交通の書籍紹介

高度1万メートルから届いた 世界の夕景・夜景

杉江 弘 著

国内・海外各地の夕景・夜景を収めており、美しい写真の他にも、機内から撮影するときの注意点やコツ、元パイロットならではの視点で書かれたコラムなどを収録。 【はじめに】より この写真集は日本をはじめ世界の空で遭遇した「夕景・夜景」を特集したものです。これまで「夕景・夜景」に限定した写真集を目にした記憶はありませんが、民間航空機の機窓から見た都市や風景それに空港における夕景や夜景に特化した写真集の出版は間違いなく初めての試みと思っています。 一般に「夕景・夜景」といえば情緒あふれる時間帯での景色で、旅の中でも強く印象が残るひととき……

鉄道技術者の国鉄改革ー関門トンネルから九州新幹線までー

高津俊司 著

国鉄分割民営化から四半世紀。 当時を知る人びと、鉄道史の研究者、国鉄ファンにとって興味の尽きない記録である。 日本の高度経済成長を支えた国鉄の建設技術集団。 世界初の鉄道用海底ずい道である「関門トンネル」建設にはじまる下関工事事務所の歴史をとおして、国鉄改革の足跡をたどる。 九州の鉄道インフラを担ってきた技術者たちの、改革の痛み、また九州新幹線の灯を消さないための努力。著者の経験と史資料から後世に伝えるべくまとめた一冊。 民営化四半世紀を過ぎた時点での貴重な回想の記録である。 【はじめに】 わが国の最初の鉄道は、18……

海外鉄道プロジェクトー技術輸出の現状と課題ー 交通ブックス126

佐藤芳彦 著

台湾新幹線をはじめとして、現在、日本企業の海外鉄道プロジェクトへの参加が加速しています。とくにアジア圏では、都市交通整備の柱として鉄道需要が高まっており、地下鉄や高速鉄道の建設が数多く計画されています。 一方、日本企業がこれら計画に携わるためには、日本国内とは大きく異なるプロジェクトの実行体制や商慣行、また技術上の課題を乗り越えなければなりません。 本書では、海外における鉄道計画プロジェクトの特徴とその一連の流れについて順を追って解説しています。 【はじめに】より 経済成長のため、閉塞状況にある国内から海外に鉄道を輸出しよ……

設計法を学ぶ 飛行機の安定性と操縦性ー知らないと設計できない改善のための17の方法

片柳亮二 著

本書では、飛行機の安定性と操縦性の設計法について、このような例題を通して改善方法をわかりやすく解説しています。スキルアップを目指す技術者や、これから飛行機の運動を学ぼうとしている人にとって必読の1冊です。 【はじめに】より  著者は長らく飛行機の設計の仕事に携わってきた。専門は飛行機の安定性と操縦性の解析である。これは、飛行機の尾翼や操縦舵面を設計する仕事である。飛行機は主翼により機体重量を支え、エンジンにより抗力と釣り合って飛行するわけであるが、この釣合方法を工夫することによって効率的に長距離を飛べるか(巡航性能)、短い滑走路で……

大江戸線建設物語 地下鉄のつくり方ー計画から開業までー

東京都交通局 監修・大江戸線建設物語編纂委員会 編

地下鉄建設事業のすべてがわかる! 計画から約30年の歳月を経て開業した、地下鉄「大江戸線」は、新宿駅から光が丘駅までの「放射部」14kmと、都庁前駅を起点に周回する「環状部」29kmからなる「6の字形」をした地下鉄です。他の路線との接続運転がない完全に独立した地下鉄で、日本で最も長い、総延長43kmの路線です。 世界に誇る都市・東京の地下をはしる大江戸線は、小断面トンネルやリニアモータ車両の採用などをはじめ、当時の最新・最高の技術・知識を導入、数々の苦難を乗り越え、開業しました。 本書は、大江戸線の計画から事業の完成までを、実際……

電気機関車とディーゼル機関車(改訂版) 交通ブックス124

石田周二・笠井健次郎 共著

日本は一時は世界経済の機関車と呼ばれていたこともありますが「機関車」は、日本の工業技術の発展を語るうえで欠かせない存在です。本書では内外の電気機関車とディーゼル機関車について、その構造と技術の発展の経過、各国の状況とメーカーの変遷などを長らく車両の開発・設計に携わってきた2人の著者が詳細に解説しました。 改訂版では、旧版から2年間の世界情勢の変化、たとえば中国での各社勢力の変化と生産の急減、インドの技術導入の開始、ヨーロッパ3強ではボンバルディアの経営問題、主なメーカーの現地生産と投資の進展、とくに目覚ましいディーゼル機関車でのGE……

ネット通販時代の宅配便 日本交通政策研究会研究双書29

林 克彦・根本敏則 編著

インターネットによる通信販売、すなわちネット通販の普及により、消費者の買い物は大きく変化した。実店舗に行かずとも、ネット空間のなかから、都合の良い方法で、あらゆる商品を購入することができる。購入された商品は、高度に発展した宅配便によって全国に確実に届けられ、主要都市向けであれば翌日配達も当然のこととなっている。さらに、激しい競争のなかで、当日配送などのサービス高度化も加速し、宅配便事業者・通販事業者にも新たな対応が求められている。本書は、こうした背景をベースにネット通販時代の宅配便の現状、課題などを、日本だけでなく、アメリカや中国など……

駐車学 交通ブックス125

高田邦道 著

これまで「走行」の側面からばかり取り上げられてきた「自動車」問題。しかし、渋滞の原因はもとより、まちの盛衰をも左右するのが、駐車と駐車場の問題です。本書では「駐車」から日本の交通行政の課題を俯瞰、その考え方と具体的な解決策を豊富な実例をまじえて紹介します。 【まえがき】より  『交通をどう捉え、どう研究するのか。そしてどう活かすのか。』を問いながら半世紀の間、交通と関わってきた。当時から交通工学の多くの研究者は、「走行」をテーマにしていた。したがって、走行の実態を捉える調査法はかなり進んでいた。また、理論的にも水理学の流学の延……

ICカードと自動改札 交通ブックス123

椎橋章夫 著

自動改札機は、誰でも一度は使ったことがあると思います。今ではどこの駅にも設置され、普段何気なく使っていますが、いつ頃開発され、一体どのような仕組みで動いているのでしょう? 自動改札機の種類と構造、自動券売機、多機能化を続けるICカード乗車券のこと、そして未来の姿などを本書で詳しく紹介します。書いたのは、自動改札機を作っている会社の社長さんです。 [toc] 【まえがき】より 通勤・通学に、鉄道駅の自動改札機を毎日のように利用する人は多い。1日の中で最も利用する機会が多い機器は、携帯電話、パソコン、テレビ、そして自動改札機か……

写真集 すばらしき、アメリカン・トレイン

中田安治

1977年からアメリカに通い、撮り続けた列車の写真集(2010年まで)。サンフランシスコからシカゴまでの大陸横断の旅紀行と、西海岸から東海岸まで、南はニューオリンズ、北はカナダのハーストまでをめぐる鉄道の旅の写真で構成。「ディーゼル機関車発達小史」「ベイエリアの鉄道建設」といった読み物を挟み、アメリカの鉄道会社の大まかな歴史や概要も紹介。 【はじめに】より  初めて絵本で見たアメリカの汽車は、大きな口を開けたお化けのような列車だった(UPのM-10000形)。当時の印象は、今も鮮明に覚えている。  悲惨な戦争があり、……
本を出版したい方へ