カテゴリー「水産」図書一覧

江戸前のさかな−食文化の足跡をたどる−

江戸前の魚はなぜうまいのか?それを先人たちはどう評価し、賞味し、獲っていたのか。その様々な側面を豊富な史料をもとに紹介する。 【まえがき】より 「江戸前の海」と、そのさかなを材料として生まれた「江戸前の料理」のルーツは江戸時代にさかのぼる。江戸前の漁業が本格的に発展したのは江戸時代に入って徳川家康が江戸幕府を開いた以後のことである。江戸が政治の中心となって以来人口は急激に拡大していき、18世紀初頭には人口100万人を超える世界有数の大都市へと発展を遂げていた。幕府はこれらの江戸の住人の食料を確保するために、先進地の漁村から漁師をつれてきて新しい各種の漁業の発展策を行った。そして、この頃これらのさかなを利用したいろんな「江戸前の料理」が出現した。 たとえば、今では海外にまでも人気のある「江戸前の握り鮨」、このルーツは江戸の職人が考え出した安直に食べられる屋台の握り鮨であった。当時の川柳に「……

水圏環境リテラシープログラム 水圏環境教育の理論と実践

 近年、水産資源の減少、海洋汚染、海底資源の問題等々を背景に、海や川・湖といった水に占められている部分(水圏)の重要性が認識されるようになった。一方で、我々が直接目にすることのできない水圏に関する理解・認識は未だ低いと言わざるを得ない。  2007年に制定された海洋基本法では、国民の海洋に対する理解を推進することが明記され、水圏環境の総合的な理解を推進するリーダーを養成するためのプログラムがスタートした。本書では、著者と東京海洋大学が推進する「水圏環境リテラシー教育推進プログラム」を中心に、水圏環境教育とは何か?水圏環境リテラシーとは何か?そして水圏環境言教育のリーダーのあり方と今後の水圏環境教育の方向性について、豊富な事例を交えて提示する内容となっている。 【はじめに】より  地球の環境は物理的状態から、気圏、陸圏、水圏に分ける事ができる。気圏には我々の呼吸に不可欠な酸素が存在……

水族館をつくる−うおのぞきから環境展示へ− ベルソーブックス039

マグロの回遊水槽の実現や、世界初のバショウカジキの飼育など 味のある水族館を手掛けてきた館長が、 その貴重な経験と知識を織り交ぜながら水族館を語る。 【プロローグ】より  地球の表面の70%を占める海洋と、湖沼河川の水辺の自然をテーマにして、楽しみながら学ぶことのできる水族館がいま注目されています。水環境の保全は、世界の人口増加や地球温暖化などの地球規模の環境問題のなかで重要な位置を占めています。また、タンパク源を確保するために水域の持続可能な利用、漁業のありかたについての議論も盛んになってきました。これらの問題をテーマにして、水族館がその教育的機能をいかに発揮すべきかが問われています。  わが国には日本動物園水族館協会加盟の水族館が67館あり(2010年現在)、世界の総数約400館の16%ほどにあたります。その内訳は公営水族館50%、民営42%、その他学校法人など8%です。……

真珠をつくる ベルソーブックス038

真珠のでき方とそれを生み出す貝を知り尽くせば、もっと素敵な真珠ができるかも!日本の 伝統として培われてきた技術を守り、育てて行くためにはどうすれば良いのか!長年、真珠 と貝に向き合ってきたプロがその全容を紹介する。 【はじめに】より  「真珠」という言葉は、日本語としていつごろ定着したのだろうか。同じ感じを使う国として先輩の中国では、珍珠と書く。おそらく天然真珠が珍しいという意味からきたのだろうが、養殖法の発明で、もはや珍しくなった「真の珠」が、商品として一般に普及したのは日本が最初である。しかし、その真珠を生み出す貝には、まだわからないことが多く、最近になってやっとバイテクなど科学の進歩で、その謎が明らかになりつつある。  日本のアコヤガイ以外の真珠が海外でたくさん生産されるようになり、世界の真珠事情も大きく変わってきている。それに合わせて日本の真珠生産も変わりつつあり、ど……

減ったマイワシ、増えるマサバ−わかりやすい資源変動のしくみ− ベルソーブックス037

大衆魚と呼ばれた魚たちはなぜ激減したのか!生態や資源変動のしくみ、資源管理の方法をわかりやすく紹介。今後の資源回復への道を探る。 【はじめに】より  「マイワシやマサバが高級魚に」のコピーが新聞やテレビで報じられるようになった。もともとマイワシやマサバは大衆魚とか多獲性浮魚類とも呼ばれる。つまり、たくさん獲れて安いので庶民的な魚だった。それがニュースになるほど減ってしまったのはなぜか?  魚売り場に行くと、マイワシもサバも売られているので、あまり実感がわかないかも知れない。しかし、その中には外国産のものが多く見られる。ノルウェーから毎年5万?16万トンもタイセイヨウサバが輸入されている。また、体にクッキリとした斑点を持つ大型のマイワシがスーパーで売られていたが、これはカルフォルニアマイワシである。  日本は世界で7番目に広い200海里水域を持ち、国民も水産物を好んで食べる。しかし、高級魚……

海藻と育毛

「海藻を食べると髪の毛が生える」と聞くと、単なる言い伝えでほとんど効果がないと思われることが多い。しかしながら近年、一部には科学的根拠があるとする論文が発表され、海藻を主成分とする育毛サプリメントなどが商品化されている。また、海藻成分入りシャンプー・育毛剤などは以前から販売されており、頭皮に塗布することによる育毛・トリートメント効果は認知されてきた。本書では、毛髪と海藻の関係を民間伝承から最近の研究まで取り上げ、海藻のどんな成分が、どのような育毛効果をもたらすのかを、科学的データをもとにわかりやすく解説する。 ……

基礎から学ぶ食品科学

食品化学を専門とする著者が、食品工学的視点からまとめた「食品科学」。食品化学者は食品工学的知識が乏しく、一方で工学的知識を要求される機会は少なくない。本書は、食品化学者や化学分野などを専門とする食品従事者のため、「食品科学」のなかでも苦手意識を持たれる食品物理・食品工学分野を中心に、よりわかりやすくまとめた内容。 ◆この本のレベル◆ ★★★☆☆食品工学的知識・数式が苦手な人のために、基礎的事項からわかりやすく解説。食品を化学的に取り扱う人、あるいはその指導の一助となる絶好の一冊。 【はじめに】より  人間が主食として扱えるものは生物である。糖質、タンパク質、脂質はすべて生物に由来する。それゆえ、食べ物を学問的歴史でとらえると、育種、栽培を主とした時代は、多分、生物学が主流であったであろうことは想像できる。その後、原料をよりおいしく、高度に利用するために食品化学が生まれ、……

フグはフグ毒をつくらない ベルソーブックス036

陸上養殖のトラフグは無毒になり、海にも陸にもフグ毒をもつ生き物がいることがわかった! フグはなぜフグ毒をもつのか、またもち得るのか?フグ毒研究とフグ利用法の最新の成果がここに。 【はじめに】より  フグは昔から日本人に親しまれ、愛されてきた魚である。身に危険が迫ると大きく膨れ上がる、そのユーモラスな姿が私たちの心を捉えているのだろう。しかし、愛嬌だけがフグの人気の源ではない。フグは当たれば死んでしまうことから「鉄砲」と呼ぶこともある。しかし、白身魚の王と言ってもよいほど美味しい。手を出したくとも高価で容易には出せないことも人気の一因となっているのではないか。昔から命をかけるほどの勇気を出さないと食べられない、このスリルと美味しさを詠んだ俳句や川柳、狂歌も数多く残されている。 ふく汁の我生きている寝覚めかな     (与謝蕪村) あらなんともなやきのうは過ぎてふくと汁 (松尾芭……

磯焼け対策シリーズ3 藻場を見守り育てる知恵と技術

環境要因による藻場の衰退を扱っている内容。さらに、もっと根本的な問題として、藻場の変動特性、日本沿岸の藻場分布、藻場の成立や衰退を左右させる環境要因等、藻場とそれを構成する藻類について包括的にまとめている。 また、従来主流であったハード主体の藻場造成手法や施肥に対して批判的に検討するなど、従来の藻場造成関連本とは一線を画す内容である。 著者からこの本を読まれる方へ(「まえがき」より)  四方を海に囲まれた日本は、世界で最も海藻の利用が盛んで、海藻に対して造詣の深い国である。古来、食料、藻塩、布糊、漆喰、海藻風呂など様々な形で生活の中に海藻を取り入れ、現在もスーパーマーケットには海藻製品が溢れている。近年は、健康食品、人体や環境に優しい工業用資材、化石燃料に代わるバイオ燃料というように新たな期待も大きい。海藻は、ミネラル、食物繊維、機能性成分も豊富で、大量に生育する種、成長が速く増養殖によ……

魚との知恵比べ−魚の感覚と行動の科学−【3訂版】 ベルソーブックス004

もっと魚を釣るために、もっともっと釣りを楽しむために、魚のことを知りつくした研究者が書いた本をオススメします。魚は色がわかるのか?魚は1度釣られると学習するのか?釣り糸は見えているのか?初心者からベテランまで、マニュアル本には載っていない釣りのヒントが満載。 【はじめに】より 魚の行動に興味をもつ動機は人によって様々で、自分が飼っている熱帯魚に自分の意志を伝えたいためにその魚を知りたいという人もいれば、もっと釣りが上手になりたいために魚の行動を知りたいという釣り愛好家もいるだろう。最近は、自然環境保全という考えが浸透し、希少魚とその外敵動物の行動を知って希少動物保護に役立てたいという欲求も出てきた。 漁師にとって漁獲の対象となる魚の行動習性を知ることは、自分の家族の生活を維持するために欠かせない。熟練した漁師は漁撈技術の師であるばかりでなく魚の行動習性の師でもある。筆者はことある……
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