カテゴリー「水産」図書一覧

それゆけ、水産高校!−驚きの学校生活と被災の記録−

水産にかかわった事のない普通の国語教師が、新たに着任した水産高校での生活を写真と文章で綴ったも内容。もともとは、自身が着任当時(平成22年)からスタートした、ブログ「水産高校だより」がベースになっている。独特な授業内容や施設、純朴な生徒や熱意ある教員との接触など、水産高校のもつ魅力が描かれている。題材は、著者の好奇心のままに選ばれているものの、観察と記述には自身の興味と学校や生徒への愛着が素直に描かれている。本書を読めば、あまり知られていない水産高校の魅力を知ることができる。付録として「東日本大震災 被災の記録」を掲載している。 【はじめに】 私は平成元年に宮城県の高校で「国語」の教諭となりました。その後、普通科の高校で、22年間にわたって勤務しましたが、そのうちの多くを、「進学校」と言われる比較的成績のいい生徒が集まる高校で過ごしました。 最初は、生徒たちの受験勉強につきあうのも自分の……

どんな魚がうまいか ベルソーブックス040

魚によっては旬や鮮度などによって、うまさが大きくかかわる。本書では「どの魚がうまいか」(どの種類の魚がうまいか)ではなく「どんな魚がうまいか」であることに注目して、そのうまさを解説している。また、今後、魚とうまくつきあうための「未利用資源の有効利用」についても簡単に触れている。 【はじめに】 私たちの食をつなぐ日々の料理は別として、レストランや料亭などで食べる特別な料理は日本料理であれ、中国料理、フランス料理であれ、そこにはある種の芸術性があるといわれる。人々が時々そのような料理を提供する場所に足を踏み入れるのは、ちょうど美術館やミュージックホールに訪れるのと同じである。そこでは絵画は目、音楽は耳、料理は口や鼻という感覚器官を働かすことができる。芸術の機能は「非日常性」にあるとされるから、もし特別な料理が芸術の一種に属するなら、それは日常からできるだけ離脱したものであってほしい。し……

魚は減ってない!−暮らしの中にもっと魚を−

東日本大震災を契機に、一部の例外地域を除き日本漁業が衰退していく原因を掘り下げ、巷に流布している誤った理解を正そうと、参議院議員であり水産学博士でもある著者の主張とこれまでの活動を記した1冊。 【目次】 1.復興対策で迫られる水産政策の見直し 2.資源の枯渇が漁業の衰退を招いたのか? 3.自由貿易が漁業を衰退させた! 4.燃油高騰による追い打ち 5.求められる魚価対策 6.思いがけない制度だった漁業所得補償 7.世界に誇れる資源管理型漁業 8.日本のTAC制度はOECDの想定外? 9.漁業権への民間資本参入は活力を生み出すか? 10.水産加工業と流通業は水産庁の所管外? 11.水産エコラベルの取得は輸出戦略になるか? 12.磨けば光る地域水産資源 13.魚は減ってない!……

ナマコ学−生物・産業・文化−

50年ぶりにまとめられたナマコ研究の成果! ○ナマコの生物的な謎の解明に個体と分子レベルの観点から挑む ○旺盛な中国の需要をターゲットにした生産・養殖技術、流通・消費の動向を紹介する。 ○古来より漢方の素材として、民族の文化として書物に記されているナマコを探る。 【序文】より 本書では生物・産業・文化の3点から『ナマコ』を論じた。平成21年9月に盛岡で開かれた日本水産学会水産増殖懇話会のテーマ「ナマコ増養殖の現状と将来?持続可能な生産方法の確立を目指して」を基底として企画されたナマコの専門書である。『生物』では読者対象として理学系・水産系の学生や研究者を念頭においた。『産業』では漁業・水産加工・流通の各関係者を、『文化』においては、ナマコの歴史に興味をもつ読者人の発掘を狙った。 ナマコの『生物』を扱ったのは第1章から第5章である。個体レベルと分子レベルの双方からナマコの生物……

捕鯨の文化人類学

クジラは食料資源か聖獣か。日本と世界各地の捕鯨や捕鯨文化の歴史と現状を、19人のスペシャリストがさまざまな視点から比較検討する。 【はじめに】より  クジラは日本人にとって食料資源であり、産業資源であった。正確には、現在でもそうである。しかし、日本では商業捕鯨モラトリアム(一時中止)が始まった1988年以降、国内における鯨肉など鯨産物の流通量が低下し、価格も上昇したため、消費量が激減した。さらに、捕鯨を担う砲手や解体者の数も減り、その存続が危ぶまれている。現在では、イルカやクジラは、水族館や近海での鑑賞の対象になりつつある。われわれの日常生活におけるクジラの利用や消費の変化を見ただけでも日本人とクジラの関係はこの30年あまりの間に大きく変化してきたことが分かる。  最近では、日本のイルカ漁を一方的に非難するドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』が世界中で公開され、類似の番組がアメリカ……

さけ・ますふ化場−15年間の体験記−

さけ・ますふ化事業黎明期の貴重な体験をまとめた書! 戦後日本の水産業を支えてきたさけ・ますふ化放流事業。第一線の現場で試行錯誤してきた著者による、ふ化場全盛期の貴重な体験記録。 【プロローグ】より 私がさけ・ますふ化場に入った昭和38年(1963年)は、北海道でサケ・マスのふ化放流事業が本格的に始まった年(明治21年)から数えて75年目に当たっていた。また、国が法律に基づいて自らふ化放流事業を行うことになった昭和27年から10年が過ぎた年であった。この長い歴史に加え、国が実施した新体制も整い、また、高度経済成長を背景とした予算措置の充実で新しい技術や事業への取組みも進み、正にふ化放流事業は飛躍の時代に入っていた。 このようにふ化放流事業が新たな躍進を遂げていた時期に、私はふ化場の職員として15年間にわたって勤務し、サケ・マスに関して体験したことを何かに書き残し、サケ・マスの生態や、その資……

東日本大震災とこれからの水産業

復興支援を考える参考書に。 東北の水産業に未曽有の被害をもたらした東日本大震災。その発生から現在に至るまでの経緯と復興の道筋を振り返り、これからのあるべき姿を考える。 【目次】 序章 東日本大震災の発生  (1)東日本大震災対策本部の立ち上げ  (2)三陸地方を襲った大地震 第一章 水産業を直撃した大震災  1 三陸の水産業の重要性とその再生・復興の必要性  2 東日本大震災に対する支援  (1)水産庁・水産業界による支援の動き  (2)大日本水産会による緊急の政策要請  (3)大日本水産会による義援金  (4)被災地の市.町を訪ねて  大日本水産会とは 第二章 三陸の水産業の特徴  (1)三陸沖は宝の海  (2)三陸の漁業の占めるウエイト  (3)世界の三大漁場 第三章 水産関係の被害とその対応  1 水産関係被害  2 復旧・復興……

改訂 生鮮水産物の流通と産地戦略

魚をとりながら増やす ベルソーブックス001

減少の一途をたどる魚資源はいかにすれば増やすことが出来るのか? 永続的に、そして多くの漁獲をあげるための資源管理型漁業の入門書。 【はじめに】より 魚は短いサイクルで卵や子供を産み、自らの子孫を残し、種を維持しようとします。このことが、鉱物資源や森林資源にはない、生物資源としての魚の大きな特徴です。また、魚は人間が手を出しにくい水中で生活しています。陸上の狩猟産業は、野生動物を絶滅に追い込んだり激減させたため滅んでしまいましたが、漁業は海や湖川の幸を食卓へ運ぶ産業として、今日まで引き継がれてきました。しかし、技術の著しい進歩や環境の変化によって、世界中の魚資源は減少の一途をたどり、深刻な状況となっています。  いかにして「魚をとりながら増やす」か。どのような方法で利用すれば、魚資源を永続的に、多くの漁獲をあげることができるのか。21世紀を間近に控え、人類全体の食糧問題・人口問題・環境問……

藻場とさかな ベルソーブックス032

本書では、藻場の持つ役割のうち、稚魚を育む場、いわば「ゆりかご」機能に焦点を絞っています。そもそも、なぜ稚魚たちは藻場という存在を知り、頼るのか。本能的に知っているのでしょうか?  自然の藻場ではなく人工的な藻場ではどうでしょう? 魚の持つ能力や行動にも疑問を持った著者が、独自の調査により藻場との関わり方を明らかにし、その重要性を明らかにしています。  印象に残ったのは、「どのような藻場を保全するべきか」ということです。ただやみくもに藻場を造成するだけではなく、アマモ場・ガラモ場の距離感を意識することが必要、というのが著者の見解です。  藻場がどれだけの魚たちを生産できるか、実際に海に潜り、定量的に計ってきた著者だからこそ導き出せた結果といえます。  本書から得られる知識を活用させていくことが、資源豊かな海を残す一歩となることは間違いありません。ぜひ一人でも多くの方に手にとっていた……
本を出版したい方へ

成山堂書店のBLOG