成山堂書店の書籍紹介
日本漁具・漁法図説 【四訂版】
金田禎之 著
467種の代表的な漁業を選び、漁具・漁法を機能的かつ厳密に定義し体系的に分類。漁具・漁法・漁期・漁獲物・漁場について図説。
【序文】より
日本の漁具・漁法は、多種多様の魚介類を対象として漁民が長い歴史の過程で工夫し改良を加えてきた産物であり、零細・単純のものから大規模・複雑巧緻を極めたものまですこぶる変化に富んでいる。戦後は更に、編地に化繊を、又、浮子に合成樹脂製品を使うというように、その素材が大きく改良されるとともに、漁具・漁法の様相は昔日の面影を一新した感が深い。
明治43年に出版された「日本水産補採誌」は、当時全国……
一個52万円のアワビ文化−環境立国日本をめざす海からの提言−
境 一郎 著
世界一の高級食品アワビを安く大量に作る方法は? アワビとコンブの複合養殖を提唱し、漁場の再生と日本独特のアワビ文化を解説する。
○アワビと日本人の深い絆を探り、
○磯焼けで荒れ果てた海、ヘドロで埋まった湾を再生し、
○アワビが一般の人にも気軽に食べられるようになり、
○二酸化炭素を減らして地球温暖化防止にも役立つ!
こんなおいしい話が盛りだくさんの本です!
【目次】
第一章 アワビよなぜ高い
1.アワビ一個52万円
2.アワビ食べれば死刑!の江戸時代
3.秦の始皇帝と不老長寿の薬
4.値段は水産物のチャンピオン
5……
貝毒の謎−食の安全と安心−
野口玉雄・村上りつ子 共著
新鮮な貝が麻痺や下痢等の毒をもつのはなぜか、その毒化の仕組から中毒症状、予防措置までを丁寧に解説。全ての食品衛生関係者必読の書。
【目次】
第1章 麻痺(まひ)性貝毒
1 麻痺性貝毒とはなにか
2 麻痺性貝毒を作るプランクトン
3 毒化する生物たち
4 毒の蓄積部位
5 魚類などの被害
6 麻痺性貝毒の化学
7 世界各地の麻痺性貝毒による汚染と中毒状況
8 貝の毒化を予防する
9 毒化した貝は利用できるか
10 国際間のトラブル
第2章 記憶喪失性貝毒(ドウモイ酸)
1 記憶喪失性貝毒とはなにか
2 記……
海洋プランクトン生態学
谷口 旭 監修・佐々木洋・石川 輝・太田尚志・服部 寛・齊藤宏明・遠藤宜成 共編
地球上の約7割を占める海には様々な生物が生息し、それぞれが織りなす生命活動によって海洋生態系は成り立っています。
その中でも重要な働きを持つのがプランクトンである。新たなエネルギーを作り出す生産者として、また、食物連鎖の最も下層に位置する被食者としてなど、物質循環の基盤を担っている。その存在なくして海洋生態系は成り立たちません。
本書は、プランクトンと多岐にわたる生物のエネルギー伝達経路に重きを置き、研究の歴史から種類、生活史、生物存続の戦略、物質循環における役割などが解説されています。
海洋生態系の様々な側面を捉えた本書は、生物海洋……
観光船 讃岐丸物語−元宇高連絡船の航跡−
萩原幹生 著
宇高連絡船航路廃止後、唯一観光船として残された。乗船時のエピソードから船内教育、連絡船のその後など船長ならではの視点で綴った航海記。
【目次】
転落事故
パイロット
船員の家族への手紙
制服の威力
小豆島の伊予丸・阿波丸を訪ねて
連絡船を愛した人からの手紙への返事
岸壁の移転
台風
連絡船記念碑
天女との出会い
鬼の船長
訓練
大三島紀行
上司と部下(息子への書簡)
安全航海
ある朝
阿波丸賛歌
不安と葛藤
参加することに意義がある
終焉……
機関科四・五級 口述試験の突破【二訂版】
坪 平八郎 著
◆著者からこの本を読まれる方へ(「はしがき」より)◆
船舶に技術革新がもたらされて40余年が経過した。
その間に船舶運航上必要な装備、機器が改良開発されただけでなく、SOLAS(海上における人命の安全のための国際条約)、船舶運航の場である海洋環境に対する規制としてのMARPOL(海洋汚染防止に関する国際条約)、ついで船員の海技資格に関する制度としてのSTCW(船員の訓練及び資格証明並びに当直維持の基準に関する国際条約)等の国際条約が相ついで発効し、ついには船員制度の近代化対応も、混乗化による専門分化を余儀なくされるという事態に……
熱帯アジアの海を歩く ベルソーブックス006
北窓時男 著
スラウェシ島、カリマンタン島、小スンダ列島…。インドネシアの島々を中心に、各地の漁具・漁法・歴史を訪ねる。
見知らぬ人々との生活・ふれあい、自然を求め、熱帯アジアの海を歩いてみよう。
【はじめに】より
熱帯アジアの海を歩こう。
ジーパンとTシャツにスニーカーをはき、小さめのバックパックに少しばかりの着替えとポケットサイズの辞書を入れよう。方にはカメラバッグ。そこにノートと筆記道具をしのばせる。長袖の上着も一枚用意しておこう。これにパスポートと往復の航空チケットがあれば、準備は万端だ。
6時間あまりの空の旅、降り立ったそこはもう熱帯だ……
よくわかるクジラ論争−捕鯨の未来をひらく− ベルソーブックス022
やさしい鉄道の法規−JRと私鉄の実例− 交通ブックス108
和久田康雄 著
鉄道の建設・運営・運賃・車両や施設・利用者との関係等に関連する鉄道事業法や鉄道営業法、その他各種法規をやさしく説明。
【はじめに】より
これまで「鉄道法規」の本は、極端にいえば鉄道会社の人が仕事の必要に迫られて読むぐらいだったのではないかと思う。しかし、この本は鉄道に関心のある方ならどなたでも分かっていただけるように、できるだけやさしく書いたつもりである。そのため、もともとの法律には規定があっても、実際にそれが働くことのないような条文(例えば個人営業の鉄道についての規定)や内部の手続きだけのことなどは、説明を省いてある。もっ……
機関英語のベスト解釈
西野影四郎 著
海技試験に必要な知識を基礎から解説。構文・熟語・整理編と分け、主機、補機、燃料等の船舶機関構造、取扱いの必要事項を網羅。
【はしがき】より
本書は、機関英語を学びたい人の自習書として編集したものである。
中・高等学校で習った英語が、これら問題解釈の基礎になることはいうまでもないが、技術英語には文を簡潔にする必要性その他から独自の表現もあるので、早くこのような構文に慣れる必要がある。したがって本書では、一般英語から技術英語に入りやすくすることを考慮し、構文編においては、特に学校文法面からこれを配列して説明するようしたもので……



