海事の書籍紹介

漁船保険の解説

三宅哲夫・浅田賢一・菅原公章 共著

2017年に日本漁船保険組合が設立されました。また、2016年には漁船損害等補償法が改正され、漁船保険制度の大改革が行われました。本書は刷新された漁船保険制度の内容を全般的に解説しています。 【はしがき】 2017年(平29)4月1日、全国45の漁船保険組合と漁船保険中央会が統合一元化され日本漁船保険組合が設立されました。漁船保険は、1937年(昭12)の漁船保険法の制定によって発足し、戦後の1952年(昭27)に漁船損害補償法が制定され、その後、数次にわたって改正が行なわれてきました。日本漁船保険組合の設立は、漁船保険制度……

新版 英和対訳 IMO標準海事通信用語集【2023年版】

国土交通省海事局 監修/堀 晶彦・田中賢司・杉田和巳・水島祐人 共訳

1995年に改正されたSTCW 条約(1978年の船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約)において,甲板部の職員に対し最低必要要件としてこれを理解し使用する能力が強制要件として求められている『IMO 標準海事通信用語集』が成山堂書店より対訳版で出版されたのは1999 年でした。 2002年にそのSMCPがさらに改訂され,その使用が現在の強制要件となっています。本翻訳は,その当時IMOのホームページよりダウンロードされたresolition XXXにより作成されたものです。付録として従来のものに加え,内容を少しでも確認……

水波問題の解法 ー2次元線形理論と数値計算ー

鈴木勝雄 著

重力の作用によって、水面に生ずる重力波―水波。 この水波の中に、静止したり、揺れ動いたり、進行したりする物体があるときに、その物体の周りに波がどのように生じ、変形するのか。物体には、どのような力が働き、どのように揺れるのか。 コンピューターの発展により、純数値計算が容易になった現在、あらためて古典的な計算方法を用いた解法を学び、その意義を問い直す。 計算プログラム・サンプル動画 付 【計算プログラム・サンプル動画】は以下からダウンロードしてください。 【計算プログラム】 ■低常造波問題 SemiSubCircle……

クルーズポート読本

一般財団法人 みなと総合研究所クルーズ総合研究財団 監修

現在、クルーズ人口は増加の一途を辿っており、国は「2020年にクルーズ訪日旅客数500万人達成」を目標として掲げている。それを踏まえ2017年10月に実施された「クルーズポート・セミナー」の講演内容(海事関係団体、大学、官公庁や自治体など各界の識者6人が演者)を第1章のベースとして書き起こし、クルーズの歴史に始まり各港の取り組みや国内外の現状や課題までを概説している。それらを補完するものとして、2章以降に国交省港湾局の出したクルーズ船受け入れのための「ガイドライン」、クルーズポートに関する基礎知識を整理した「関係用語集」と「Q&A」、……

危険物運送のABCー判例・法令・保険の実務的解説ー

山口修司・一般財団法人 新日本検定協会 安全環境室・三井住友海上火災保険株式会社 海損部 共著

危険物とは何かから、商法改正が危険物運送にどのように影響するのかまで、法律・実務・保険の専門家がそれぞれの立場からわかりやすく解説。 【はしがき】より 平成30(2018)年5月18日、「商法及び国際海上物品運送法の一部を改正する法律」が国会を通過し、成立しました。商法のうち、運送及び海商に関する部分は、六法で唯一文語体の法律として残っていましたが、今回の改正で、口語体の法律となりました。 商法の運送及び海商の部分は、明治32(1899)年の制定以来改正もなされず100年以上が経過しています。 平成26(2014)年2月……

詳説 航海計器(改訂版)

若林伸和 著

現在の船舶で使用される航海計器全般を網羅した教科書。双眼鏡や六分儀などの基礎的なものから、AIS、ECDISといった最新機器まで21種の機材を取り上げる。それぞれの計器について、その概要、構成、実際の使用法など、順を追って説明しており、試験対策から実務まで役立つ内容。 【はじめに】 人類が船を利用するようになったのはいつごろのことでしょうか。おそらく川、湖や海岸付近などで短距離を移動するために使われたのがはじまりで、最初は板きれのようなものを水の上に浮かべたものであったと考えられます。それがいつごろのことかは特定することができ……

どうして海のしごとは大事なの?

「海のしごと」編集委員会 編

船を造る造船所、船を動かす船員の仕事、船で運ぶ仕事、その船を検査する仕事、海を守る海上保安や海上自衛官、海底探査、海洋調査など海に関わる仕事は多くありますが、実際にはどんな仕事なのかは、一般にはあまり知られていません。本書は、日本を支える海事産業、すなわち「海しごと」にはどのようなものがあり、なぜ必要なのかを伝えるため、それらのしごとに携わる方々にその内容、役割、意義、やりがいなどを紹介しています。 ■元海上保安官の鈴木様に海上保安官の仕事についてインタビューを行いました。 こちらからどうぞ 【はじめに】より 日本……

1972年国際海上衝突予防規則の解説 第7版

A.N.COCKCROFT, J.N.F.LAMEIJER 著 松井孝之、赤地茂、久古弘幸 共訳

1972年にIMO(国際海事機関)で採択され、1977年に発行した規則の解説書の翻訳書。 この規則は「海上における衝突の予防のための国際規則に関する条約;Convention On the InternationaL REGulations for Preventing Collisions at Sea」の中の規則であるため通称「COLREG条約」と呼ばれている。これを国内法化したのが「海上衝突予防法」である。 本書では、船舶の衝突を避けるための規則を条文ごとに原文と和訳、解説の順で掲載し、必要に応じて判例や図解をいれている。……

船会社の経営破綻と実務対応ー荷主・海上運送人はいかに対処するかー

佐藤達朗・雨宮正啓 共著

船会社の経営破綻に対する備えや対応としては、基本的な部分(品物が届かない事態そのもの)は災害や事故の対応と似通う部分もありますが、事前対応としてどのような船会社が危ないのかを判断する知識や情報収集力が必要とされ、経営破たん発生後には差押えや債権の保全などの対応力が必要とされるなど、特有の対応が必要とされます。 本書では、倒産の基礎知識(種類、関係法令など)、危ない会社の見分け方、経営破綻によってどのような影響を受けるのかなど基本的なことから、具体的な対応策まで解説しています。 【はじめに】より 2016年8月31日,韓進海運は午……

海水の疑問50 みんなが知りたいシリーズ4

日本海水学会 編

「海はなぜ青いのか?」、「刺身がなぜ塩辛くないのか」などの素朴な疑問から、海洋深層水や人工海水、メタンハイドレードなど資源に関する事柄、地球環境の諸問題まで総勢29名の専門家が分かりやすく答える。 【はしがき】より 1841年正月に,土佐の漁師であった中浜万次郎(14才)の乗ったカツオ漁船は,暴風雨に遭い,海流に乗って鳥島に漂着しました。鳥島は八丈島と小笠原諸島の間にある島です。万次郎は,雨水で喉の渇きを,渡り鳥アホウドリを捕獲して飢えをしのぎ,約5 か月後にアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号(船長:ホイットフィールド)……
本を出版したい方へ