カテゴリー「水産」図書一覧

イセエビをつくる ベルソーブックス035

生まれた時のクモのような姿からガラス細工のように繊細な稚エビとなり、最後は威風堂々とした姿に成長するイセエビ。初めて幼生の人工飼育に成功した著者がその不思議な生物を、最新の研究成果とともに紹介する。 【はじめに】より  イセエビ は磯の王者である。長年イセエビのことを研究し、思い入れが強い筆者であるのでかなり贔屓目に見ている感はいなめないが、確かにそう思う。磯に棲む生物としては魚類を除いて最大のものであり、体長35cm、重さ2kg以上にも成長する。このような大きさのイセエビは、もはや片手では持てずに、両手でしっかりとつかんでもやっとである。 外見もまるで龍のように威厳を備え、王者の風格たっぷりだ。味もまた絶品で、お刺身や焼きエビなど何をしても美味しい。中でも、イセエビ全体をぶつ切りにして作った味噌汁は最高で、イセエビのうま味がしみ出していて、それを食する時は日本人として生まれた幸せを感じ……

海のトワイライトゾーン−知られざる中深層生態系− ベルソーブックス034

水深150メートルを超えると太陽の光がわずかに届く薄暗い世界が広がっている。この世界に潜む生物たちはどのような生存競争を繰り広げているのだろうか? 最新科学のサーチライトを当ててみよう。 【はじめに】より  波間に太陽の光がきらめく暖かい海の表面から潜っていくと、次第に太陽の光が弱まり、薄暗くなってくる。やがて、水は冷たくなり、僅かに光を感じはするが、物の形は薄暗さの中にぼんやりとしか浮かび上がらなくなってくる。水深200mから1,000m程の深さの海には、このように僅かしか光が到達しないトワイライトゾーン(薄暮帯)と呼ばれる世界が広がっている。ここでは、光不足で光合成ができないため、海藻はおろか海中を漂う植物プランクトンも生息できない。ライトを照らせば、植物プランクトンや生物の死骸が雪の様に降ってくるのが見える。  この、トワイライトゾーンには変わった形態の生物が生息していることは古く……

クロダイの生物学とチヌの釣魚学 ベルソーブックス033

クロダイには色が分かるのか? 釣り糸は見えているのか? あなたは本当にクロダイのことが分かっていますか? クロダイを“彼女”と呼ぶほどにチヌ釣りを愛し、クロダイの研究を探し続けてきた著者が最新の研究成果と釣りの経験を融合してまとめた待望の「チヌ学」入門書です。 【はじめに】より 魚の中で有名な魚といえばマダイやマグロかもしれない。これをタイの仲間に限定するとマダイであり、次はクロダイであろう。それにクロダイは知名度が高いだけでなく、水産業においても重宝されている。日本では“捕る漁業から作り育てる漁業”を合言葉に栽培漁業が行われてきた。最近まで放流されたクロダイあヒラメやマダイに次いで多かったことは、クロダイが水産重要種として認められてきた証でもある。 しかし、もう1つのクロダイの側面は、釣りの対象魚として親しまれていることであろう。全国の熱狂的な釣り人に支持されているのがク……

アスタキサンチンの科学

本書は、アスタキサンチンとはどのような物質であるのか、また、どのような改善効果があるのかを、多くの図表を用いてわかりやすく解説したものです。執筆者はそれぞれの分野のエキスパートであり、長年蓄積されたデータと最新の研究成果を多く盛り込んでいます。また、本書ではヒトに対する効果ばかりでなく、畜水産分野における効果(肉質改善・負荷率改善等)も取り扱っています。 これまでアスタキサンチンに関する様々な研究論文が発表され、またテレビ・雑誌などでも、アスタキサンチンに関する情報が断片的に取り上げられることもありましたが、本書のように基礎から応用までの科学的な知見を網羅した本はほとんどありません。アスタキサンチンを大局的に捉え、予防医学のあり方や新たな可能性などを考察する上で重宝する内容です。水産全般・医学・薬学・美容・食品開発関係者はもちろん、アスタキサンチンについての科学的な情報を求めている一般の人……

地球温暖化とさかな【独立行政法人 水産総合研究センター叢書】

進行する地球温暖化は、海の環境やさかなにどのように影響するのか。イワシ・サンマ・サケなど食卓に上がる身近な魚を中心にわかりやすく解説。

雑喉場魚市場史−大阪の生魚流通−

 「雑魚場」とは一般に魚市場を指す言葉ですが、「雑喉場」といえば大坂の魚市場の通称であり、昭和のはじめに中央卸売市場が開場するまで大阪の魚食文化を支える中心となってきたところです。  「食い倒れの大阪」といわれるように、大阪は古くから独自の食文化を形成してきました。大消費地でありながら好漁場に近く、近世以前から魚を生きたまま市場まで運んでくるなど、おいしく食べるためのさまざまな工夫を重ねてきています。  冷蔵設備もない時代に、危険を冒してどのように生魚を大坂まで運んできたのか。市場で取引はどのように行われてきたか。その魚がどんな値段で売れ、どれだけのお金になったのか。本書は、これらについて残された史料を基に、中央卸売市場が開業するまでの生魚の商いの発展、なにわ商人たちが編み出してきた商いの仕来りなどについて歴史を追ってまとめたものです。  戦後一貫して市場に身を置いて現場を体験してきた著者……

闘え!くじら人−捕鯨問題でわかる国際社会−

欧米諸国はに牛耳られている国際社会、捕鯨問題はまさにそれを映し出す鏡となっている。深刻な食料危機・環境破壊がしせまる今、日本人が新しい世界秩序を構築するカギを握っている!世界が、地球が日本の力を欲している。今こそ出番だ!覚醒よ、日本人!!闘え、くじら人 【目次】 序章 IWCは国際社会の現実を映し出す鏡 第1部 調査捕鯨の正しい知識 第1章 環境保護運動とクジラ  なぜクジラガ環境保護のシンボルなのか  南氷洋サンクチュアリ  環境保護団体の本当の目的は金もうけ/他 第2章 機能停止に陥ったIWCー本当の使命とは  自ら条約違反を続けるIWC  「捕鯨国」アメリカのダブルスタンダード  クジラ外交に全力を尽くす/他 第3章 調査捕鯨はなぜ必要かー誤解と偏見があふれている  調査捕鯨は条約で認められた正しい権利  目視調査の実態  調査で何がわかったか 第2部 クジラの生……

水産資源の増殖と保全

 世界人口の増加にともなう食料、動物タンパクの不足やBSE問題によって、水産物の需要はますます高まりつつあります。しかし、ほとんどの海では水産資源は枯渇・乱獲状況にあり、養殖は環境・化学物質等の生態濃縮のほか飼料という根本的な問題があります。  水産増殖は荒廃した天然資源を補うために、種苗放流を行い、増産を目指すものでシロサケの放流が代表例です。これまでは天然資源に与える影響や、生育する環境、漁獲規制等を真摯に考えてはいなかった増殖事業ですが、本書では、今後は遺伝的に偏る影響や魚が住める限度、人類が破壊した自然環境の修復等を考慮した新しい漁業のあり方「保全増殖学」を提唱しています。効果の上がらない放流事業はどこかが間違っているのかもしれません。ぜひご一読を。 ●遺伝的多様性を確保するには ●環境収容力に見合った放流数は? ●破壊された自然生態系の修復と再生 ●環境収容力に見合った放流数は……

海の微生物の利用−未知なる宝探し−

抗癌作用、肌の美白・抗肥満効果等がある有用物質を作る微生物が海に残っている。そのヒントを詰め込んだ本書を読んでいざ宝探しへ! 【目次】 1. 海洋のサンプリング  沿岸のサンプリング  外洋のサンプリング  採水器  採泥器 2. 海洋微生物の分離と培養  海洋細菌と海洋放線菌の分離培地  船上での微生物の分離操作  海洋微生物のコロニー 3. 海洋微生物の特徴  低温微生物  好塩微生物  海水濃度と酵素の生産  海水中に存在する主な元素の組成  耐圧、好圧微生物 4. 海洋細菌を用いた応用研究  海洋細菌の生産する抗菌物質  海洋細菌の生産する酵素を用いた魚醤油の作製  海洋細菌の生産するプロテアーゼインヒビター  海洋細菌の生産するキチナーゼインヒビター  海洋細菌の生産する抗癌物質ビスカベリン  海洋環境から分離し……

まぐろ随談

まぐろ船の漁労長から販売まで何でもやった経験豊富な著者が、まぐろの語源、生態、漁法、買い方、調理、エピソード等を軽妙に語った書。 【まえがき】より まぐろや鮪漁業全般のことを、平易な文体でわかりやすく書いてみようと思い立ちました。幸い私は鮪漁船の船長漁労長を経験し、その後漁業経営や水産加工の道を歩み、さらに今はスーパーマーケットの経営を通じ、まぐろの販売も携わっています。何とかかけそうな気がして、ボツボツ書き溜めた物をまとめたのがこの本です。 平易な文体ということで口語体にしてみました。随談という題名もそこから付けたものです。そもそも言った言葉があるかどうかも知らなかったのですが、随想があり随筆があるのだから随談もあって然るべきだと思って付けた題名です。 私は学者でも流通の専門家でもありませんので、まぐろの生態や中間流通に属する部分は、既刊の著者から知識をお借りしたところがかなりありま……
本を出版したい方へ

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