読了『森沢カフェ』

これまで森沢明夫さんの本は何冊も読んでいて、そこに共通するのは「幸せ」という言葉。読み終わってから、心が温かくなるというか豊かになる。それって、幸せなことなんだと思う。この本を読んでから、それが合点いった。

この本は月刊誌に連載されていたものをまとめた一冊。小さな幸せをテーマにしたエッセイ。どのエッセイにも「幸せ」が込められている。ホッとするものから、笑えるもの、考えさせられるものまで、74の幸せがそこにはあった。

何かの本で「人がストレスと感じる原因のほとんどは他人から受けるもの」と書いてあった。確かにイラッとすることって他人の行動であったり、言葉であることが多い。しかし森沢さんから言わせると、それも幸せに変えてしまおうということだろう。嫌なことがあったとしても、それを経験と捉えたり、将来への糧としたり、受け取り方でいかようにもなるもの。

同じ時間を生きているのであれば楽しいほうがいいに決まっている。

「過去を語るのではなく未来を語る」

という言葉に、本当に楽しんでいる人って、これから起こること、いま考えていることを楽しそうに話している。逆に、眉間にシワを寄せてイライラしている人は、過去のことを責めたり、失敗したことについてグチグチ言っていて、そこから学ぼうという姿勢もなく、未来も見ていない。楽しく生きるなら、今を楽しみワクワクする未来へ期待をよせていこう。

読み返したい一冊に入る内容でした。