読了『たゆたえども沈まず』

本屋さんのフェアコーナー。ゴッホ展が行われているようで、ゴッホに関する本が並んでいる。そこで目に止まった、原田マハさんの本。以前に『生きるぼくら』を読んでから気になる作家さんではあったけども、絵画にも造詣が深い人らしい。

何気なく手にとった、この本。絵画にはほとんど縁のない僕であったけども、読み始めからぐいぐい引き込まれる内容。

ゴッホに関しての知識といえば、ひまわりの絵くらい。それ以外はなにも知らない。よみながらゴッホという人のことや当時のことを少し調べてみると、この本は事実をもとにしたフィクション。そりゃ小説ですからね。

でも、事実の部分を調べてみると、ゴッホを含め、当時の印象派の人たちの作品に興味が湧いてくる。そしてそこに影響を与えていたのが、日本の浮世絵。日本では紙切れ同然のものが、ヨーロッパでは価値あるものに。

読めば読むほど興味がわいてくる、芸術の世界とゴッホ、印象派、日本文化。

ゴッホ展にも足を運んでみたいと思ったので、会期中に行ってみよう。

本は偶然の出会いがあるから面白い。何気なく手にとった本で世界が広がる。