水産の書籍紹介
海藻利用の科学【新訂増補版】
山田信夫 著
食用や肥・飼料としてだけでなく、工業・医薬など多方面で幅広く利用されている海藻。新たに、寒天などの多糖類の高度利用や、これまで伝承でしかないとされていた育毛効果、さらに世界で初の海藻発酵製品の誕生、バイオ燃料の開発研究などの新知見を紹介し、新たな方向性を探る。
【目次】
第1章 海藻と海草
1.1 海藻類の発生
1.2 海藻の種類と分類
1.3 海藻の保護
1.4 海藻と海草の違い
1.5 海草の利用
1.6 哺乳動物の主食である海草
1.7 海草の保護
第2章 世……
おさかな栄養学
鈴木たね子・大野智子 共著
EPA・DHA、ビタミン、ミネラル…魚がもつ栄養とその機能をやさしく解説。魚で作る離乳食、おやつ、治療食等の簡単レシピも紹介。
【はじめに】より
スーパーの魚売り場では、『魚を食べると頭がよくなる』の歌が流れています。また、多くの主婦は『魚は健康によいので料理するようにしている』といっております。その根拠になるのは、魚の油にあるEPA(エイコサペンタエン酸、IPAとも言います〕とDHA(ドコサヘキサエン酸〕という成分です。今ではだれもがEPAやDHAの名前を知っているようになりました。健康補助食品として常用している方もおります。しか……
磯焼け対策シリーズ2 磯焼けを起こすウニ−生態・利用から藻場回復まで−
藤田大介・町口裕二・桑原久実 編著
環境要因による藻場の衰退を扱っている内容。さらに、もっと根本的な問題として、藻場の変動特性、日本沿岸の藻場分布、藻場の成立や衰退を左右させる環境要因等、藻場とそれを構成する藻類について包括的にまとめている。
また、従来主流であったハード主体の藻場造成手法や施肥に対して批判的に検討するなど、従来の藻場造成関連本とは一線を画す内容である。
著者からこの本を読まれる方へ(「まえがき」より)
四方を海に囲まれた日本は、世界で最も海藻の利用が盛んで、海藻に対して造詣の深い国である。古来、食料、藻塩、布糊、漆喰、海藻風呂など様々な形で生活の中に……
世界の湖と水環境 ベルソーブックス005
倉田 亮 著
国連職員として16年間、世界の湖を調査してきた著者が、約90個の興味深い湖を厳選し、貴重な写真と共にわかりやすく紹介する。
【はじめに】より
世界の五大陸に点在する湖沼は、その形や規模から水質、気候条件、生物相などの環境はもとより、人間との関わりまで千差万別で、きわめて多様性に富んでいる。湖の形ひとるをとっても、丸いものや三角形、四角形、細長いもの、複雑なアメーバ状をしたものまである。また、湖が形成された要因の違いや地質、流入河川の状況、気候によって、その水質は淡水湖、塩湖、酸性、アルカリ性であったり、濁っていたり、きわめて澄んで……
水生動物の音の世界 ベルソーブックス021
竹村 暘 著
音を出すのはイルカやクジラだけではない。威嚇や求愛など様々な場面で色々な音を出す、
水生動物の巧みな音の利用法に迫る。音から学ぶ水中の生態学。
【はじめに】
最近いろいろな動物の世界を紹介するテレビ番組をよく目にするようになった。以前もドキュメンタリー番組はあったが、動物が番組の中心になったものを見た記憶はあまりない。ここ十数年のうちに急速に増えてきたようである。人間社会の複雑な関係と異なり、こうした番組は安心して見ていられる。見知らぬ国の動物の思わぬ行動に目を奪われた方も多いことと思う。
しかし、こうした番組を見ていると、陸上動物……
漁具物理学
海苔の生物学
能登谷正浩 編著
日本の食卓に欠かせないノリ。その安定生産を支える基礎研究は、近年目覚ましい進化と多様化を遂げている。最新の研究事情を網羅した一書。
目次 第1章 分類学
1.1 研究史
1.2 分類学的形質
1.3 生態的特徴
1.4 生育場所
1.5 生育時期
第2章 繁殖様式の多様性と進化
2.1 世代の形態的特徴と生活史
2.2 配偶体世代と進化
2.3 多様な生殖細胞と個体群の維持拡大
2.4 世代交代と核相
2.5 生活史、繁殖様式と進化
第3章 DNA情報から見た野生種および養殖種の系統
3.1 研究の意義
……
ハマの海づくり
海をつくる会 編
2005年11月、第25回全国豊かな海づくり大会が天皇皇后両陛下をお迎えして横浜で開催されました。この大会が大都市で開催されたのは初めてで、今回「海の再生」が大会の基本理念の一つに位置づけられました。今後、基本理念実現の動きが活発化すると考えられますが、横浜市では20年以上前から市民主導で海の再生活動が続けられています。本書は、その中心的存在である海をつくる会と他の市民団体による藻場再生、生物相調査、海底・海浜清掃など様々な活動を収録したものです。
執筆者は、海をつくる会のメンバーを中心に、漁業者、官庁、ゼネコン、大学など様々な立場の……
クジラを追って半世紀−新捕鯨時代への提言−
大隅清治 著
最大の動物であるクジラは保護すべき愛玩動物なのか、それとも優良な動物タンパク源なのだろうか。かつて世界をまたにかけてクジラを追い、激減させた国々が強硬に捕鯨を反対するのは何故なのだろうか。偏った保護活動によって生態バランスが崩れてしまった例はいくつもあるというのに。
本書は、50年以上クジラ研究・調査に携わり、今なお現役の学者である著者の足跡を記したものです。それはそのまま我が国の鯨類研究と国際的な捕鯨問題の歴史になっています。過激な環境団体のニュースが連日世間を賑わせているが、我が国が歩むべき道はどれが正しいのか、国際的な取り決めは……
熱帯アジアの海を歩く ベルソーブックス006
北窓時男 著
スラウェシ島、カリマンタン島、小スンダ列島…。インドネシアの島々を中心に、各地の漁具・漁法・歴史を訪ねる。
見知らぬ人々との生活・ふれあい、自然を求め、熱帯アジアの海を歩いてみよう。
【はじめに】より
熱帯アジアの海を歩こう。
ジーパンとTシャツにスニーカーをはき、小さめのバックパックに少しばかりの着替えとポケットサイズの辞書を入れよう。方にはカメラバッグ。そこにノートと筆記道具をしのばせる。長袖の上着も一枚用意しておこう。これにパスポートと往復の航空チケットがあれば、準備は万端だ。
6時間あまりの空の旅、降り立ったそこはもう熱帯だ……



