交通の書籍紹介
鉄道連絡船100年の航跡 【2訂版】
古川達郎 著
1世紀にわたって活躍した日本の鉄道連絡船の詳細な記録、各地の連絡船史とテクニカルデータを、建造・艤装に携わった著者の視点で紹介。
第1部 連絡船100年の航跡
第1章 湖ではじまった日本の鉄道連絡船
1.琵琶湖連絡
第2章 川で生まれた連絡船
1.利根川連絡
2.吉野川連絡
3.由良川連絡
4.旭川連絡
第3章 海に出た連絡船
1.徳山−門司−赤間関連絡
2.馬関−門司連絡(関門航路・その1)
3.岡山−高松および尾道−多度津連絡(その1)
4.下関−釜山連絡(関釜航路(その1)
5.大村湾連絡
……
海上保安庁 船艇と航空 交通ブックス205
徳永陽一郎・大塚至毅 共著
白い精悍な船影にファンも多い世界屈指のコースト・ガード海上保安庁船艇のすべて。
同庁の航空業務の歩みと役割も紹介。
【目次】
第一部 船艇
第一章 海上保安庁船艇の任務と活動
1 海上保安庁創設の経緯
2 海上保安庁船艇の任務
3 海上保安庁船艇の活動
第二章 海上保安庁船艇の構成
第三章 海上保安庁船艇建造の歴史
1 創設期の船艇建造
2 更新充実期の船艇建造
3 新海洋秩序時代以降の船艇建造
第四章 海上保安庁船艇性能・装備の特色
1 復原性能
2 船体強度
3 耐航性
4 速力性能
5 居住性……
本州四国連絡橋のはなし−長大橋を架ける− 交通ブックス112
藤川寛之
行き来しやすくなった本州四国連絡橋。その建設の裏舞台を覗いてみませんか?世界最長の吊橋「明石海峡大橋」等、壮大なスケールの本四連絡橋を実現させた、世界に誇る日本の最先端技術を詳しく紹介。
【まえがき】より
本四架橋ができる前には、四国の住民にとって「四国が離島である」と実感するときが再々あった。それは、霧や風で船が出航できず毎朝配達されるはずの新聞が届けられないとき、本州に行く際に大きな荷物を持って長い桟橋を渡って連絡橋に乗り換えるときなどであったと思う。
多くの犠牲者を出した紫雲丸の悲惨な事故が契機となって、「早く架橋を実現して……
鉄道連絡船のその後
古川達郎 著
【まえがき】より
昭和63年(1988)、北の津軽海峡に「青函トンネル」が、そして南の備讃瀬戸に「瀬戸大橋」が開通し、鉄道連絡の「青函航路」と「宇高航路」が姿を消した。
『鉄道連絡船』は、もともと、いますぐ橋をかけたり、トンネルをほることのできない川や海などで、“動く橋”として両岸の鉄道を連絡する船であるから、橋などができてしまえば消え去るのが運命である。
ただ、前記両航路がこれまでと運命を異にするのは、自らが起こした「事件」が、当時の社会情勢では夢とさえ思われていたトンネルと橋の実現に向けて世論を大きく一変させたことである。事件とは……
内航客船とカーフェリー(新訂) 交通ブックス208
池田良穂 著
環境の変化に翻弄されつつも、日々の努力と技術発展によって、業界激動の10年を乗り越えてきたその成果と現状を紹介する。
【新訂版発行にあたって】
本書初版を出して10年が経過した。内容を見なおしてみると、驚くほど内航客船の世界は変わっていた。特に、瀬戸内海にかかった3本の橋は、多くの内航客船航路を廃止に追い込んで、内航客船の数は激減していた。しかし、そうした中でも、巨費を投じた巨大国家プロジェクトとして完成した橋に果敢に挑むフェリーがあるのには感動を覚えた。
また、2泊以上の長距離航路では、飛行機との激しい競争によって船の数が……
ミニ新幹線誕生物語 交通ブックス113
ミニ新幹線執筆グループ 著
山形及び秋田から東京までを結ぶミニ新幹線誕生の物語。在来線との直通運転や厳しい自然条件等の試練を乗り越えた技術者達の挑戦記。
【発刊に寄せて】より
80年代後半に入って、整備新幹線計画から外れた山形県では、既存のインフラを活用して、高速鉄道ネットワークに乗り入れようとの機運が盛り上がり、JR東日本とともに新幹線と在来線の直通事業を推進した。この結果、狭軌の在来線を標準軌に改築して、専用車両による直通運転を行うようになった。このようにして生まれた山形新幹線をはじめとする「ミニ新幹線」は、地方の発想で作られたものといえよう。画一……
電気鉄道概論 【改訂増補版】
安藤信三 著
鉄道に関する法体系から、線路の規格・構造やブレーキ・保安装置等の車両に関する技術まで運転に必要な基礎知識を解説。
【目次】
第1章 鉄道に関する法体系
1・1 鉄道の施設・設備と運転に関する法体系
1・1・1 法律の読み方、考え方
1・1・2 施設・設備と運転に関する法律
1・2 鉄道事業法の改正及び今後の鉄道技術行政
1・2・1 鉄道事業法の改正
1・2・2 今後の鉄道技術行政
1・2・3 認定事業者制度
1・3 鉄道事業者の監督
1・3・1 鉄道事業の安全確保に関する制度
……
日本の港の歴史−その現実と課題− 交通ブックス212
小林照夫 著
港の誕生から現在迄を日本経済との関わりを中心に解説、エコポートの創造や成熟社会の下での経済機能面の強化など今後の課題にもふれる
【はじめに】より
日本は四方海に囲まれている。そのため、早くから海運が発達した。しかし、日本の港が本格的な外国貿易に携わるのは、横浜村に波止場が建設され、英・米をはじめとした欧米列強諸国との交易がはじまってからである。その意味では、わが国を代表する港、横浜といえど、ヨーロッパの港に比べると、その歴史は浅く、140年ほどに過ぎない。
開港当初、江戸時代の長い鎖国体制の下に置かれていたわれわれ日本人は、外国との……
自動改札のひみつ 【改訂版】 交通ブックス114
椎橋章夫 著
誰もが一度は使ったことがある自動改札。自動改札機は一体どんな仕組みになっているのでしょうか?そんな疑問を自動改札のプロがわかりやすく解説します。最新のSuica、ICOCAカードなど乗車券と駅の業務のひみつをこっそりお教えします。
【発刊に寄せて】
21世紀の幕開けである2001年11月よりJR東日本で導入したICカードSuica(スイカ)は、瞬く間に普及し、今では自動改札機のカチカチの音も「ピッ」という音に変わってきた。使い勝手も格段に向上している。
日常生活の中で誰もが利用したことがあり、誰もが知っているこの自動改札機……
航空機の運航ABC【改訂版】
村山義夫 著
航空機の安全運航に必要な、航法・法規・性能・気象・通信・飛行計画の基礎的な知識を網羅。図表を多用したわかりやすい内容。
【はじめに】より
ライト兄弟の飛行機が、初めて1903年12月17日に飛んだ。この日の記録は、滞空時間12秒、飛行距離36メートル、高度3メートルであった。それから96年経過した。現在航空機の性能は、著しく向上している。
飛行機は、人間や他の動物、そして物資を運ぶ道具から、今や大量輸送の交通手段として輸送産業の一翼を担い、ますます発達しつつある。しかし、同時にひとつの事故が及ぼす影響は、計り知れない時代となっている……