気象・海洋の書籍紹介

南極海に生きる動物プランクトンー地球環境の変動を探るー極地研ライブラリー

福地光男・谷村篤・高橋邦夫 共著

小さくて大きい、プランクトンの世界をみてみよう。 南極海にすむ動物プランクトンの多様な生存戦略と、 そこから見えてくる地球環境の将来を徹底解明。 流氷の妖精、クリオネに存亡の危機? 地球温暖化が南極海にもたらす影響とは? 【はじめに】より  本書は国立極地研究所からの情報発信活動の1つとして、「極地研ライブラリー」シリーズの一冊として出版される。本シリーズの主な読者は高校生ないし大学初年級を対象とし、一般の方々にも、南極や北極のサイエンスを分かりやすく紹介するものである。  今回は、「プランクトン」を話題に取り上げ、……

南極観測隊のしごとー観測隊員の選考から暮らしまでー極地研ライブラリー

国立極地研究所南極観測センター 編

南極観測隊員の選考から出発,基地での「衣・食・住」といった暮らしまでをわかりやすく解説!南極観測の計画がどのように企画され,観測隊が組織され,現場での観測実施に至っているのか,その過程を生々しく描く。 【はじめに】 丹沢山塊越しの富士山が美しい立川市の一角に,国立極地研究所がある。主屋の研究棟には,極地の科学に関するさまざまな研究施設が整備され,研究が進められている。また,その敷地内には「南極・北極科学館」があり,南極観測の成果や歴史が紹介されている。科学館の西側には,一五頭のカラフト犬のブロンズ群像と白瀬探検隊の記念碑のある……

衣服と気候 気象ブックス039

田村照子 著

「持ち運べる小さな環境ー衣服」にまつわる 科学と文化のはなし。 ヒトはなぜ服を着るのか? 永年にわたり、衣服を科学してきた著者が、 カラダと着衣、そして気候の関係を徹底追及。 服飾の勉強をしている学生、アパレル関係者はもちろん、 住宅や家電業界など生活環境に関わるすべての方、 必読の1冊です。 【目次】 巻頭インタビュー 著者に聞く「この本を書いて思うこと」 序章 衣服は持ち運びできる微小環境 第1章 衣服の起源  1.1 ヒトー裸のサル  1.2 衣服の起源ー防寒が先か、装身が先か 第2章……

雲の博物館

菊地勝弘・山田圭一

世界中の空に広がる無数の雲、 類いまれな雲を、 余すところなく網羅した雲の博物館。 200点をゆうに超える圧倒的な雲の数々。 別天地の風景。 【はじめに】より  いらっしゃいませ。ようこそ『雲の博物館』にお出でくださいましてありがとうございます。御入館になる前に、何故私たちがこの博物館を開設(編集)するに至ったかと、博物館の展示内容を簡単に説明しておきましょう。  著者の一人、菊地が雲の写真や雪の結晶の顕微鏡写真に携わるようになったのは、1957 年北海道大学大学院気象学研究室に入ってからです。1960 年北海道大学……

流氷の世界 気象ブックス038

青田昌秋 著

白い海の不思議に迫る! 冬になるとオホーツク海にやってくる流氷。実は海が凍るってそうそう簡単なことではないのです。以前は港をふさいで厄介者だった流氷が、いまでは豊富なプランクトンのゆりかごだったり、地球環境に影響していると知られるようになりました。オオワシが舞い、アザラシがひょっこり顔を出す白い海に魅せられて50年、流氷博士からの贈り物です。 [toc] 【はじめに】より  海氷研究のためにオホーツク沿岸の小さな街に赴任したのは1965(昭和40)年の秋でした。はじめての冬が来ました。ある朝、水平線が輝いていました。流氷の到来……

都市を冷やすフラクタル日除け−面白くなくちゃ科学じゃない−気象ブックス037

酒井 敏 著

雨風をしのげない不思議な日除け、一見、役立たずに見えるが・・・。 樹木の形状を模したまったく新しい形の日除け。 隙間だらけのスカスカの構造が、木陰のような 涼しく爽やかな空間を創り出す! 都市を暑くするヒートアイランド対策の救世主 ともいうべきフラクタル日除けにたどりついた 京大ならではの発想と、「科学する」ことの 楽しさがぎゅっと詰まった一冊。 組み立ててフラクタル日除けを実感できる 「シェルピンスキー四面体」のペーパークラフト付き! 【はじめに】より 「フラクタル日除け」は、樹木の形状を模した全く新しい形……

高層気象の科学−基礎理論から観測技術まで−

廣田道夫・白木正規・八木正允 編著

 異常気象など気象に起因する自然災害や、地球温暖化など地球環境問題に関連して、気象や大気に関する社会の関心が以前にも増して高まっている。このような状況に対応して関連する書物が多数出版されているが、対流圏と成層圏を対象とした高層大気の観測については、専門的な内部資料が多く、一般向けに詳しく解説したものは少ない。  本書は、高層大気の物理的・化学的な基礎に加えて、高層大気の観測にも重点を置いて、全体を大きく3部にわけて解説した。 第1部は高層大気の物理的な基礎のほか、高層天気図の見方、身近な気象現象のメカニズムなど応用的な分野についても……

極限の雪原を越えて−わが南極遊記− 極地研ライブラリー

木崎 甲子郎 著

絶望なんて笑い飛ばそう! 絶望の崖っぷちを乗り越えてきた「極地探検請負人」のストーリー! 日本の南極探検史上唯一の殉職者を出した部隊への参加、地図にない極地の未踏山の登頂、複数の外国隊への参加・・・。極地探検請負人と呼んでいい著者の木崎甲子郎は「今まで絶望なんて事は、ただの一度も感じた事がない」と笑い飛ばす。彼は常人の予想もつかない極地での苦境をどう乗り越えてきたのか? 【目次】 第1章 南極観測の始まり  「どうにもならない」とは、こういうことか?  茅誠司会長の決断が日本の南極観測を動かした  南極は金がかかる ……

井田寛子の気象キャスターになりたい人へ伝えたいこと

気象キャスター 井田寛子

氷海に閉ざされた1296時間−第12次南極越冬隊の記録− 極地研ライブラリー

山田知充 編

第12次隊を乗せた観測船「ふじ」は、往路40日間、復路14日間にわたり、氷海に閉じ込められた状態・ビセットを経験。これは、歴代の南極観測隊の中で最も長い時間、氷海に閉じ込められた記録となっており、それによって昭和基地に滞在できた日数は1年にも満たなかった。また、氷情が悪く「ふじ」は昭和基地沿岸まで辿り着けず、接岸することができなかったため、大型の観測機器等を輸送することができず、隊員たちは最低限の物資で基地の建設や観測、調査を行わなければならなかった。本書は、このような特異な体験をした第12次観測隊の越冬記録である。 【序文】 ……
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