成山堂書店の書籍紹介
基礎から学ぶ食品科学
渡邊悦生・加藤 登・大熊廣一・濱田奈保子 共著
食品化学を専門とする著者が、食品工学的視点からまとめた「食品科学」。食品化学者は食品工学的知識が乏しく、一方で工学的知識を要求される機会は少なくない。本書は、食品化学者や化学分野などを専門とする食品従事者のため、「食品科学」のなかでも苦手意識を持たれる食品物理・食品工学分野を中心に、よりわかりやすくまとめた内容。
◆この本のレベル◆
★★★☆☆食品工学的知識・数式が苦手な人のために、基礎的事項からわかりやすく解説。食品を化学的に取り扱う人、あるいはその指導の一助となる絶好の一冊。
【はじめに】より
人間が主食とし……
フィールドで学ぶ気象学 気象ブックス034
土器屋 由紀子・森島 済 共著
屋外での気象の観測を通じて、フィールドワークの魅力を伝える一冊。事例として、大学の社会学部の授業で行った、千葉県流山市のヒートアイランド調査と富士登山実習の様子を紹介。
必ずしも気象を専門としない学生たちが、フィールド調査の手法を身につけていく過程が臨場感たっぷりに生き生きと描かれています。また、豊富に収録されている写真からはフィールド調査の楽しさを感じることができます。現場に出て自ら体験することの大切さは、折に触れて言われることだが、本書はそれを改めて認識させてくれます。学生や学校の先生はもとより、自治体や企業など何らかの形で……
地球温暖化時代の異常気象 気象ブックス033
吉野正敏
記録的な猛暑、厳しい寒波・頻発する集中豪雨。温暖化により異常気象は増えるのか?世界の異常気象を原因・被害・対策を含め完全網羅。
・異常気象を、人間とのかかわりの視点からまとめたもの。
・これまでに世界で起きた人間社会に関係のある異常気象を網羅。
・単なる報告にとどまらず、世界を舞台に活躍してきた著者ならではの独自の分析が加えてある。
・日本ではあまり知られていない地域(外国)の異常気象も紹介。
・これ一冊で異常気象のすべてが分かる内容。教科書・副読本としても使えるよう体系だてている。
【まえがき】より
20……
地表面の熱収支
ミハイル・イ・ブディコ 著/内嶋 善兵衛 訳
地球気候を決める最も大きな因子である太陽エネルギーについて、地球の表面における熱収支を計算しています。それまで定性的に扱っていた気候学を定量的な物理気候学へと変革した最初の書。
地球に届く太陽エネルギーをどのように計算したらよいか、そしてそれが気候とどのような関係にあるかを、簡単な数式を交えて説明。
【本書の詳しい内容】
地球に入射する太陽エネルギーは、地球上の自然現象および人間活動を支える最も重要なエネルギー源です。それゆえ、地球表面での太陽エネルギーの動きは、気象学から始まって地理学・海洋学・生物学・農学そしてエネルギ……
飛行機と気象 気象ブックス035
中山 章 著
現在の進化したジェット旅客機は、飛行の障害になる現象でも「強の領域」さえ回避していれば安全です。ところが、この領域はごく小さいので、飛行前にこの場所を予報することはできないから飛行中に回避するしかない。もちろん、飛行計画の段階では、気象庁の作成した予想天気図を用いて障害現象に遭遇する確率の小さいコースを選定していますが、それから後の飛行中の回避はパイロットに任されています。
本書は航空気象の経験が長く、航空事故調査委員会での気象解析に携わってきた著者が、ジェット旅客機にとって障害になる現象を解説したものです。これらは一般の人が悪い……
海の科学がわかる本
藤岡換太郎 編著
地球を丸ごと理解できる1冊。海、大気、大陸に関する物理、化学、生物といった幅広い分野の研究成果をわかりやすく紹介。初学者に最適。
【内容】
ここ10年の間に地球温暖化や異常気象といった話題がメディアで飛び交い、私たちの住む環境が大きく変わっていると実感している人も多いと思います。しかし、何が本当で何が嘘なのかを理解している人は少ないでしょう。
私たちは、自分が住む陸地からの目線で物事を捉えようとしますが、地球上の約70%は海なのです。その海のことを知らずに、地球全体を理解できるはずがありません。
本書では、海洋研究開発機構……
観光立国へのアプローチ
山上 徹 著
日本を観光立国へと導くためには、各都市・地域が観光力を高め観光振興を実現し、国内外から多くの人々を集客することが必要である。観光資源の基礎とはなにか、日本の観光立国に対する観光振興策、観光力(五感に訴えかける感情・感動)の必要性を考察。中国(北京・西安)、アフリカ大陸の観光振興についても論じる。
観光業に携わり、地域の魅力、日本の魅力を再確認したい方に最適な1冊です。
目次
第1章 現代の観光形態と観光地へのアプローチ
1.現代観光の定義
2.観光類似用語における相違性
3.観光形態における異質性
4.観光地……
飛行船の歴史と技術 交通ブックス308
牧野光雄 著
飛行船の誕生から現在までの歴史を技術面にスポットあて徹底解説。構造・操縦方法・飛行原理まで知りたいことが何でもわかる充実の1冊。飛行船の歴史を書いた本はこれまでにいくつかあるが、技術面(原理・構造・操縦)まで踏み込んで書かれた本はなく、本書が唯一のものといえる。
・飛行船の歴史を、技術的・工学的視点からまとめたもの。
・飛行船の分類、誕生から現在までの歴史とその中で果たしてきた役割を紹介する。
・空を飛ぶことを目指した先人たちの飛行船開発の努力が生き生きと綴られている。
・操縦方法や飛行原理、構造などを解説するとともに、省エネ……
フグはフグ毒をつくらない ベルソーブックス036
野口 玉雄 著
陸上養殖のトラフグは無毒になり、海にも陸にもフグ毒をもつ生き物がいることがわかった!
フグはなぜフグ毒をもつのか、またもち得るのか?フグ毒研究とフグ利用法の最新の成果がここに。
【はじめに】より
フグは昔から日本人に親しまれ、愛されてきた魚である。身に危険が迫ると大きく膨れ上がる、そのユーモラスな姿が私たちの心を捉えているのだろう。しかし、愛嬌だけがフグの人気の源ではない。フグは当たれば死んでしまうことから「鉄砲」と呼ぶこともある。しかし、白身魚の王と言ってもよいほど美味しい。手を出したくとも高価で容易には出せないことも人気……
鉄道工業ビジネス−拡大する世界市場への挑戦−
溝口正仁 監修/(社)日本鉄道車輌工業会 車両工業ビジネス研究会 編
近年、各国で高速鉄道をはじめとした鉄道網整備プロジェクトが進められている。また、CO2排出の少ない交通機関として世界的に需要が高まり、鉄道関連の世界市況は活況を呈し、注目されている。
こうしたなかで、日本の鉄道工業の現状と今後のあり方について、需要構造、各国の市場や鉄道工業の現状、日本を代表する鉄道車両工業などについて、多数の写真・図・資料とともに解説する。 「技術は一流、売り込みは三流」とも表現される日本の鉄道が、熾烈な国際競争においていかに「鉄道ビジネス」に取り組むべきか、その実態をとらえ、展望と課題を考察する。
【まえが……