気象・海洋の書籍紹介

ダウンバースト 発見・メカニズム・予測

小林文明 著

あなたは「ダウンバースト」を知っていますか? 建造物を破壊したり、航空機を墜落させたりするほどのパワーをもつダウンバーストは竜巻同様ある特別な積乱雲による現象です。その雲の正体は? 遭遇したらどうやって身を守るのでしょう? 大好きな積乱雲を観測し続けて30年。竜巻研究の第一人者である著者が解説する極端気象の第2弾! 【はじめに】 竜巻とダウンバーストは、ともに積乱雲に伴う激しい大気現象ですが、「ダウンバースト」という言葉は聞きなれない人が多いと思います。竜巻は珍しい大気現象として太古の昔から人々は認識していました。一方、積乱雲……

海洋建築シリーズ 水波工学の基礎(改訂増補版)

増田光一・居駒知樹・惠藤浩朗・相田康洋 共著

海洋建築工学は、建築学の中の新しい学問領域であると同時に海洋工学の中の1つの分野です。本書では海洋建築工学における水波について、数学モデルで表し、解析することで水波という物理現象を明らかにしています。 【はじめに】より 日本大学理工学部海洋建築工学科は、建築学の海洋工学への参画を意図して1978年4月に創設された学科である。したがって、海洋建築工学は、建築学の中の新しい学問領域であると同時に海洋工学の中の1つの分野である。すなわち、建築学を基礎とした海洋工学が海洋建築工学であると考えることもできる。海洋建築工学の主たる活動の場……

火山−噴火のしくみ・災害・身の守り方−

饒村 曜 著

日本は火山国です。火山は大噴火が起これば広範囲にわたって被害をもたらします。しかし、その一方で地球に、そして私たちにさまざまな恵みを与えてくれます。噴火や災害でメディアがにぎやかになった昨今、改めて火山のことを知りませんか? 本書は噴火のしくみ・災害・見の守り方について減災コンサルタントである著者が教える火山のことがわかる一冊です。 【はじめに】より  平成7年1月17日、私は阪神淡路大震災を神戸で経験しました。その後、あっという間に時が過ぎ去ったような気がするし、ゆっくり進んでいるような気もします。日本は地震国であり、……

風力発電設備と雷ーその影響と対策ー

高田吉治 著

風力発電設備に携わる管理者・設計者・研究者の方へ 雷の性質や種類・季節別分類・多発地域・観測方法と風力発電設備の落雷被害・落雷対策・避雷対策など風力発電設備の事故防止と安全性を高めるために必要な知識を、この1冊で知ることができます。 [toc] 【まえがき】より 雷は、気象現象であるとともに電気現象である。 昔から高い地物に対しては、落雷による被害が多いのが常識となっている。材質が導体であろうと絶縁体であろうと、高い地物ほど雷を引き寄せる効果は大きい。 落雷による被害は、高電圧、大電流によるものと、それに付帯して発生す……

オーロラの謎ー南極・北極の比較観測ー 極地研ライブラリー

佐藤夏雄・門倉昭 共著

神秘的なオーロラはいつの時代も人々の心を魅了してやまない。本書はその美しいオーロラから一歩踏み込み、オーロラをもっと知りたい! に応える内容となっています。最前線で研究を続ける筆者らが南極・北極の比較観測でわかったオーロラの仕組みや特性を科学的にわかりやすく解説します。オーロラのみならず太陽ー地球の相互関係についても知ることができます。 【はじめに】より  オーロラは私たち人類が地球上で目にすることができる自然現象の中でも、最も神秘的で壮大な現象の1つといえる。凍えるような極地の夜空いっぱいに広がり、音もなく舞い、さまざまに形や色を……

レジーム・シフト ー気候変動と生物資源管理ー

川崎 健・花輪公雄・谷口 旭・二平 章 編著

“マイワシが減り、さんまが増える”魚種交代の背景には地球規模の気候変動があった! 本書では、レジーム・シフト発生のメカニズムと、それによって起こる生態系・生物資源の変動機構を明らかにし、“変動を組み込んだ”新しい資源管理理論を提案する。 【発刊にあたって】より  “自然はそれ自体の法則にしたがって変動している”と言えば、“そんなことは当たり前だ”という応えが返ってきそうであるが、海洋生物の資源の研究やそれを管理する世界では、そのことを“当たり前と考えない”状況がまかり通ってきたし、力は衰えたが、今でもまかり通っている。その……

統計からみた気象の世界 気象ブックス041

藤部文昭 著

猛暑や豪雨が多くなったのは地球温暖化のせい? 世の中そんなに単純ではありません。 刻々と移り変わる気象をどうやって切り取り、観測データから何が見えてくるか。 数字で読み解く気象の世界。 [toc] 【はじめに】より 「夕焼けは晴れ」「太陽が暈をかぶると雨」 「西風日いっぱい」。これらは気象に関ることわざである。それらの中には、今の気象学の知識にちゃんと合っているものが少なくない。たとえば「西風日いっぱい」とは、冬の季節風が昼間は強く吹いていても、日が落ちると弱まることを指す。これは、日が暮れて気温が下がるにつれ、大気が……

河川工学の基礎と防災 気象ブックス040

中尾忠彦 著

洪水を防ぐための堤防や水の流れの調節など、見慣れた川にも多くの技術が隠されています。川と人とのかかわりを、科学技術の方面から追求する河川工学の実務者が、基礎知識から洪水ハザードマップまで、よどみなく解説している、「川の取扱説明書」です。 【はじめに】より  河川をめぐっては昔から左岸と右岸、上流と下流の利害が対立しがちであった。洪水時に片方の堤防が決壊するととたんに水かさ(技術的には「水位」という)が下がり、危なかった対岸はじめ近隣堤防が安全になるということがある。水かさが増して堤防を乗り越えそうになると人々は土のうを積んで越……

新訂 竜巻ーメカニズム・被害・身の守り方ー(極端気象シリーズ5)

小林文明 著

いつどこで発生するかわからない「竜巻」の仕組みを、第一線の研究者が、発生する仕組み突風・トルネードとの違いを学び、さらに竜巻から身を守る方法、過去の竜巻事例、最新の情報をもとにわかり易く解説。 【本書のポイント】 ・竜巻の科学的メカニズムをやさしく丁寧に解説 ・過去の事例から日本における竜巻の実態をしる ・最近の竜巻観測について紹介 ・竜巻から身を守る方法を知り、防災に役立てる 中身を見てみる 【はじめに】より 『竜巻―メカニズム・被害・身の守りかた』(初版)は、ちょうど10年前の東日本大震災(2011年……

みんなが知りたいPM2.5の疑問25

日本エアロゾル学会 畠山史郎・三浦和彦 編著

PM2.5とは・・・ よく聞くけどイマイチわからない。 そんな方のために18名の専門家が 25の疑問に正確にわかりやすく解説します。 【内容】 2013年1月、中国・北京が高濃度のPM2.5で覆われる様子がニュース等で繰り返し放映され、日本への影響や健康被害などが懸念された。この時初めて「PM2.5」という言葉が日本の一般市民の間にも浸透していったが、その際、一部のマスコミによる扇情的な報道やそれに伴う過剰な反応、また、日中関係の悪化を背景にした短絡的な中国加害者・日本被害者的な見方も相俟って、「PM2.5」という言葉が……
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