藻場の海藻と造成技術


978-4-425-88041-6
著者名:能登谷正浩 編著
ISBN:978-4-425-88041-6
発行年月日:2003/4/18
サイズ/頁数:A5判 292頁
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 藻場は、魚介類のゆりかごとして、また沿岸の環境を保全する上で、きわめて重要な役割を果たしています。しかしながら、高度経済成長期から現代にかけて埋立て等による沿岸開発が進められた結果、数多くの藻場が消失してしまいました。現在全国各地で“藻場再生プロジェクト”が進行しているが、思うような成果が上がらない場合も多い。
 本書は「藻場の造成は真に科学的、生物学的な認識や十分な根拠を基礎として行われるべきである」として、藻場を構成する海藻の生物特性とそれを造成技術にどのように応用すべきかを示したものです。
 内容は、ホンダワラ類、コンブ類、アラメ・カジメ類等の繁殖や群落の生態的特性について、豊富な写真・図表を用いて解説し、その上で有効な藻場の造成技術や管理手法を示しています。
 現在、藻場の重要性については多くの人々に理解されており、藻場造成の関係者は幅広い分野に及んでいます。それゆえ、基本事項の認識は全員共通のものとする必要があります。本書は藻場造成のコモンセンスとして関係者必携の一冊です。

【目次】
1生殖細胞、発芽体の特性
 ホンダワラ類
  卵放出
  胚発生
  幼胚の生殖器床からの落下と基質への付着
 コンブ類
  生活史
  胞子体の生殖細胞
  配偶体の生殖細胞
 アラメ・カジメ類
  胞子体
  配偶体と幼体

2 生態的特性と応用
 ホンダワラ類
  ヨレモク
  フシスジモク
  ノコギリモク
  エゾノネジモク
 コンブ類
  コンブ類
  アラメとカジメ
  クロメ
  ツルアラメ
 小型藻類
  テングサ

3 造成技術と管理手法、その理論
 生殖細胞と種苗
  そしき培養による造成種苗の作成
  移植ブロックによる藻場造成
 藻場環境と遷移
  ホンダワラ類の成長・成熟の季節性と環境要因
  ガラモ場の遷移と管理
  コンブ場の造成と管理
 造成技術と繁殖モデル
  アラメ・カジメ類の造成技術
  藻場現存量変化の計算と造成技術
  アラメ・カジメる視の人工基質藻場の設計と技術



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カテゴリー:水産 
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