海事の書籍紹介

舶用補機の基礎(増補9訂版)

島田伸和・渡邊和英 共著

船舶の搭載機器の構造・原理・取扱いをはじめ、特性や理論的な現象まで、多くの図面を用いてわかりやすく説明。補機の基本となるものから、最新の機器まで幅広く収録。初学者・海技試験受験者の基礎固めに最適な一冊。 【まえがき】 著者の一人重川が先に成山堂書店から「舶用補機の解説」,続いて「舶用補機の基礎」なる二書を出版した。その後海洋汚染防止の強化による油水分離の問題,低質重油使用による油処理の問題,さらにはフロンガスによる成層圏オゾン層破壊に対する冷凍機のあり方等いろいろ新しい問題が浮上してきた。 そこでこれらの事を踏まえつつ前著「……

内航海運概論

畑本郁彦・古莊雅生 共著

国内貨物輸送活動量の4割以上を占める重要な輸送手段「内航海運」。その一方で、船員の高齢化や内航船の老朽化、内航海運業の特殊な業界構造など多くの課題を抱えている。本書は、内航海運業の概要、現状、仕組み、課題と展望、今後の方策まで、実務経験豊富な著者が自身の経験と多くのデータを元に詳しくわかりやすく解説した入門書です。 【はしがき】 一般に「ないこうかいうん」と聞いて思い浮かぶのは、どんな漢字であろうか。「ないこう」とパソコンに入力すれば、上位には「内向」という漢字が出てくるだろう。また、「かいうん」と入力すれば、「開運」がでてく……

竹島をめぐる韓国の海洋政策

野中 健一 著

韓国の海洋当局は竹島周辺海域において、いかなる動きを見せているのか。韓国国会での長官や庁長等の答弁のほか、海洋水産部・国土海洋部・海洋警察庁や外交当局の報告書をもとに、韓国における海洋政策の論点とその狙いを考察する。 【はじめに】 日本政府のホームページをちょっと覗いてみよう。「内閣官房 領土・主権対策企画調整室」のホームページである。そこに記されている「政府の取組について」というか所をクリックしてみたい。領土および主権に関連する諸課題に対し、各省庁がどのような取組を行っているのか、確認できるようになっている。さて、ここで注目……

設問式 シップファイナンス入門

秋葉 理恵 編著

シップファイナンスに携わる金融機関,船会社,保険会社,造船所,商社,ブローカーを対象としてできるだけわかりやすく説明した本であり、シップファイナンスに関する入門書です。 近年,海運関連企業の海外進展に伴い,日本の金融機関や船主が英国法を準拠とする船舶融資契約に関わる機会が増えています。日本法に基づく船舶融資契約とは考え方が異なるため,知識や理解の不足からトラブルになるケースもあるといいます。このような船舶融資契約に見られるシップファイナンスとは,船舶抵当権や傭船料債権譲渡などを担保として主に傭船料を返済原資とする資金調達手法のこ……

逐条解説 海上衝突予防法

河口長弘 著

大型船操船者に向けた法令解説書 法の施行から40年以上が経つ「海上衝突予防法」を現場の立場から逐条的に解説。とくに切迫した状況の操船において「船員の常務」をどのように運用させるか、大型船の船長に加えて4,000隻以上を導いた水先人としての経験を踏まえて考察した。 【はじめに】 1972年の海上における衝突の予防のための国際規則の規定に準拠して、現行海上衝突予防法(昭和52年6月1日 法律第62号)が施行されてから既に四十数年が経っています。この間、海上では様々な衝突事故が発生しており、その中には、わずかな注意を払えば事故発生……

新訂 港運がわかる本

天田乙丙・恩田登志夫 共著

港湾運送のことが、この1冊でよくわかります。 陸と海の接点で貨物を動かす港湾運送の成り立ちから最新の情報までをまとめた解説書。平成6年初版の内容を全面改訂。特に港湾労働と職業訓練に関する記述を充実させました。 【はしがき】 港湾職業能力開発短期大学校横浜校に勤務していた時期,『港運がわかる本』を授業準備に活用していたため,天田先生の著書を担当する話を伺った際,身が引き締まる思いだった。天田先生の記述した内容は,変更箇所がない限り残すことを前提にして,新たに港湾労働に関する章を加筆したことが,今回の改訂版の特徴である。港湾……

液体貨物ハンドブック【2訂版】-実務に便利なデータと数量算出法-

一般社団法人 日本海事検定協会 監修

業界で統一的に行われているケミカル・液化ガス類、石油類の数量算出法およびこれに必要な各製品の密度・容積換算率を含む諸データを収録した便覧です。 【はしがき】 「ケミカル・液化ガス・石油ハンドブック」は,2012年9 月に改訂されたが,以来,主にJIS 規格,並びにその他諸表が改訂された。そこで内容を見直し,新たに発刊することとした。 本ハンドブックは業界で統一的に行われているケミカル・液化ガス類,石油類の数量算出法およびこれに必要な各製品の密度・容積換算係数を含む諸データを収録しているものである。 次の諸表,およびデータが……

「みなと」のインフラ学 ーPORT2030の実現に向けた処方箋ー

山縣宣彦・加藤一誠 編著

港湾の果たすべき役割、道筋をまとめた提言集 我が国経済・社会の発展及び国民生活の質の向上のために港湾が果たすべき役割や、今後特に推進すべき港湾製作の方向性をとりまとめた港湾の中長期政策「PORT2030」。本書は、このPORT2030を具現化するにあたり、港湾と空港に係る国土交通省の政策担当者と研究者からなる、「港湾・空港領域の政策課題検討の官学交流プラットフォオーム」研究会におけるさまざまな提言を一冊にまとめたものである。 [toc] 【目次】 序章  みなとの空間計画を歴史・文化・生活から発想  PORT 2……

LNG船運航のABC(2訂版)

日本郵船LNG船運航研究会 著

世界的な需要の高まりからLNG船は今後も大量に運航されるでしょう。本書では,LNG船の入出港,荷役,航海,エンジニアリングを通してそのしくみと実際の業務を紹介します。 今回は,LNG燃料船に関し全面改訂し,LNG燃料船の現状や今後の動向などについて,より広く解説しました。現状や,普及と課題についても触れました。運航実務者,海運会社の業務内容を理解したい人は必携です。 【2訂版まえがき】 本書は2015年に第1回改訂を実施したが,それから5年が過ぎた現在,環境問題や船舶燃料の多様化などを背景に,LNG船の需要は相変わらず高くな……

大きな図で見るやさしい実用ロープ・ワーク(改訂版)

山﨑敏男 画・文

海に関する専門学校(海上技術学校・海上技術短期大学校)で長らく教鞭をとってきた著者が、海や船に関するロープ・ワークを中心に、日常生活から園芸・アウトドア・レジャーまで多方面で重宝されている色々なロープ・ワークについて、カラーで見やすく大きな図を用いて、簡潔明瞭な解説をつけてまとめた。名著「図解実用ロープワーク」を引き継ぐ良書。 改訂版では約60種類のロープワークを、これまでよりも見やすく、わかりやすく説明しています。平面ではなく立体的に表現することで、迷わず結ぶことができます。 【まえがき】 思い起こすと、すでに四十年以上前……
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