読了『実践経営哲学』

松下幸之助さんの言葉で特に印象的なのは、

物をつくってるんではない、人をつくっているんだ

ということ。

この本にもそのことは書いている。進むべき道を示すことも大事。経営理念をつくって、確固たる信念を持って進むことも大事。より良い物をつくり、人々の約に立つことも大事。どれも大事だけども、何よりも大事なのは「人」であるということ。

どんなに優れた技術があったとしても、そこに人がいなければつくることができないし、伝えることもできない。一人の力は限界がある。人を用いて、周りを巻き込み、協力してもらう。

人は雇えばいいわけではない。あの手この手で教育していき、何度でも何度でも自分の考えを伝えていく。そうやってもすぐに育つわけではない。年月をかけて焦らず育てていく。

人を育てるだけでなく、事業も育つまで時間がかかる。今日やって、明日芽が出るわけではない。焦らず、今やるべきことをコツコツとやっていくこと。それが経営なのかなと改めて思った一冊でした。