カテゴリー「気象・海洋」図書一覧

高潮の研究−その実例とメカニズム−

台風来襲時に大きな被害をもたらしてきた高潮。その予測は困難な点も多く、現在もなお脅威である。本書は日本沿岸・世界各地で発生した主な高潮を取り上げ、基礎から理論・予報手段まで解説する。 【内容】 台風に伴って発生することの多い高潮は、潮汐や台風の動きによっては予想を超えた被害をもたらすこともあり、依然として脅威な自然災害のひとつです。 本書は高潮の定義や基礎を実例とともにわかりやすく解説し、高潮の理論、予報・シミュレーション手段について概説したものです。実例として取り上げている高潮は過去100年に起きた顕著なもので、日本では約20例、世界では約10例を扱っています。また、高潮の動きや大きさ、台風との関連を数式で解析し、過去に発生した台風を別の場所に置き換えて高潮を予測するシミュレーション方法も示している。その他、密接に関係する潮汐の基礎理論についても巻末の付録で解説しています。 “災害は忘……

成層圏オゾンが生物を守る 【改訂版】 気象ブックス009

雲の世界−THE WORLD OF THE CLOUDS−

季節や気象条件によって変化する多種多様な表情を地上・空撮・衛星写真等、様々な角度から260枚もの写真に収めた1冊。 目次 1.雲の世界は千差万別  はじめに  雲の発生  雲の分類-十種雲級-  雲を規定するパラメーター  雲形と雲粒の形状  雲と気候変動 2.雲の分類  巻雲  巻積雲  巻層雲  高積雲  高層雲  乱層雲  層積雲  層雲  積雲  積乱雲 3.雲の組み合わせ  積雲と層積雲  巻雲と積雲  積雲と高層雲  巻雲と積雲  高層雲,層積雲と積雲  巻雲と積雲  高積雲と雄大積雲など 4.空の色と雲の色  青空と夕焼けの空  虹  かさ現象-光の回折  光冠  水平環  天頂環  幻日  太陽柱  彩雲 5.珍しい雲  乳房雲  レンズ雲  御光  くらげ雲  環八雲……

ヤマセと冷害−東北稲作のあゆみ− 気象ブックス010

ヤマセ地帯で安定した「米作り」は可能なのだろうか?冷害の歴史や対策を検証し、ヤマセを活用した冷害のない農業の可能性を探る。 【はじめに】より  江戸時代は寒冷な気候期(小氷期)といわれ、地球全体が今日より二?三℃低温で、冷夏の規模も大きく冷害が頻発し、年間で数十万人の餓死者があった。その後の近代的な国家体制のもとでは、大和神話に基づく国粋主義が隆盛を極め「米作り」が日本人の天分とされた。気候条件による適地適作を論ずるよりも土地があれば先ず「米作り」が精神論として求められ、冷害の危険地帯である北日本へ稲作は拡大の一途を辿る。戦後の食糧不足の時代にも食糧増産=米の増産とする戦前の思想が引き継がれ昭和四〇年代まで続いた。  一方、気象観測は近代国家の事業として始まり、冷害をもたらす冷夏の発生機構やその特質に関する研究にも取り組んできた。今日では、東北地方に冷害をもたらすヤマセの襲来は気……

波浪学のABC

波浪による海難や特徴的な具体例を多く取り上げ、波の性質や発達過程等をやさしく解説。波浪の概要がわかり、沿岸事故防止にも役立つ一冊。 【内容】 海運・漁業・レジャーなど,われわれは様々なかたちで海を利用しているが,いずれの場合も波浪の影響を無視して活動することはできない。波浪は,場所・季節・天候などによって大きく変化し,その特徴をよく把握しておかなければ思わぬ被害をこうむることがあります。 本書は,波浪による海難や特徴的な具体例を多く取り上げ,波の性質や発達過程などについて数式をほとんど用いずにわかりやすく解説したものである。約30の具体例は最近の事例が多く見受けられ,2005年の米国ハリケーン「カトリーナ」や2004年の海王丸座礁事故なども収録しています。 波浪を初めて学ぶ者でも波浪の基本的な性質と具体的な現象がよく理解でき,船の運航に従事する人や海でレクリエーションを楽しむ人にとっても……

昆虫と気象 気象ブックス011

日常の気象から地球温暖化まで、昆虫の大発生、害虫管理、昆虫媒介病などに及ぼす影響を新しい切り口で解明した最先端の書。 【まえがき】より 本書の表題はおそらく近代の応用昆虫学でも最も古くてかつ新しい問題である。後に英国のバッタ対策センター(ALRC)の初代所長に任命されたB・P・ウバロフ博士が『昆虫と気候』という本を世に出したのが1931年で、その当時すでに少なくとも1300もの関連の論文が世界で公刊されていた。ウバロフはそれを総括することによって、害虫の発生を予知し、これを駆除することに役立てたいと述べている。日本でもこの流れを汲んで官製の発生予察事業が発足し、研究予算の乏しい第二次大戦後の病害虫防除の研究と事業を支えてきた。戦後の食糧不足を背景に、発生予察事業は農薬散布のための病害虫の発生時期(可能なれば発生量も)の予知とその早期発見に重点が置かれた。しかしウバロフが「気象条件……

海洋物理学概論 【4訂版】

潮流・温海洋波動から潮流、海流、海洋大循環まで様々な現象を流体力学、熱力学等の分野より解説。大気と海洋の相互作用をふまえて詳説する。 【まえがき】より 海洋は大きなスケールで見ると地球表面の約7割を被う極めて薄い膜です。しかし、地球に比べてはるかに小さい人間にとっては広く深い大海原であり、台風時には高潮がみられ、地震の発生に伴い津波も生じます。反面、海や魚や海藻などの貴重な食糧をもたらし、また陸地と比較して気候を温和にするありがたい面もあります。さらに、地球上の生物が太陽からのX線や紫外線などを通さない海中で発生したことも特筆されます。海中の植物プランクトンの光合成により大気中の酸素が増え、太陽からの紫外線により大気中のオゾン層が形成され地面に達する紫外線が少なくなった後、植物そして動物の順で陸に上がりました。人間の血液や母体内で赤ん坊が育つ用水の成分と海水の成分がよく似ていることもか……

富士山測候所物語 気象ブックス012

明治時代以降、過酷な自然環境で続けられている富士山頂での気象観測。命をかけた人々の熱意と富士山測候所の全歴史を熱く伝える物語。 【まえがき】より  標高三七七六?、日本一高い山といえば富士山、この山頂に測候所があるのは誰でもご存じのことと思う。富士山頂では天気の良い日に関東の平野から房総、相模灘、伊豆半島、さらに御前崎の西方まで見えることもまれではない。雲を下に見るのは普通のことである。雷の中に入ることはあるが、雷を下に聞くことはあまりない。遠くに聞くときはある。雨と雪は横から風と共に吹き上がってくる。八月に雪が降る。気象は激しく変化して平地では到底想像することができないほど厳しい。  富士山は独立孤峰であるから、自由大気の流れに曝されている山頂で気象の観測をすれば、高層の気象がよく分かり、天気予報に大いに役立つではないか、と誰もが考えたことであった。このような考えは外国にもあり……

海が日本の将来を決める

近年、わが国周辺海域を舞台に日本の国運に係わる大きい問題がいくつも発生しています。外国軍艦による領海侵犯、工作船の活動、東シナ海の石油・ガス開発、密漁、海賊問題と大きく報道された事件だけでも枚挙に暇がありません。しかしながら、依然としてわが国には政府として一元的に海洋問題に取り組む組織は無く、国民全体としても海洋国家としては、海に対する意識が低いと言わざるをえない状況が続いています。このよう折、改めてわが国にとっての海の重要性を説き、海との関わり方はどうあるべきなのかを示した本書を発行しました。 著者の村田良平氏は、外務省出身で、駐米大使・日本財団特別顧問等を歴任した重鎮。平成13年には「海洋をめぐる世界と日本」(平成16年度吉田賞受賞『吉田茂国際基金』)を著しています。本書は、この本をベースにして近年の海洋における様々な変化を取り入れ、全面的に内容を改めたものです。米国同時多発テロや北朝……

台風と闘った観測船 気象ブックス013

日本の台風災害の軽減に多大な貢献をした定点観測船の活躍を中心に描く。苛酷な環境下の興味深いエピソードや貴重な資料を交えて綴る。 【まえがき】より 一九一二年(明治四五年)四月一〇日に北西大西洋で起こったタイタニック号の海難は、一四九〇名が亡くなったことが強調して語られている。しかし、全員が死亡していたかもしれないところを、積んでいた最新機器の無線通信機によって、七一一名が救助されている。このため、無線通信機を積む船が増え、船で観測したデータをすばやく気象台等に送り、逆に気象台等から危険な状態にあう可能性があるかどうかの情報をすばやく受けるという気象事業が世界的に急速に発展している。日本でも、一九二〇年に海洋気象台ができ、それまでの陸上に加えて、海上の予報にも力が入れられた。その後、日米間に暗雲が立ちこめるなか、三陸沖で日本海軍が台風に巻き込まれた。このときに得られた知識は隠され、南……
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