海事の書籍紹介
新訂 図解 船舶・荷役の基礎用語
宮本 榮 編著・一般財団法人 新日本検定協会 改訂
船と港の専門用語がわかる本。
「船舶」と「荷役」に関連のある用語・名称のうち、「これだけ知っていればひとまず十分」と思われる用語および「これを知っていればさらに便利」と思われるやや高度な用語を約1800収録し、分かりやすい説明と多数の図解を取り入れた解説書。
今回の新訂版では法律および各種データを最新のものに改め、用語の説明を時代に合わせて手直ししました。
また、現在では使われていないような用語を一部削除し、新たに用語および図解の追加を行い、より充実させました。
【新訂版発行にあたって】
本書は,宮本榮氏が執筆,編集され……
船舶の転覆と復原性
慎 燦益 著
本書は、「船の復原性」についてはこれまでの普遍的な内容をできるだけ「船の転覆」と結び付けて、「船の安定性・安全性」を確保する観点からまとめており、「船の転覆」については「船の復原性」に関する説明文の行間から読み取るのではなく、できるだけ直接的に言及・記述しています。
【はしがき】
「船の転覆」を防ぎ、人と船の安全性を確保することは、造船学上の最も重要な問題の一つである。
船は水上に浮かぶ構造物のひとつであるから、構造物としての横安定性だけを考えれば、造船学上はすでに一定の成果をもたらしていると言っても過言ではない。
にも拘……
タグボートのしごとーその概要と活躍の姿ー
一般社団法人 日本港湾タグ事業協会 監修・「タグボートのしごと」編集委員会 編著
港には、客船やコンテナ船、原料を運ぶタンカーなど、大型の船が出入りします。その船が、運んできた貨物や石油などを陸揚げするには、港の岸壁や桟橋に着けなければなりません。しかし、狭い港のなかでは、大きな船は自由に動くことができません。また、20万トンもの重さがある船が、港の指定された場所に自力で着岸するのは至難の技です。そこでタグボートの登場です。タグボートは、見た目こそ小さいですが、強力なエンジンを積んでいて、すごく力のある船です。船の推進させるプロペラの向きが、360度旋回するものもあり、方向転換やバックが容易で小回りが効きます。タグ……
英和対訳 2006年ILO海上労働条約(正訳)2021年 改訂版(2014年,2016年,2018年改正収録)
国土交通省海事局 監修
船員の「権利章典」とも呼ばれ、船舶で働く船員のための最低限の要件を定めた「2006年の海上の労働に関する条約」は、わが国でも2013年8月5日に批准登録し、2014年8月5日に発効した。
本書は、同条約の「正訳」を英和対訳で掲載した『2006年ILO海上労働条約(正訳)』に、2014年、2016年、2018年に行われた改正を反映・収録した最新版です。
【目次】
前文
一般的義務 第1条
定義及び適用範囲 第2条
基本的な権利及び原則 第3条
船員の雇用についての権利及び社会的権利 第4条
実施及び執行の責任 第5条……
舶用補機の基礎(増補9訂版)
島田伸和・渡邊和英 共著
船舶の搭載機器の構造・原理・取扱いをはじめ、特性や理論的な現象まで、多くの図面を用いてわかりやすく説明。補機の基本となるものから、最新の機器まで幅広く収録。初学者・海技試験受験者の基礎固めに最適な一冊。
【まえがき】
著者の一人重川が先に成山堂書店から「舶用補機の解説」,続いて「舶用補機の基礎」なる二書を出版した。その後海洋汚染防止の強化による油水分離の問題,低質重油使用による油処理の問題,さらにはフロンガスによる成層圏オゾン層破壊に対する冷凍機のあり方等いろいろ新しい問題が浮上してきた。
そこでこれらの事を踏まえつつ前著「……
内航海運概論
畑本郁彦・古莊雅生 共著
国内貨物輸送活動量の4割以上を占める重要な輸送手段「内航海運」。その一方で、船員の高齢化や内航船の老朽化、内航海運業の特殊な業界構造など多くの課題を抱えている。本書は、内航海運業の概要、現状、仕組み、課題と展望、今後の方策まで、実務経験豊富な著者が自身の経験と多くのデータを元に詳しくわかりやすく解説した入門書です。
【はしがき】
一般に「ないこうかいうん」と聞いて思い浮かぶのは、どんな漢字であろうか。「ないこう」とパソコンに入力すれば、上位には「内向」という漢字が出てくるだろう。また、「かいうん」と入力すれば、「開運」がでてく……
竹島をめぐる韓国の海洋政策
野中 健一 著
韓国の海洋当局は竹島周辺海域において、いかなる動きを見せているのか。韓国国会での長官や庁長等の答弁のほか、海洋水産部・国土海洋部・海洋警察庁や外交当局の報告書をもとに、韓国における海洋政策の論点とその狙いを考察する。
【はじめに】
日本政府のホームページをちょっと覗いてみよう。「内閣官房 領土・主権対策企画調整室」のホームページである。そこに記されている「政府の取組について」というか所をクリックしてみたい。領土および主権に関連する諸課題に対し、各省庁がどのような取組を行っているのか、確認できるようになっている。さて、ここで注目……
設問式 シップファイナンス入門
秋葉 理恵 編著
シップファイナンスに携わる金融機関,船会社,保険会社,造船所,商社,ブローカーを対象としてできるだけわかりやすく説明した本であり、シップファイナンスに関する入門書です。
近年,海運関連企業の海外進展に伴い,日本の金融機関や船主が英国法を準拠とする船舶融資契約に関わる機会が増えています。日本法に基づく船舶融資契約とは考え方が異なるため,知識や理解の不足からトラブルになるケースもあるといいます。このような船舶融資契約に見られるシップファイナンスとは,船舶抵当権や傭船料債権譲渡などを担保として主に傭船料を返済原資とする資金調達手法のこ……
逐条解説 海上衝突予防法
河口長弘 著
大型船操船者に向けた法令解説書
法の施行から40年以上が経つ「海上衝突予防法」を現場の立場から逐条的に解説。とくに切迫した状況の操船において「船員の常務」をどのように運用させるか、大型船の船長に加えて4,000隻以上を導いた水先人としての経験を踏まえて考察した。
【はじめに】
1972年の海上における衝突の予防のための国際規則の規定に準拠して、現行海上衝突予防法(昭和52年6月1日 法律第62号)が施行されてから既に四十数年が経っています。この間、海上では様々な衝突事故が発生しており、その中には、わずかな注意を払えば事故発生……
新訂 港運がわかる本
天田乙丙・恩田登志夫 共著
港湾運送のことが、この1冊でよくわかります。
陸と海の接点で貨物を動かす港湾運送の成り立ちから最新の情報までをまとめた解説書。平成6年初版の内容を全面改訂。特に港湾労働と職業訓練に関する記述を充実させました。
【はしがき】
港湾職業能力開発短期大学校横浜校に勤務していた時期,『港運がわかる本』を授業準備に活用していたため,天田先生の著書を担当する話を伺った際,身が引き締まる思いだった。天田先生の記述した内容は,変更箇所がない限り残すことを前提にして,新たに港湾労働に関する章を加筆したことが,今回の改訂版の特徴である。港湾……