気象・海洋の書籍紹介
よくわかる高層気象の知識(2訂版)ーJMH図から読み解くー
福地 章 著
気象現象は、地上から圏界面までの対流圏における大気の運動であれば、大気の動きを立体的にとらえる必要があります。したがって、地上の気象現象を知るには高層気象が重要であることがわかります。
近年、高層の観測が進んだこともあり、天気予報の精度が格段と高まりました。高層気象は、気象を勉強する者にとって欠かせない、そして気象予報士試験や海技試験においても、その重要性ゆえに、必ず取り上げられる分野になっています。
本書では、第1編を「高層気象」とし、問答形式で分かりやすく解説しているので、これで基礎固めをし、読み進めるうちに土台が身につきます……
海洋白書 2022
笹川平和財団 海洋政策研究所 編
多方面にわたる海洋・沿岸域に関する出来事や活動を総合的・分野横断的に取り上げる「海洋白書2021」。最近の海洋をめぐる“日本の動き 世界の動き”を総合的な視点で整理・分析するとともに新たな海洋政策の推進を多様な角度から提言する。
【目次】
第1部 海洋をめぐる取組み
第1章 海洋からのカーボンニュートラルの実現に向けて
第1節 求められる海洋からの温暖化対策
1. IPCC第6次評価報告書第1作業部会報告書
2. 海洋・沿岸域における評価結果
3. 国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(CO……
地震と火山と防災のはなし
楠城 一嘉 著
自然豊かな日本においては、その恵みを存分に享受し独自の文化を育んできた一方、地震や火山噴火などの災害からは目をそらすことはできない。近いうちに起きるとされている南海トラフ地震までを視野に、地震、火山のメカニズムから、それに伴う災害への備え、地域での取り組みなどを分かりやすく解説。
中身を見てみる
【はじめに】
本書は、大学生や高校生に少しでも日本の自然に興味を持ち、防災の心構えを持っていただければと思い、語りかける様に書いた読み物です。
富士山があり、海にも囲まれた日本は、自然豊かで風光明媚な国です。日本人は、山海の……
気象学の教科書 気象ブックス047
稲津 將 著
気象に興味を持った人が最初に読んで欲しい1冊。
気象学を学ぶ大学生や気象予報士を目指している人のために、平易な説明と多くの事例、日頃役立つ天気のコラムなどを盛り込んで、わかりやすく解説しています。
気象学者の「荒木健太郎さん」も推薦。
以下のコメントを帯に掲載しています。
「知れば知るほど楽しくなる。
気象学を志すすべての方にオススメしたい、
空の教科書の決定版!」
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はじめに
「太古」ギリシアのイカロスは、蝋ろうで固めた鳥の羽を持ち、太陽に向かって飛び立ちました。太陽に近づいたイカロスは熱……
北朝鮮工作船がわかる本
地球温暖化と日本の農業-気温上昇によって私たちの食べ物が変わる!? 気象ブックス046
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 編著
地球温暖化の影響により、日本の農業にどのような影響があるのか? 全国の農業の現場から得られた実験を元に、その研究や技術がどのように利用されているかを紹介した内容。
【はじめに】
「猛暑の夏」、「ゲリラ豪雨」、「大型台風」と、地球温暖化に起因するとされる現象が異常ではなくなりつつあります。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次評価報告書によると、地球温暖化には疑う余地はなく、その要因は経済成長や人口増加による人為的な温室効果ガス排出量の増加である可能性が極めて高いとされています。日本においても温暖化は着実に進行しており、……
雷
小林文明 著
積乱雲研究の第一人者である著者が解説する極端気象シリーズの第4弾!
古来より神様の仕業と考えられてきた雷は、積乱雲がもたらす身近な気象現象のひとつです。夏と冬で異なる日本の雷は世界的にみても珍しいといえます。本書は、落雷現象について、雷とは何か基礎知識を述べるとともに日本の最近の落雷事故事例から身の守り方を考察していきます。また、雷の発生源である雷雲はどのような条件で発生するのでしょうか。著者の最近の研究を交えながら雷雲の内部構造を解説していきます。さらに、近年の雷観測システム、最新の雷像を紹介します。
【はじめに】
東……
逆流する津波ー河川津波のメカニズム・脅威と防災ー
今村文彦 著
川を逆流する津波はどのようにして発生するのか?
東日本大震災以来、注目されることの多い「河川津波」を取り上げ、そのメカニズムから脅威、津波全般に関しての防災・減災の考え方や取り組みをまとめている。<基礎編><応用編><対策編>の3部構成。事例は、著者の活動が東日本大震災の被災地東北:仙台を拠点としているため、大震災時の津波事例が多いが、その他や海外の事例も随所に取り上げ解説。
【はじめに】
日本は、過去から津波の被害を受け、得られた貴重な経験と教訓から地域の復興を遂げてきました。この経験の中で、東日本大震災など最近の津波……
基礎からわかる海洋気象
堀 晶彦 著
とかく専門的になりがちな海洋気象を、基礎基本からわかりやすく解説した入門書。四級(航海)から三級(航海)の海技免状取得をめざす人に最適。
巻末の付録における高層天気図等の掲載箇所に、必要に応じてスマートフォンなどを使用して最新の情報を得るために気象庁HPのQRコードを添付し、インターネット環境を利用した新しい学習方法を取り入れています。
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【はしがき】
本書は、四級海技士(航海)から三級海技士(航海)を目指す人たちの教材として、気象の基礎知識を平易に解説した旧書を全面改訂執筆したものであり、わかりやすい気象学の入……
台風予測の最前線 気象ブックス045
中澤哲夫 著
日本に気象災害をもたらす「台風」が発生する仕組みと、それを観測、予測する技術を網羅。台風とは、熱帯低気圧が風速17メートル毎秒以上に発達したもので、全世界で年間80個、北太平洋で26個が発生。日本にはそのうち平均11個が接近、3個が上陸しています。本書では、台風観測と予測技術の最新情報、温暖化と台風、国際協力体制、台風防災の心構えなど、目先の予報だけではなく、将来的な台風研究の見通しまで述べています。
【はじめに】より
地球上にはさまざまな大気現象があります。そのうちわたしたちの生活、生命に大きな影響を及ぼすものの一つに台風が……