気象・海洋の書籍紹介

気象予報士の天気学 【2訂版】 気象ブックス008

西本洋相 著

「雨はなぜ降るのか?」を「明日雨が降る」にまで高めたところに気象学のすばらしさがあります。天気予報はどんなプロセスで行われているのか、「天気」の初歩から最新の予報技術までを紹介します。気象予報士試験に新しく加えられた「季節予報」もやさしく解説しています。 【はじめに】より インターネットを使えば、気象衛星の雲、気象レーダーの雨、アメダスの気温など、いまの気象がすぐわかる。テレビを見ると、雨の予報図、天気の分布予報、気温の変化グラフなど、これからの天気が見やすく加工されている。情報処理技術の発展により、気象情報はずいぶん使いやす……

海洋計測工学概論 【改訂版】

田口一夫・田畑雅洋 共著

潮流・温度・海底の形態などを計測する各種機器の特性や計測方法について説明。豊富な図表で海洋計測機器全般を解説したハンドブック。 【はじめに】より  我々の緑豊かな地球は、急増する人口があふれようとしている。これを救うには、母なる海の開発によらねばならない。昭和40年代に叫ばれた、海洋開発の掛け声は既に失せているが、それは海の障害がいかに厳しいかの教訓と受け止めるべきであろう。これに対比して語られるのが、宇宙開発の急速な進歩である。その違いは、人間の目で直接見ることのできる情報量と、海水という苛酷な環境に由来するといえよう。しか……

成層圏オゾンが生物を守る 【改訂版】 気象ブックス009

関口理郎 著/佐々木 徹 改訂

海と海洋建築−21世紀はどこに住むのか−

前田久明・近藤健雄・増田光一 編著

海洋建築を知るための海洋、港湾、建築の基礎を網羅したテキスト。持続的発展、環境保全などを踏まえた海洋開発の入門テキスト! 【まえがき】より  本書は、海洋建築に初めて接する大学1年生に、海洋建築はどのようなものかを知ってもらうことを念頭においてまとめたものです。また他分野の技術者で、海洋建築の概要を知りたい方にも参考となるよう心掛けました。執筆者は、新進気鋭の海洋建築の若手研究者です。  内容は、「海洋建築から見た海洋」について、次いで「海洋建築から見た建築」について、最後に「海洋建築の造り方」の3部から構成され、わかり易……

ヤマセと冷害−東北稲作のあゆみ− 気象ブックス010

卜藏建治 著

ヤマセ地帯で安定した「米作り」は可能なのだろうか?冷害の歴史や対策を検証し、ヤマセを活用した冷害のない農業の可能性を探る。 【はじめに】より  江戸時代は寒冷な気候期(小氷期)といわれ、地球全体が今日より二?三℃低温で、冷夏の規模も大きく冷害が頻発し、年間で数十万人の餓死者があった。その後の近代的な国家体制のもとでは、大和神話に基づく国粋主義が隆盛を極め「米作り」が日本人の天分とされた。気候条件による適地適作を論ずるよりも土地があれば先ず「米作り」が精神論として求められ、冷害の危険地帯である北日本へ稲作は拡大の一途を辿る。戦後……
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