海事の書籍紹介

概説 海事法規(2訂版)

神戸大学海事科学研究科海事法規研究会 編著

海事法規解説の定番書。 海事の理解と運用に必須の16法令を6名の専門家が丁寧に解説。商法の改正など最新の法令改正に対応。初学者から海技士・海事代理士の勉強にも役立つ海事法規の入門書。 【2訂版のはしがき】 2010(平成22)年に『概説海事法規』の初版が刊行される年前の2007(平成19)年は,日本籍船の外航船舶数が92隻という最少隻数を記録した。しかし,日本人船員の確保・育成と日本の外航海運が対等な国際競争力(イコール・フッティング)を維持するための施策として,2008(平成20)年度に導入された課税の特例であるトン数標……

天文航法のABC ―天測の基本から観測・計算・測位の実際まで ―

廣野康平

六分儀を用いて太陽や星を観測して船位の決定し、大洋を航海する「天文航法」について、乗船実習や海技試験で必要となる知識を網羅的にまとめ、天測の初心者や学生が押さえておくべきポイントと基本事項などをわかりやすく解説する。 中身を見てみる [toc] 【はじめに】 位置を求めること、すなわち「測位」は、移動を伴う様々な活動に不可欠である。 1990年代に実運用が開始されたGPS(Global Positioning System)は、測位にとって正に画期的な存在といえる。GPSが出現してからは、測位は常に自動で行われるも……

海損精算人が解説する共同海損実務ガイダンス

重松 徹 監修/株式会社 浅井市川海損精算所 編著

共同海損とは、航海中に発生した損害をその航海に関わる荷主・船社等の関係者で負担し合う制度。共同海損下では、たとえ自分の積荷が損害を受けていない場合でも一定の金額を負担することになる。近年は、ハード・ソフト両面からの安全対策が充実したこともあり共同海損発生件数が減少傾向にあるが、それ故に共同海損に精通した実務者が減ってきており、実際に発生した際に対応に戸惑う荷主・船会社等も多い。 本書は、共同海損に必要となる知識や段取りを専門家が分かりやすく解説したものであり、共同海損になじみのない(初めて関わる)海事関係者(荷主・船社・保険会社等)……

LNGの計量ー船上計量から熱量計算までー

春田三郎 著

LNGの輸入量は増加の一途を辿り、現在では年間8,000万トンに達する。近年では、輸出国及び輸入国の増加に伴い、国際的な貿易量も増加している。主要エネルギーとしての需要はもちろん、海洋環境保護のためのSOx 排出削減を目的としたLNG 燃料の船舶なども出現しており、船舶燃料としてのLNG 利用の拡大も見込まれている。このLNGは伝統的にMMBTU(100万英国熱量単位)を単位とする熱量で取引される。LNG船1船分の熱量は、売買契約書に基づいて荷役の都度実施される船上計量、サンプリング及び組成分析により確定するが、1回の計量における0.……

運輸安全マネジメント制度の解説ー基本的な考え方とポイントがわかる本ー

木下典男 著

「運輸安全マネジメント制度」が作られた契機は、平成17(2005)年に福知山線脱線事故を始めとする様々な運輸関係の事故が頻発し、「ヒューマンエラー」を要因とすると指摘されたことにあります。ここから、鉄道、自動車(トラック・バス・タクシー)、海運、航空の各運輸事業者自らが、経営トップから現場まで一丸となって安全管理体制を構築・改善し、国がその安全管理体制を評価する制度として始まりました。 本書は、「運輸の安全性の向上のための鉄道事業法等の一部を改正する法律(平成18年法律第19号)」により、平成18(2006)年10月日から、陸・海……

グローバル・ロジスティクス・ネットワークー国境を越えて世界を流れる貨物ー

柴崎隆一 編/アジア物流研究会 著

国際物流の歴史、世界の海上輸送、世界各地における陸上貨物輸送などの現況から、中国が進める一帯一路構想や期待の高まる北極海航路といった現在的プロジェクトまで、世界の輸送ネットワークを俯瞰しながら国際物流の現状や実態、今後の動向をやさしく解説。 【発刊にあたって】 柴崎隆一先生を代表編者とした執筆陣が、地球スケールで広がる広域物流ネットワークの書籍を出版されました。海上輸送はもとより、ユーラシアや北米など大陸横断の陸上輸送の実態がつぶさに述べられています。とくにスエズ運河、パナマ運河、北米やシベリアの大陸横断鉄道などの歴史的展開か……

図解 海上衝突予防法 【11訂版】

藤本昌志 著

カラー図解で一目瞭然、航海の常識を完全理解!! 法令解説を全面改訂 付録に英和対訳「1972年国際海上衝突予防規則」を新規収録。 海には船舶の衝突を防ぐため「海上衝突予防法」「海上交通安全法」「港則法」(海上交通三法)が定められています。 「海上衝突予防法」は、船舶交通の国際規則に準拠した国内法で、あらゆる船舶の航法や灯火・形象物、信号などを定めた法律です。 本書の特徴 ■海上衝突予防法を分かりやすいカラー図解で条文ごとに解説 ■船舶の航法、灯火・形象物、信号などを図示 初学者の方はもちろん、改めて学習し直した……

新幹線実現をめざした技術開発

下前哲夫 著

世界初の高速鉄道である東海道新幹線。本書はそれを実現させた技術開発に焦点を当て、旧国鉄時代の記録や研究論文、専門誌の記事などを調査し、重要な役割を担った技術者たちの情熱や努力をたどったものである。コンピュータのない時代に実験装置を自作しながらも、世界に誇る高速鉄道技術を生み出した先人たちの発想や苦労を記した貴重な技術開発史である。 【まえがき】より 東海道新幹線は世界で初めての高速鉄道として、東京オリンピックが行われた1964(昭和39)年に開業しすでに50余年経ちました。 鉄道の新線建設はいつの時代でも大事業ですが、殊に東……

国鉄乗車券図録

池田和政 編

鉄道ファン、しかも国鉄時代のファンという方にオススメの1冊。 切符をつくるのに、元となった原図を収録。 これがないと、切符をつくることはできないんです。 約10年かけて、当時の膨大な資料を年代別に編纂した、類書なき1冊。 [caption id="attachment_7427" align="aligncenter" width="212"] このように本文で紹介しています[/caption] 【はじめに】より 国鉄で使用された乗車券は、明治5年6月12日、品川―横浜間仮営業時から使用され、その乗車券は国内で印刷……

航海訓練所シリーズ 読んでわかる機関基礎(2訂版)

独立行政法人 海技教育機構 編著

三級・四級海技士の習得に必要な力学、工学、電気などの理工系分野の知識を、現役の機関士が実務経験を踏まえて、初学者向けに解説。 【はしがき】 船舶には、主機関、蒸気ボイラ、発電機、空気清浄機、冷凍装置、空調装置、電気設備、ポンプ、各種の弁、甲板機器等様々な種類の機器が搭載されている。船舶機関士は、これらの機器を正しく運転操作することはもちろん、それぞれが持つ特性を最大限に発揮させるため、日々の運転監視や計画的な解放整備・調整の業務を行っている。 これらのためには、船舶機関士は各機器の構造作動、 運転操作の取り扱い並び来歴に関し……
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