成山堂書店の書籍紹介

流体力学と流体抵抗の理論

鈴木和夫 著

水や空気という流体の流れの現象を扱う流体力学、その応用である流体抵抗。この二つを盛り込んだ、初学者も技術者も使えるテキスト。 【まえがき】より  流体力学は水や空気と言う流体の流れの現象、すなわち流体の運動を扱う学問ですが、その重要な使命の1つに、流体機械、自動車、航空機、船舶といった流体に関係する物体に加わる流体を推定し、かつそれらのデザインに応用するということがあげられると思います。本書はそのタイトルに「流体力学と流体抵抗の理論」と銘打っていますように、単に流体力学について紹介するだけではなく、一様な速度で前進している物体……

されど汽笛よ高らかに−文人たちの汽車旅−

佐藤喜一 著

文人たちやその作品に描かれた主人公の汽車旅をたどって現地を訪れ、当時の時刻表や資料によって検証し,往時を偲ぶ鉄道エッセイ。 【目次】 1.伊香保の宿から山科駅の別れまで−蘆花『不如帰』の旅路 2.「嗚呼 山林に自由存す」−独歩〈夢追い人〉の汽車旅 3.停車場に詩情求めて  A 函館本線 ニセコ駅−『生まれ出づる悩み』の一夜  B 上越線 新前橋駅−萩原朔太郎ゆかりの駅  C 平成筑豊鉄道 東犀川三四郎駅−小川三四郎のふるさと  D 「・・・・・・小田急線は我が絹の道」−変わる新宿 あの・・・・・・ 4.「・・・・・・うたふがごとき……

海洋教育史 【改訂版】

中谷三男 著

明治から現代に至る各練習船教育機関の生い立ちや入試概況・教育内容・練習船の変遷等を豊富な資料で紹介。大学再編等海事教育界の動向や各校の練習船・実習船の写真をつぶさにとり入れ、一層の充実を図った。

気象と音楽と詩 気象ブックス005

股野宏志 著

ベートーヴェンの「月光」は、低気圧の通過を表現していた!?先人達が音楽・詩歌に託した「気象」を鑑賞し、現代の生活で忘れがちな「自然への素朴な感動」の世界へご招待します。 【まえがき】より われわれは大気の底に住んでいるので、気象の恩恵と脅威を受けながら毎日の暮らしを営んでいる。しかし、気象の恩恵は、空気の存在を忘れるように、当たり前に事として心に留められることもなく、気象の脅威も、災害は忘れたころにやってくるのたとえの通り、記憶が薄れていく。脅威を代表する暴風雨は天気予報の原点で、特に台風と梅雨期の雨は災害を伴う気象の筆頭とし……

日本漁具・漁法図説 【四訂版】

金田禎之 著

467種の代表的な漁業を選び、漁具・漁法を機能的かつ厳密に定義し体系的に分類。漁具・漁法・漁期・漁獲物・漁場について図説。 【序文】より  日本の漁具・漁法は、多種多様の魚介類を対象として漁民が長い歴史の過程で工夫し改良を加えてきた産物であり、零細・単純のものから大規模・複雑巧緻を極めたものまですこぶる変化に富んでいる。戦後は更に、編地に化繊を、又、浮子に合成樹脂製品を使うというように、その素材が大きく改良されるとともに、漁具・漁法の様相は昔日の面影を一新した感が深い。  明治43年に出版された「日本水産補採誌」は、当時全国……

一個52万円のアワビ文化−環境立国日本をめざす海からの提言−

境 一郎 著

世界一の高級食品アワビを安く大量に作る方法は? アワビとコンブの複合養殖を提唱し、漁場の再生と日本独特のアワビ文化を解説する。 ○アワビと日本人の深い絆を探り、 ○磯焼けで荒れ果てた海、ヘドロで埋まった湾を再生し、 ○アワビが一般の人にも気軽に食べられるようになり、 ○二酸化炭素を減らして地球温暖化防止にも役立つ! こんなおいしい話が盛りだくさんの本です! 【目次】 第一章 アワビよなぜ高い  1.アワビ一個52万円  2.アワビ食べれば死刑!の江戸時代  3.秦の始皇帝と不老長寿の薬  4.値段は水産物のチャンピオン  5……

貝毒の謎−食の安全と安心−

野口玉雄・村上りつ子 共著

新鮮な貝が麻痺や下痢等の毒をもつのはなぜか、その毒化の仕組から中毒症状、予防措置までを丁寧に解説。全ての食品衛生関係者必読の書。 【目次】 第1章 麻痺(まひ)性貝毒  1 麻痺性貝毒とはなにか  2 麻痺性貝毒を作るプランクトン  3 毒化する生物たち  4 毒の蓄積部位  5 魚類などの被害  6 麻痺性貝毒の化学  7 世界各地の麻痺性貝毒による汚染と中毒状況  8 貝の毒化を予防する  9 毒化した貝は利用できるか  10 国際間のトラブル 第2章 記憶喪失性貝毒(ドウモイ酸)  1 記憶喪失性貝毒とはなにか  2 記……

海洋プランクトン生態学

谷口 旭 監修・佐々木洋・石川 輝・太田尚志・服部 寛・齊藤宏明・遠藤宜成 共編

地球上の約7割を占める海には様々な生物が生息し、それぞれが織りなす生命活動によって海洋生態系は成り立っています。 その中でも重要な働きを持つのがプランクトンである。新たなエネルギーを作り出す生産者として、また、食物連鎖の最も下層に位置する被食者としてなど、物質循環の基盤を担っている。その存在なくして海洋生態系は成り立たちません。 本書は、プランクトンと多岐にわたる生物のエネルギー伝達経路に重きを置き、研究の歴史から種類、生活史、生物存続の戦略、物質循環における役割などが解説されています。 海洋生態系の様々な側面を捉えた本書は、生物海洋……

観光船 讃岐丸物語−元宇高連絡船の航跡−

萩原幹生 著

宇高連絡船航路廃止後、唯一観光船として残された。乗船時のエピソードから船内教育、連絡船のその後など船長ならではの視点で綴った航海記。 【目次】 転落事故 パイロット 船員の家族への手紙 制服の威力 小豆島の伊予丸・阿波丸を訪ねて 連絡船を愛した人からの手紙への返事 岸壁の移転 台風 連絡船記念碑 天女との出会い 鬼の船長 訓練 大三島紀行 上司と部下(息子への書簡) 安全航海 ある朝 阿波丸賛歌 不安と葛藤 参加することに意義がある 終焉……

機関科四・五級 口述試験の突破【二訂版】

坪 平八郎 著

◆著者からこの本を読まれる方へ(「はしがき」より)◆  船舶に技術革新がもたらされて40余年が経過した。  その間に船舶運航上必要な装備、機器が改良開発されただけでなく、SOLAS(海上における人命の安全のための国際条約)、船舶運航の場である海洋環境に対する規制としてのMARPOL(海洋汚染防止に関する国際条約)、ついで船員の海技資格に関する制度としてのSTCW(船員の訓練及び資格証明並びに当直維持の基準に関する国際条約)等の国際条約が相ついで発効し、ついには船員制度の近代化対応も、混乗化による専門分化を余儀なくされるという事態に……
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