成山堂書店の書籍紹介

地球温暖化とさかな【独立行政法人 水産総合研究センター叢書】

独立行政法人 水産総合研究センター 編著

進行する地球温暖化は、海の環境やさかなにどのように影響するのか。イワシ・サンマ・サケなど食卓に上がる身近な魚を中心にわかりやすく解説。

日本の市内電車−1895-1945−

和久田 康雄 著

京都電気鉄道が国内で初めて営業運転を開始してから敗戦を迎えるまで、半世紀にわたる全国の市電車両の変遷を明らかにし、北は旭川から南は那覇まで、車両の消長をたどった貴重な1冊。 ◆「2010年 島秀雄記念優秀著作賞 単行部門」   で受賞しました 「島秀雄祈念優秀著作賞とは?」 島秀雄記念優秀著作賞は、毎年1回、趣味的見地に基づき鉄道分野に関する優れた著作物または著作物に関わる功績を選定し、鉄道および鉄道趣味の発展に寄与することを目的とし、2008年に新設された賞です。 賞の名称は、鉄道友の会初代会長で東海道新幹線の完……

新・中国税関実務マニュアル【改訂増補版】

岩見辰彦 著

中国における税関実務を豊富な書式サンプルを用いて具体的に解説。これから中国進出を考えている企業担当者の実務に役立つ必読書。 改定増補版では全面的に最新の内容にアップデートし、 ●24時間ルール ●化学品の規制 ●バイヤーズコンソリデーション ●非居住在庫管理(VMI) ●加工貿易半製品の保税転売方法 等について、説明を加えました。 【改訂増補版】によせて  最近の中国関係は、政治のみならず経済にも大きな影響を与えており、中国脱出論が叫ばれている。しかし、ここまで深まった経済関係は、簡単に変えられる状況ではなく、また、中国もはや生産……

雪と雷の世界−雨冠の気象の科学2− 気象ブックス028

菊地勝弘 著

気象学の専門家が、私たちにとって身近な気象現象である雪と雷について一般向けに語った本。雲、霧、雨、雪、雷などといった気象現象は,専門的には雲物理学という学問分野に含まれるものですが、著者はこれを一般向けにも分かりやすいように「雨冠の気象学」と呼んでいます。本書を読めば一見全く異なる現象のように見える雪と雷も、実は深いつながりがあることが分かってきます。  雪の話では、結晶の観察から、雪の博士・中谷宇吉郎の人工雪の実験、降雪と交通事故災害、北海道や日本海沿岸、北極・南極といった極地での降雪現象の観測を中心にまとめられています。さらに、……

南極・北極の気象と気候 気象ブックス027

山内 恭 著

海氷域の急減など激しい温暖化の脅威にさらされている北極、オゾンホールの発達する南極、地球温暖化の結果、北極・南極の氷が融けて海面水位が上昇するのではないかと心配されている。地球規模の気候変化の中で、極域がどのように振る舞うのかは、たいへん注目されるところである。地球規模変化が極域には増幅して現れるといわれているとともに、極域は地球規模の気候をかたちづくる要因をもっている。また、極域には過去の地球環境が記録されている。  一方、極域にはさまざまな特異な気象現象があり、気候を特徴づけている。地球の極であるが故の力学的問題、放射場の影響、……

ココが知りたい地球温暖化 気象ブックス026

国立環境研究所地球環境研究センター 編著

テレビや新聞の報道、あるいはインターネットなど、さまざまなメディアで地球温暖化が話題になっています。書店の店頭で見かける温暖化関連の書籍の数も、いまやかなりの数に上っています。  それらの中には「進行する温暖化の危機」といったものがあるかと思えば、「温暖化はウソである」といった調子のものもあります。新しい説が唱えられるたびに、情報が錯綜し、何が本当なのかわからないというのが,大方の人の感想でしょう。温暖化のことを、見聞きする機会は多いものの、正確に理解できているかというと、そうでもないというのが実際のところのようです。  本書は、……

造船技術と生産システム

奥本泰久 著

幅広い造船技術を生産システムの面からとらえ、建造技術の発達の歴史や、現在の最新技術を紹介した本。 造船業界は長引いた不況の影響で、団塊の世代である造船のベテラン技術者・技能者が退職した後の後継者が育っておらず、技術や技能の継承に断絶が見られています。 著者は大阪大学接合科学研究所特任教授。企業で技術開発やシステム開発に携わった経験と、その後の大学での研究成果を合わせ、その蓄積を次世代に残そうと本書をまとめました。 造船システムの歴史と概要、生産計画・管理、3次元CADを中心とした生産設計、切断・曲げ・溶接・艤装・塗装など各工事の基礎と……

海の安全管理学−操船リスクアナリシス・予防安全の科学的技法−

井上欣三 著

これまでの海の世界の安全管理は、自然を相手にした予測の難しい事象が多かったこともあり、現実的には事が起きてから対策を取らざるを得ないことが多くありました。しかし、現在ではさまざまな情報が蓄積され、予測技術や解析手法などが飛躍的に発達し、予防安全の実効性が広く認められるようになってきています。 その一方で、予防安全を絵に描いた餅に終わらせないためには、現場の海技者が安全管理の概念から実践的な手法まで習得し、船舶運行能力とともに高度な安全管理能力を身につける必要があります。 本書は、海事における「安全」「管理」「予防安全」の概念を指針……

雑喉場魚市場史−大阪の生魚流通−

酒井亮介 著

 「雑魚場」とは一般に魚市場を指す言葉ですが、「雑喉場」といえば大坂の魚市場の通称であり、昭和のはじめに中央卸売市場が開場するまで大阪の魚食文化を支える中心となってきたところです。  「食い倒れの大阪」といわれるように、大阪は古くから独自の食文化を形成してきました。大消費地でありながら好漁場に近く、近世以前から魚を生きたまま市場まで運んでくるなど、おいしく食べるためのさまざまな工夫を重ねてきています。  冷蔵設備もない時代に、危険を冒してどのように生魚を大坂まで運んできたのか。市場で取引はどのように行われてきたか。その魚がどんな値段で……

航空事故の過失理論【改訂版】−如何なるヒューマンエラーに刑事不法があるのか−

池内 宏・海老池 昭夫 共著

【内容】  航空機は本来安全な乗り物ですが,ひとたび事故が起きると多くの人命が奪われる可能性が有り,一般社会に与える影響も多大です。それ故か,近年は過失犯の必罰化の傾向が強まり,機長が訴追されるケースも出てきましたが,これは刑法の原則(謙抑性,最後の手段性)や事故再発防止の観点と必ずしも合致しているとは言い得ません。  本書は,主に民間航空機による航空事故を例に挙げ,一般の交通事故,医療事故,代表的な判例などに照らし合わせ,機長らを中心とした行為者の刑事過失をどこまでに限定するのが妥当といえるのかを考察しています。また,被害者をケアす……
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