海事の書籍紹介
1972年国際海上衝突予防規則の解説 第7版
A.N.COCKCROFT, J.N.F.LAMEIJER 著 松井孝之、赤地茂、久古弘幸 共訳
1972年にIMO(国際海事機関)で採択され、1977年に発行した規則の解説書の翻訳書。
この規則は「海上における衝突の予防のための国際規則に関する条約;Convention On the InternationaL REGulations for Preventing Collisions at Sea」の中の規則であるため通称「COLREG条約」と呼ばれている。これを国内法化したのが「海上衝突予防法」である。
本書では、船舶の衝突を避けるための規則を条文ごとに原文と和訳、解説の順で掲載し、必要に応じて判例や図解をいれている。……
船会社の経営破綻と実務対応ー荷主・海上運送人はいかに対処するかー
佐藤達朗・雨宮正啓 共著
船会社の経営破綻に対する備えや対応としては、基本的な部分(品物が届かない事態そのもの)は災害や事故の対応と似通う部分もありますが、事前対応としてどのような船会社が危ないのかを判断する知識や情報収集力が必要とされ、経営破たん発生後には差押えや債権の保全などの対応力が必要とされるなど、特有の対応が必要とされます。
本書では、倒産の基礎知識(種類、関係法令など)、危ない会社の見分け方、経営破綻によってどのような影響を受けるのかなど基本的なことから、具体的な対応策まで解説しています。
【はじめに】より
2016年8月31日,韓進海運は午……
海水の疑問50 みんなが知りたいシリーズ4
日本海水学会 編
「海はなぜ青いのか?」、「刺身がなぜ塩辛くないのか」などの素朴な疑問から、海洋深層水や人工海水、メタンハイドレードなど資源に関する事柄、地球環境の諸問題まで総勢29名の専門家が分かりやすく答える。
【はしがき】より
1841年正月に,土佐の漁師であった中浜万次郎(14才)の乗ったカツオ漁船は,暴風雨に遭い,海流に乗って鳥島に漂着しました。鳥島は八丈島と小笠原諸島の間にある島です。万次郎は,雨水で喉の渇きを,渡り鳥アホウドリを捕獲して飢えをしのぎ,約5 か月後にアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号(船長:ホイットフィールド)……
設問式 船舶衝突の実務的解説
田川俊一 監修・藤沢 順 著
船舶衝突事故は、法整備、船員教育、技術革新等により減少傾向にあるものの、船会社・荷主・保険会社等にとっては、発生しうるリスクとして捉えておく必要があります。本書は、船舶が衝突した時に、どのような知識が必要でどう対応すべきかを、初期対応、関係法令、海難審判所・運輸安全委員会などに分類したうえで、設問式で解説したものです(設問数は78問)。
日本のコンテナ港湾政策 ー市場変化と制度改革、主体間関係ー
津守貴之 著
官民が一致協力した「港湾運営体制」とは何か。阪神淡路大震災以降、国際競争力を低下してきた日本のコンテナ港湾は、諸々の課題が山積されたままであると言わざるを得ない状況にあります。そしてその間に台頭・飛躍してきたのが中国、韓国、東南アジアの諸港であり、今や国際的な重要港湾として確固たる地位を占めています。
本書では、これまで日本の港湾政策の大きな柱であったスーパー中枢港湾プロジェクトと国際コンテナ戦略港湾政策の特徴と問題点を特に検証し、その課題を提起しています。
先に挙げた各国の港湾に対抗し得るには、インフラ整備にも関わるターミナルコ……
海なお深くー徴用された船員の悲劇ー【上下巻セット+DVD】
全日本海員組合 編/全日本海員福祉センター 発行
太平洋戦争時に徴用された船員たちの悲惨な体験を「手記」にしてまとめた内容です。実際に戦火を潜り抜け生還された方、生還を願っても叶わなかった戦争犠牲者の遺族によって書かれています。
【海員不戦の誓い】より
れわれ船員の諸先輩は太平洋戦争で民間船舶とともに軍事徴用され、物資輸送、兵員輸送の任務に従事しました。その結果、1万9千人余の14歳から19歳の少年船員を含む6万人余の尊い命が奪われました。この船員の損耗率は、海軍や陸軍の比率をはるかに上回るもので、当時の徴用された船員のおかれた状況の苛烈さは計り知れません。
この体験記には……
海なお深くー徴用された船員の悲劇ー【下巻】
全日本海員組合 編/全日本海員福祉センター 発行
太平洋戦争時に徴用された船員たちの悲惨な体験を「手記」にしてまとめた内容です。実際に戦火を潜り抜け生還された方、生還を願っても叶わなかった戦争犠牲者の遺族によって書かれています。
【海員不戦の誓い】より
れわれ船員の諸先輩は太平洋戦争で民間船舶とともに軍事徴用され、物資輸送、兵員輸送の任務に従事しました。その結果、1万9千人余の14歳から19歳の少年船員を含む6万人余の尊い命が奪われました。この船員の損耗率は、海軍や陸軍の比率をはるかに上回るもので、当時の徴用された船員のおかれた状況の苛烈さは計り知れません。
この体験記には……
海なお深くー徴用された船員の悲劇ー【上巻】
全日本海員組合 編/全日本海員福祉センター 発行
太平洋戦争時に徴用された船員たちの悲惨な体験を「手記」にしてまとめた内容です。実際に戦火を潜り抜け生還された方、生還を願っても叶わなかった戦争犠牲者の遺族によって書かれています。
【海員不戦の誓い】より
れわれ船員の諸先輩は太平洋戦争で民間船舶とともに軍事徴用され、物資輸送、兵員輸送の任務に従事しました。その結果、1万9千人余の14歳から19歳の少年船員を含む6万人余の尊い命が奪われました。この船員の損耗率は、海軍や陸軍の比率をはるかに上回るもので、当時の徴用された船員のおかれた状況の苛烈さは計り知れません。
この体験記には……
海上衝突予防法史概説
岸本宗久 編著
本書は、日本の海上衝突予防法(以下「予防法」)及びその母体になっている国際海上衝突予防規則の歴史についてその概略をまとめたものである。
一般に、予防法の航法は人類が水上輸送の手段として船舶を利用するようになって以来、船舶運航に携わる“船乗り” の間で慣習的に実施されてきた衝突を避ける方法が、長い年月を経て法的確信を得、成文化されたものであるといわれている。ところが、それらの慣習の内容及びその慣習がどのような過程を経て成文化されたかについて説明した解説書は極めて少ない。日本においては、現時点で、昭和2 年(1927)12月10日発……
LNG・LH2のタンクシステムー物理モデルとCFDによる熱流動解析ー
古林義弘 著
長年の研究成果を基に、4つのタンク様式ごとに支配力方程式を作成。
実務者に必要な固有の解を得るために、多くの条件設定をして数値解を算出。
超低温液化ガスの熱的な挙動や電熱現象を解説した稀有な一冊である。
【まえがき】より
最近のクリーンエネルギーとしての世界的なLNG海上輸送の増加や各種のタンク方式の開発と実用化を眺めると、著者が最初にLNG関連の研究、設計を始めた1970年当時から考えると隔世の感がある。また次世代エネルギーとして注目を浴びるようになった水素エネルギーの現状、さらに家庭向けの燃料電池の普及や一般消費者向けの燃料電池……



