読了『社員の力で最高のチームをつくる 1分間エンパワーメント』

「エンパワーメント」という言葉を見たときに、力技で社員を導くのかと思いきや、そうではない。そもそもの意味は、個人が持っている力を引き出し、活躍させること。どんな人でも、その人しかできないこと、その人らしさが必ずある。自分で気づいていない部分を引き出し、活躍してもらうことで会社も社員も上向いていく。

自分では自分のことはわからないもの。スポーツは良い例で、その道のプロフェッショナルに見てもらうことで、自分では想像もしていなかった力が発揮されることはよくあること。超一流の選手であっても、トレーナーが必ずついている。その人に見てもらうことで、最大限のパワーを出すことができる。

仕事でも上司やトップがスタッフの潜在能力を開花させることで、全てが上向いていく。

よく「その人のいいところを見てあげなさい。そしてそれを褒めてあげなさい」と言われる。意識していないと人は他人の良くないところを見がち。しかし、そんなことでうまくいくことってほとんどないんだと思う。

大小はあれども、その人の良いところを見つけ、引き揚げていくことが将来に繋がっていくんだと思う。

何やるにしても、楽しくやっていったほうがいい。そしてそのためには「信頼」がキーワードとなるのだろう。どんだけ良いこと言っても、そこに信頼関係がなければ成り立たない。まずは信頼して、やり続けることかな。心折れることもあるだろうけど、それでも相手を信頼し、自分を信じて進んでいくこと。

この本は1度ではなく、何度も何度も読み返してこそ、ものになっていくものだと思う。