カテゴリー「気象・海洋」図書一覧

ヒートアイランドと都市緑化 気象ブックス029

本書は、日本の首都であり、最大の都市である東京を舞台に気象環境の実態、みどりによる環境改善効果、そしてみどり以外の様々な技術も含めた都市環境改善手法について、東京都の環境局職員として現役で活躍する著者が観測経験に基づきわかりやすくまとめたものです。  第1章では、東京におけるヒートアイランドの現状・原因・影響・行政による取組を紹介、第2章では、ヒートアイランド対策の柱である都市緑化とその効果について気象学の観点から解説、第3章では、その他の対策メニューについて紹介しています。  市区町村などの行政レベルのものから、自宅でもできる簡単な緑化まで、幅広い対策法を示した本書をぜひお勧めしたい1冊です。きっとみなさんも、手始めに身近な「ベランダ緑化」に取り組みたくなることでしょう。 【はしがき】より  「みどり」という言葉から何を連想するでしょうか。大自然のみどり、里山のみどり、街中の……

砂漠と気候(増補2訂版) 気象ブックス014

水の惑星・地球に拡がる乾いた大地「砂漠」。世界の砂漠を研究する著者が、気候と植生の関係から、その成り立ちに迫る最新の砂漠学入門書。 【はじめに】より  地球は水惑星といわれますが、水は均一に分布しているわけでなく、海があれば陸もあり、湿ったところもあれば乾いたところもあります。この水の分配のされかたが、地球の表面に色のパターン(模様)をつけているといえます。そのようすは、1967年世界で初めて撮られた衛星(アメリカの無人宇宙船ドッジ)によるカラー画像にみることができます。当時の人々が、初めて、自分の惑星の色をみたときの驚きは想像するのに難しくありません。アフリカ大陸と大西洋を映し出すその画像には、誰もが想像するように、白い雲が地球表面を広く覆う姿があります。海や雲のわずかな隙間からのぞく熱帯雨林は暗く沈んで見えます。それに対して、雲の多いが途切れるところから、広大な黄褐色の大地がく……

雪と雷の世界−雨冠の気象の科学2− 気象ブックス028

気象学の専門家が、私たちにとって身近な気象現象である雪と雷について一般向けに語った本。雲、霧、雨、雪、雷などといった気象現象は,専門的には雲物理学という学問分野に含まれるものですが、著者はこれを一般向けにも分かりやすいように「雨冠の気象学」と呼んでいます。本書を読めば一見全く異なる現象のように見える雪と雷も、実は深いつながりがあることが分かってきます。  雪の話では、結晶の観察から、雪の博士・中谷宇吉郎の人工雪の実験、降雪と交通事故災害、北海道や日本海沿岸、北極・南極といった極地での降雪現象の観測を中心にまとめられています。さらに、従来あまり注目されることのなかった、露(つゆ)、霜(しも)、霰(あられ)、雹(ひょう)、霙(みぞれ)といった現象も詳しく紹介しているのが特徴です。  雷では、その発生機構に始まり、積乱雲からの宇宙空間への放電現象など、技術の進歩により観測されるようになった、……

南極・北極の気象と気候 気象ブックス027

海氷域の急減など激しい温暖化の脅威にさらされている北極、オゾンホールの発達する南極、地球温暖化の結果、北極・南極の氷が融けて海面水位が上昇するのではないかと心配されている。地球規模の気候変化の中で、極域がどのように振る舞うのかは、たいへん注目されるところである。地球規模変化が極域には増幅して現れるといわれているとともに、極域は地球規模の気候をかたちづくる要因をもっている。また、極域には過去の地球環境が記録されている。  一方、極域にはさまざまな特異な気象現象があり、気候を特徴づけている。地球の極であるが故の力学的問題、放射場の影響、カタバ風、ダイアモンドダストに成層圏突然昇温などなど。そして、極域科学は単なる探検でないだけでなく、局地科学だけでもなく、グローバルなサイエンスである。今、国際極年(IPY)20072008といって、極域に関する国際的な共同研究が精力的に行われているさなかであ……

ココが知りたい地球温暖化 気象ブックス026

テレビや新聞の報道、あるいはインターネットなど、さまざまなメディアで地球温暖化が話題になっています。書店の店頭で見かける温暖化関連の書籍の数も、いまやかなりの数に上っています。  それらの中には「進行する温暖化の危機」といったものがあるかと思えば、「温暖化はウソである」といった調子のものもあります。新しい説が唱えられるたびに、情報が錯綜し、何が本当なのかわからないというのが,大方の人の感想でしょう。温暖化のことを、見聞きする機会は多いものの、正確に理解できているかというと、そうでもないというのが実際のところのようです。  本書は、このような温暖化に関するよくある質問、素朴な疑問に、温暖化を専門に研究している、国立環境研究所地球環境研究センターの第一線の研究者たちがQ&A形式で答えるもの。地球環境研究センターのニュースレターの連載記事から29話を、質問の内容に応じて温暖化の「科学」「影響……

日本海の気象と降雪 気象ブックス025

本書は、元気象庁長官である著者が、これまでの研究・経験をもとに、日本海の降雪という現象を多くの人に理解してもらおうと執筆したものです。 冬季季節風、日本海上の気団変質から雪と人との関わり、気象予報と降雪の関係、温暖化が降雪にもたらす影響まで、日本海の降雪にまつわる全体像がわかりやすくまとめられています。さらに、降雪という現象を理解するために必要な気象学の基礎の説明にも多くのページが割かれており、気象に関する知識を多くの人に広めようという著者の思いが込められています。読み進めることで気象という科学の全体像を理解していくことができるでしょう。  日本海側に住んでいる人、実際に雪に接している人はもちろん、気象や科学に興味のあるすべての人におすすめの一冊です。 【まえがき】より  日本列島、東ユーラシア大陸、および朝鮮半島に囲まれた海を日本海とよぶ。私達は日本海から何を連想するだろう……

地球温暖化と農業 気象ブックス024

本書は、農水省の研究部門で活躍した農業気象のトップともいえる著者が、地球温暖化のメカニズムや農業へのメリット・デメリット、米・野菜・果物など各種作物への影響など、温暖化と農業の関係を最新のデータに基づきわかりやすく解明しています。そして、世界的に見た飢餓人口問題なども交え50年後、100年後を見据えた予測と今後の適応策を提言しています。  生育や品質、収穫量など、作物によって受ける影響は異なるものの、これだけ状況が変わってくるのかと驚きを感じます。現状を把握し、温暖化を上手に利用し、適応していくことが、今後の農業を支える術となるでしょう。その足掛かりとして、ぜひ一読をお薦めします。 【まえがき】より 20世紀の終わりから暑い年が続いている。最近、暖冬で明け、暑い夏になることが多いと感じるのは筆者だけだろうか。 筆者が温暖化の研究を始めたのでは、1980年代の終わりであった。その……

健康と気象 気象ブックス023

春に花粉症、夏に熱射病と年間を通して様々な疾患が生活に関係しています。そうはいっても気象と健康医学に関する知識は意外と知られていません。テレビの天気予報で健康を守る対策法を紹介していますが、限られた時間で細かな部分までは伝えられていません。  本書は、そのような健康医学と気象とのかかわりを研究する生気象学について、その第一人者の著者が最新の研究をもって細かく解説したものです。四季を通じた健康歳時記では、季節を代表する疾患が発病する条件や予防法などを記しています。他にも健康と衣食住との関係を歴史を辿りながら述べたり、先人の天候に関する知恵や最近ドイツで広まっている医学気象予報など様々な情報を記載しています。 また、口絵の「健康マップ」では、同じ疾患でも地域によって天候感度の違いがあることをビジュアル的に理解できるようになっています。 同じ気象でも年齢によって体への影響は大きく違う。幼児か……

天気予報いまむかし 気象ブックス022

本書は天気予報の背景にある学問分野の紹介、観測・通信・予報技術の進歩、さらに近年の天気予報の自由化と気象予報士の登場まで、変わり行く天気予報を文化・学問・技術の3つの視点から述べています。  一般向けに天気予報を体系的にまとめたものとして類書はなく貴重な資料といえるでしょう。巻末に天気予報関係の年表が収録されているのもうれしいポイントです。著者は気象庁OBで、数値予報の実現など、長年にわたり予報畑で勤務してきた経験を持っています。 天気予報の歴史書として、気象予報士はもとより、天気予報を利用するすべての人に読んでもらいたい一冊です。 【はじめに】より  “天気予報 いまむかし”と言っても、むかし(昔)をいつにするか大変難しい。天気俚諺(ことわざ:夕焼けは晴れなど)の時代まで遡るのか、現代の科学的天気予報が始まった時代まで遡るのか、それとも天気予報が自由化されて気象予報士が社会に……

宇宙と地球環境 気象ブックス002

天文学者が見た地球環境成り立ちの歴史。気象・気候を素材に、地球とは何か、宇宙とは何かを説く。地球の誕生から気象学の確立まで。 【目次】 第一章 気象と気候  一 気候帯  二 大気の循環  三 歴史時代の気候変動  四 縄文時代  五 氷河時代の発見  六 地質時代の気候 第二章 地球の大気  一 二酸化炭素の増加  二 水蒸気が鍵  三 地球温暖化と「事実」  四 生物の発生と資源枯渇  五 酸素と生物  六 まさかより、もしもの備え 第三章 年代測定  一 元素の年齢  二 地球の誕生  三 隕石の年代推定法  四 地層の年齢  五 大気と海の年齢  六 炭素14の年代  七 木の年輪 第四章 宇宙線  一 宇宙線の発見  二 宇宙線のエネルギー  三 宇宙線観測所  四 宇宙線の起源  五 宇宙線の時間変化 ……
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