海事の書籍紹介
航海計器シリーズ3 新訂 電波計器
若林伸和 著
最新機材を網羅した、全面改訂版です。
現在の航海に不可欠な衛星航法装置、レーダー、AIS(船舶自動識別装置)を中心に、理論と実務的な使用法を丁寧に解説。専門知識の習得に役立つ用語集を追加。海技士の試験対策にも役立つ内容です。
【はじめに】
近年,船舶運航の分野では自動航行や自律運航のシステム開発が注目されており,様々な業種,機関において研究開発が進められています。その際に重要となるのは,この数十年の間に急速な進歩を遂げている「情報通信技術」すなわちコンピューターと情報ネットワークを中心とした技術でしょう。
電波を利用した通……
初等ディーゼル機関 【改訂増補版】
黒沢 誠 著
船用ディーゼル機関の理論、構造、作動、及び事故例について、挿絵と写真によって詳述。商船校、水産校等の教科書、3〜5級(機関)向。
【まえがき】より
発明以来60有余年、現今20世紀の我々文化生活の中に、ディーゼル機関はなくてはならない存在であります。陸に海に、その進歩と利用度は正にすさまじいものがありますが、しかしその中にあって舶用ディーゼル機関の取扱者、特に漁船機関士の方々には、漁撈上の分野までも負う多忙の中にある関係で、なかなかに、その原理や構造上まで理解する暇もなく、唯機関を運転するだけの不安な気持ちを有しておられる方も……
体系海商法 【2訂版】
村田冶美 著
本書は、著者が甲南大学や神戸商船大学などで、長年続けてきた海商法の講義の内容を体系的にまとめたものです。海商法は広範囲の法令に及ぶため、その解説書は理解困難な学説・判例や、法理論を収めた書物が多く、もっとわかりやすい解説書はないか、という声をよく聞きます。
本書はもっぱら、内容理解の容易化に努め、船舶、船長の職務権限、船主等の法的地位、海上物品運送、海難処理などについて、通説・判例や基本事項を一通り概説しています。また、船舶の停泊、船積・陸揚に関する諸問題についても配慮しています。
主な特長としては、海商法の体系に関する著者なりの……
港湾荷役のQ&A(改訂増補版)
(社)港湾荷役機械システム協会 編
港湾・船舶・荷役・貨物から法令まで、多岐にわたる港湾業務の基礎知識を図や写真を織り交ぜ、港湾業Q&Aでわかりやすく解説。好評の初版100問から120問へ、また、港湾に多大な影響を与えた東日本大震災や昨今の技術開発を受け大幅改定。現場でも、より役に立つ「改訂増補版」です。
【はじめに】より
社団法人港湾荷役機械システム協会は、本年創立50周年を迎えましたが、その源は、昭和31年に設立された港湾荷役機械化協会にあります。当時の港湾荷役の状況がどのようなものであったかを機関誌『港湾荷役』の創刊号に探ってみました。雑貨については港内に……
航海当直用 レーダープロッティング用紙
エンジニアのための熱力学(改訂版)
刑部真弘 監修/角田哲也・川原秀夫・斉藤 朗 共著
シンプルな図を多用し、熱力学の基礎を簡潔にまとめた初学者向けの内容。例題・演習問題も充実。商船・水産・工業系の学校教科書に最適。
【まえがき】
本書は、商船、水産、工業系の学校において、熱力学の過程を修める学生および実務に携わるエンジニアに対し、その基礎を解説したものである。機械系のカリキュラムは大抵熱力学で得た知識を土台にして伝熱工学、冷凍機および内燃機関などを学習するようになっている。このため熱力学は機械工学上重要な学問となっている。
しかしながら、人間は熱を感じることはあっても特に工夫をしない限り、これを目で見ることは……
船舶衝突の裁決例と解説
小川洋一 編著
海事三法に関する132件の裁決例を体系的に収録。船員の常務に重点を置き、海難審判における法律の解釈・法的安定性を明示した解説書。
【はしがき】より
本書は、いわゆる海上交通三法(海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法)に関する海難審判の指導的裁決例を簡潔にまとめ、船舶の運航に携わる実務者(船長、航海士)だけでなく、裁決の結果に重大な関心を持つ船舶所有者、傭船者、保険会社等が、これから指導的裁決例を簡便に参照する一助となることを主たる目的としている。そして副次的に、裁決の法的安定性の確保に寄与することも目的としている。当然のこ……
新版 日本港湾史
(社)日本港湾協会 編
【発刊に寄せて】より
海洋国家である日本にとって、港湾はいつの時代にも国際交流・国際貿易の窓口として、我が国の経済のみならず文化や社会の発展を支える役割を担ってきました。交通通信手段が飛躍的に発展向上した現在においても、我が国の経済を支える輸出入貨物の99.7%が港湾を通して運ばれていることに端的に表されているといえます。こうした今日の港湾の存在と役割は、長い年月にわたる我が国経済経済社会の要請に応え、課題点を一つ一つ克服する幅広い港湾関係者船先達の取り組みによって積み重ねられたものに他なりません。
明治期以降に限ってみても、……
新版 電波航法
今津隼馬・榧野 純 共著
現状の電波航法や関連技術の基本原理からE-Navigation等、今後展開される新システムの理解まで、基礎から応用へと橋渡しをする基本テキスト。
【はしがき】
近年、GPS等の電波航法の発達により、時々刻々の自船位置を正確にとらえることが可能となりました。また、AIS等の通信技術の発達により各船の位置情報を船内はもちろん、他船や陸上でも共有することが可能となりました。
本書は現在の船舶航行に使用されている電波航法を中心に、現場ですぐに役立つだけでなく、次世代のシステム展開に応用できるよう、基本原理についてできるだけわかりやすく、……
舶用ボイラの基礎 【七訂版】
西野 薫・角田哲也・山口康太 共著
舶用ボイラの理論と実務の基礎を解説。多数の図面・演習問題及びわかり易い記述は海技国家試験(1〜3級)に直結する内容。
【七訂版のことば】より
1975 年の初版発行以来,40 年以上にわたって読み継がれてきた『舶用ボイラの基礎』は,蒸気ボイラの課程を修める商船や水産系の学生やエンジニアがその基礎を学ぶ際の最適の教材として利用されてきました。また本書は海技試験(機関)の1 級~3 級に対応しており,海技試験の参考書として多くの商船系の方から愛読されてきました。
今回,西野薫,角田哲也両先生がまとめあげた名著に,改訂版から執筆に……



