読了『書籍編集者が教える、出版は企画が9割』

本を読む人が減っている。スマホが当たり前の時代になり、いつでもどこでも好きな情報が手に入る。周りを見回せば、スマホ、スマホ、スマホ。歩きながら、自転車に乗りながら、ご飯を食べながら、何をするにしてもスマホ。

それでも出版点数は伸びている。しかし、出版業界の売上は落ちている。なんとも言い難い事実。

そんないま、本を出したいと思う人も減っているのだろうか?そんなことはない。出版点数が増えているように、本を出したいという人はいる。当社にも「本を出したいんだけど」という問い合わせは多いし、我々が企画を考え、「本を出しませんか?」と聞けば、「おっ、いいね!」と書いてくださる方もたくさんいる。

でも一般の方からすると「本を出すってハードル高そう」っていうイメージが強いと思う。僕も出版業界で働く前は、そういうイメージだったから。でも、手順を踏んでいけば、それほどでもないんです。10万字くらいの字は書かなきゃいけないけども・・・。

この本は具体的に出版までの道筋を教えてくれます。書名にあるように、企画次第。要は、しっかりと準備していきましょうねということ。ちゃちゃっと書いた企画書は誰にも見てもらえない。どんな仕事でもそうですよね。

段取りが全てと言われるように、仕事として捉えるとわかりやすいかも。スポーツも一緒かな。練習なしに試合で勝てるわけがないのと同じです。

企画の立て方、考え方、出版社へのアプローチなど、事細かく説明しているので、これから本を出したいと思っている人、出版業界のことを知りたい人にはオススメの一冊です。

出版業界に長くいる僕でも、「へぇ~!!」と思うことがたくさんありましたので、業界の人にもオススメです。