法令、港湾計画・工事等について概説。港湾関係業務に携わる人の入門書。 ◆こんな方にオススメです! 港湾や埠頭に勤めている人、港湾関係の行政に携わっている方。 [toc] 【初版はしがき】 わが国の海岸線の形状は複雑で変化に富み、ずばらしい美しさで、多くの国立公園や国定公園が指定されています。海は岸のすぐ近くまで適当な水深があり、岬や島が風や波を遮る湾や入江が多く、わが国ほど至る所に港の所在する国は世界でも例を見ません。 しかし、自然条件は厳しく、年間多数の……

魚との知恵比べ−魚の感覚と行動の科学−【3訂版】 ベルソーブックス004

川村軍蔵 著

もっと魚を釣るために、もっともっと釣りを楽しむために、魚のことを知りつくした研究者が書いた本をオススメします。魚は色がわかるのか?魚は1度釣られると学習するのか?釣り糸は見えているのか?初心者からベテランまで、マニュアル本には載っていない釣りのヒントが満載。 【はじめに】より 魚の行動に興味をもつ動機は人によって様々で、自分が飼っている熱帯魚に自分の意志を伝えたいためにその魚を知りたいという人もいれば、もっと釣りが上手になりたいために魚の行動を知りたいという釣り愛好家もいるだろう。最近は、自然環境保全という考えが浸透し、希少魚……

イセエビをつくる ベルソーブックス035

松田浩一 著

生まれた時のクモのような姿からガラス細工のように繊細な稚エビとなり、最後は威風堂々とした姿に成長するイセエビ。初めて幼生の人工飼育に成功した著者がその不思議な生物を、最新の研究成果とともに紹介する。 【はじめに】より  イセエビ は磯の王者である。長年イセエビのことを研究し、思い入れが強い筆者であるのでかなり贔屓目に見ている感はいなめないが、確かにそう思う。磯に棲む生物としては魚類を除いて最大のものであり、体長35cm、重さ2kg以上にも成長する。このような大きさのイセエビは、もはや片手では持てずに、両手でしっかりとつかんでもやっと……

海のトワイライトゾーン−知られざる中深層生態系− ベルソーブックス034

齊藤宏明 著

水深150メートルを超えると太陽の光がわずかに届く薄暗い世界が広がっている。この世界に潜む生物たちはどのような生存競争を繰り広げているのだろうか? 最新科学のサーチライトを当ててみよう。 【はじめに】より  波間に太陽の光がきらめく暖かい海の表面から潜っていくと、次第に太陽の光が弱まり、薄暗くなってくる。やがて、水は冷たくなり、僅かに光を感じはするが、物の形は薄暗さの中にぼんやりとしか浮かび上がらなくなってくる。水深200mから1,000m程の深さの海には、このように僅かしか光が到達しないトワイライトゾーン(薄暮帯)と呼ばれる世界が……

クロダイの生物学とチヌの釣魚学 ベルソーブックス033

海野徹也 著

クロダイには色が分かるのか? 釣り糸は見えているのか? あなたは本当にクロダイのことが分かっていますか? クロダイを“彼女”と呼ぶほどにチヌ釣りを愛し、クロダイの研究を探し続けてきた著者が最新の研究成果と釣りの経験を融合してまとめた待望の「チヌ学」入門書です。 【はじめに】より 魚の中で有名な魚といえばマダイやマグロかもしれない。これをタイの仲間に限定するとマダイであり、次はクロダイであろう。それにクロダイは知名度が高いだけでなく、水産業においても重宝されている。日本では“捕る漁業から作り育てる漁業”を合言葉に栽培漁業が……

内航船員用 海洋汚染等・海上災害防止の手びき−未来に残そう美しい海−

(社)日本海難防止協会海洋汚染等・海上災害防止研究会 編著/日本内航海運組合総連合会 発行

海洋汚染防止法に基づく規制や事故発生時の対応をまとめたもの。実務的な運用方法をカラーで解説。 ◆こんな方にオススメです!◆ 内航船員、廃油処理業者、油防除機材販売会社 【はじめに】より  内航海運は長距離・大量輸送に適した輸送手段として、国内貨物輸送量全体の40%(トン・キロベース)以上のシェアを担ってきた。内航海運は輸送に必要なエネルギーがトン・キロベースで自家用トラックの約18分の1、営業用トラックの約5分の1、さらに二酸化炭素の排出量が自家用トラックの約60分の1と言われ、省エネ効果に優れ、環境にもやさしい輸……
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