海事
はじめに
1954年の創業から当社の大きな柱の一つとなっている海事図書(船舶、海運、港湾、航海、機関、運用、造船、法令)。日本は小さな国ながらも、海を含めると、とても大きな面積となっています。そして、海から得られる恩恵もとってもたくさんあります。その海に関する事柄(海事)について、当社では多くの専門書を発行しています。
遡ること、創業当時。創業者である小川實は「海事図書をつくろう!」と思い、成山堂書店を立ち上げました。戦争をくぐり抜け、船会社で勤めていた中、勉強しようにも当時は今のように豊富に本がある時代ではありませんでした。
「日本は海に囲まれているのに、その海に関する本がない。 日本人はもっともっと海について勉強していかなければならい」そこから、海事図書の発行に向けて進み始めます。しかし、自分一人でできるはずもなく、恩師や友人・知人のつてを頼りに、本の製作を開始。
やろうと思ったものの本作りは素人。あれこれ悪戦苦闘しながら、昭和31年に発行した「海事概要ー海と船の常識ー」が大ヒット。学校の教科書などで使われました。
昭和35年には今でも売れ続けている『概説 海事法規(2訂版)』の前身である、「海事法規の解説」を発行。昭和42年にうぐいす六法の愛称で親しまれている、「海事法令シリーズ」を発行。その後、数多くの海事図書を発行し、20年、30年と今でも使われている本が多数あります。
海事業界で働いている方、海事業界を目指して勉強している学生たち、働きながら次のステップへ向けて勉強をされている方、海に関わる多くの方に愛用されている本を発行し続けています。
海事の書籍紹介
航海訓練所シリーズ 読んでわかる三級航海 運用編(2訂版)
独立行政法人 海技教育機構 編著
航海訓練所の練習船で使っているテキストです。
三級海技士の習得に必要な知識を体系化した新シリーズ。
最新資料をもとに全面書きおろし。
現役航海士ならではの実務的でわかりやすい解説。
操船、復原性、船体の構造から非常時の対応、機関概要まで、運用の基礎を幅広く収録。
海技士試験にも役立つ。
【はじめに】より
本書は航海士を目指す人のための入門書です。本書は船舶運用学の基礎を勉強したい方に最適となるように執筆しました。すでに出版されている航海編と併せてご利用頂き、船舶に関する幅広い知識習得の一助として頂ければ幸い……
傭船契約の実務的解説 3訂版
谷本裕範・宮脇亮次 共著
傭船契約から船を雇い入れる契約(他人の所有船を一定の取り決め、条件の下使うこと)→裸傭船、定期傭船、航海傭船これらについてのポイントを民法・商法の典拠を明らかにし、様々な契約書式(海運集会所フォーム、ボルチック国際海運協議会書式のBARECON、BALTIME、NYPEを用いて、国内外の契約に関する争議の判例も挙げながら実務上の注意点を解説。
平成30年に公布が期待されている「商法及び国際海上物品運送法」の改正法案を見据えての解説を加えた「2訂版」。
実務で使われている契約書式(海運集会所フォーム、BARECON、BALTIM……
クルーズポート読本 2024年版
一般財団法人 みなと総合研究財団 クルーズ総合研究所 編著
クルーズ船の歴史からクルーズ船の誘致、寄港に関する業務を網羅的に掲載、クルーズ関係業務に携わる方の基礎知識の習得に役立つ内容で、クルーズ船の誘致に関わる港湾関係者はもちろん、クルーズ産業に携わる方がたのテキストに最適な一冊となっています。
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【はじめに】
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、見合わせていたクルーズ船の運航は、日本籍船による国内クルーズが2020年10月、国際クルーズは2022年12月、外国籍のクルーズ船の寄港は2023 年3月に再開されました。外国籍のクルーズ船は、2023年には……
海洋法と船舶の通航(増補2訂版)
兼原敦子 監修/公益財団法人 日本海事センター 編
国連海洋法条約諸規定のうち、船舶の通航に関する規定を海域の区分ごとに解説した唯一の書。海賊、環境、EEZ、便宜置籍船等、近年注目の事項も多く取り入れ、歴史的経緯から最新事情までを網羅。
【はしがき】
日本海事センターは,日本海事財団と財団法人日本海運振興会の両法人を統合して2007年4月に発足。2011年4月に「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」に基づく公益財団法人への移行に伴い,名称が公益財団法人日本海事センターとなった。当センターは,海洋国家たるわが国の発展に貢献するため,海事関係の各種調査研究・政策提言……
舶用金属材料の基礎
盛田 元彰 著
船舶乗組員・舶用機器メーカーを目指す学生を対象に、金属材料の利用方法から実際に作成することまで幅広く習得できるようにまとめたテキスト。金属に関連する各種の加工、腐食と防食、表面処理、非破壊検査、JIS・NKなどの諸規則までわかりやすく解説。
【まえがき】
本書は2001 年に出版された「新訂 金属材料の基礎」の改訂新版である。本書は将来上級の海技従事者や船舶乗組員を志す学生や、舶用機器メーカー等に勤めることを希望する学生を念頭に置き、金属材料の利用方法から実際に金属材料を作成することまで考え幅広く修得できるように編集した。
……
最新 船員法及び関係法令(令和5年9月25日現在)
国土交通省海事局船員政策課 監修
令和5年9月25日現在の内容。実務に便利な事務取扱要領と事務処理基準を完全収録。船内備置図書にも最適。
・船員法
・船員法施行規則
・航海当直基準
・航海に関する記録を定める件
・指定漁船に乗り組む海員の労働時間及び休日に関する省令
・船内における食料の支給を行う者に関する省令
・船員電離放射線障害防止規則
・船舶に乗り組む医師及び衛生管理者に関する省令
・救命艇手規則
・船員法事務取扱要領
・船員法事務処理基準
・船員災害防止活動の促進に関する法律
・最低賃金法
・賃金……
新訂 舶用ディーゼル機関教範
岡田博・塚本達郎、佐々木秀次・津田稔・西尾澄人・仁木洋一 共著
船舶用内燃機関の進歩発達は実にめざましく、文字通り日進月歩の発展を見ており、性能の優れた動力源となっていますが、内燃機関は故障を生ずることが比較的多いといわれています。その原因が材料、工作の欠陥によることもありますが、使用上の不適によることも少なくありません。特に中・小型機関を載せる船舶では、故障はその用途上海難につながりますから、機関を取り扱う者としては内燃機関の本質をよく理解して用法に万全を期することが大切です。
本書は、内燃機関の基礎概念,燃料,潤滑油,性能,各部の詳細,軸系,補機,取扱い,故障の原因及び処置等中小型ディーゼル……
英文和文 新訂 航海日誌の書き方
水島 祐人 著
航海日誌の文例を船の動静、環境、作業、漁撈等に分けて英文の組立てを明らかにし、項目ごとに関連の英語語句をまとめたもの。
【はじめに】
本書『新訂 航海日誌の書き方』は,四之宮博先生(故人)の手による『新しい航海日誌の書き方』を一部改訂・増補したものです。
本書は主に,将来船員職を目指す,船員養成機関の学生の方々向けに執筆されています。第1編では,航海日誌の基本的な記載事項や記載ルールを概説し,第2編では,各記載事項の具体例として日英語の様々な例文を掲載しています。初心者の方には,まず第1編で航海日誌の概要を学んで頂きたいです……
航海訓練所シリーズ 読んでわかる三級航海 航海編(2訂版)
独立行政法人 海技教育機構 編著
三級海技士の習得に必要な、航海当直、航法、気象・海象など、航海の全体を網羅し、海技試験対策にも役立つ内容。現役航海士の解説は実務的でわかりやすい一冊。
【はじめに】より
本書は航海学の入門書です。
練習船で学習する内容を基に、航海学の基礎を勉強したい方に最適となるように執筆しました。本書の前身は練習船教科参考資料で、練習船に乗船する実習生のみに販売していたものです。これらの内容が古くなり改訂の必要に迫られているとき、世に出そうという機運になり、内容を全面改訂し出版することにしました。
執筆には航海訓練所練習船の第一線で活……
船体構造 構造編(改訂版) 船舶海洋工学シリーズ6
藤久保 昌彦・吉川孝男・深沢塔一・大沢直樹・鈴木英之 共著
船舶を中心として海洋構造物などにも適用できる船体構造と強度評価に関わる基本的事項をわかりやすくまとめました。
【船舶海洋工学シリーズとは】
船舶海洋技術に関わる科目ごとに、技術者が基本的に学んでおく必要がある事柄を記した基本図書。
公益社団法人 日本船舶海洋工学会能力開発センター教科書編纂委員会 監修 全12巻発行予定。
【まえがき】より
本書は、船の構造設計や強度評価に携わる人たち、また船舶工学を学ぶ学生諸君が、基礎として学んでおくべき船体構造とその強度評価に関わる基本的事項をまとめたものである。船を直接の対象と……