成山堂書店の書籍紹介

七つの海を行く −大洋航海のはなし−【増補改訂版】 交通ブックス204

池田宗雄

港へ行けばコンテナ船や貨物船、自動車運搬船などが、貨物を積んで出入りする姿はよく見かけます。積荷の積み卸しや、そのときの船員や作業員の仕事ぶりを見ることもできます。しかし航海中の船内の仕事や船員の生活ぶりを一般の人が知る機会はといえば、ほとんどないに違いありません。たいていの人は、船というのはモノをあちらからこちらへ運ぶ仕事だから、航海中はあまりすることがないだろうと想像するかもしれませんが、この本を読むとそうではないことがよくわかります。出港時と入港時は当然ながらやることが一杯ですが、航海中もすることはたくさんあります。船の仕事は結……

最新 港湾運送事業法及び関係法令

国土交通省港湾局港湾経済課 監修

港運関係者の業務に必要な法令を収録。平成26年9月に改正・施行された港湾運送事業法・港湾労働法を完全収録。平成26年9月1日現在。 【はしがき】より  四面を海で囲まれた我が国において、港湾は、海上輸送と陸上輸送の結節点として、我が国の産業の国際紛争力を支えるとともに、国民生活の質の向上に貢献するという重要な役割を担ってきました。  近年、経済活動・社会活動のグローバル化がますます進展する中、我が国の産業活動と国民生活を支える港湾も、ハード・ソフト一体となった施策を実施することにより、基幹航路の維持・拡大を図り、国際競争力を……

港運実務の解説 【6訂版】

田村郁夫 著

海陸輸送の結節点である港湾は、物流ターミナルとして、生産と消費を結ぶ流通機構の最も重要な基幹として物流の中核をなすものであり、経済活動にとって大きな役割を担っています。その港湾には、莫大な量の貨物が流動かつ集散していますが、これら貨物の輸送、荷役、荷さばき、保管、包装および情報などを含め貨物の積卸しを主体とする運送にかかわっている港運業務は、意外と複雑で一般には必ずしも理解されておりません。それだけにこれをわかりやすく解説することは容易ではありません。 本書は、港運実務およびこれに関連する分野も含め、できる限り幅広い視点でその業務をと……

操船実学

石畑崔郎 著

 四方を海に囲まれた日本では、輸出入の物資の大半が船舶によって運ばれています。船舶はこのような重要な役割を果たしているにもかかわらず、実際の現場でどのように動かされているのかは、あまり知られていません。その船舶の出入港時の操船技術に焦点を当てたものが本書です。海上歴50年余り、現在も瀬戸内海で水先人を務める元船長の労作です。  本書の大きな特徴は、国内外主要港での実経験に基づく多くの操船例を、具体的に記している所にあります。前半部分は船長として経験した世界の海での操船、後半は水先人として携わった瀬戸内海での操船の事例を収録しています……

蒸気タービン要論

角田哲也・斉藤 朗 共著

蒸気タービンは,船舶ではLNG船の主機関や、ディーゼル船におけるターボ発電システムに利用され、陸上では発電所や大工場の電力供給源として採用されています。海上・陸上問わず蒸気タービンには一定の需要があり、これを学ぶための関連書籍も多くありますが、内容が高度であったり、古いなどして、新たに蒸気タービンを学ぶ人に適当なテキストは意外と多くありません。 本書は、蒸気タービンの基礎的かつ重要事項を重点的に取り上げ、初学者でも自学自習できるよう豊富な図を用いてわかりやすく解説しています。蒸気タービンの概要から理論・作動原理・取り扱いに至るまで、……

国際物流の理論と実務 【六訂版】

鈴木 暁 編著

国際物流に関する基本的理論とキャリアやフォワーダー他関連業界にも役立つ実務的知識を満載。 国際物流を学ぶ研究者、学生、国際物流業界の初級、中級者にとって最良のテキストです。 6訂版では、国際物流に関わる統計を最新のものに更新。国際物流の環境変化や、法制度の改訂に伴った説明の見直しを重点的に行いました。 【はしがき】より  国際物流(輸送)は、国際貿易取引において代金決済、保険とともにその一要素を構成している。つまり貿易取引は売主(荷送人)と買主(荷受人)が直接の当事者であるが、この売主と買主の間には運送人(物流業者)、銀行、保険……

実践 鉄道RAMS−鉄道ビジネスの新しいシステム評価法−

溝口正仁・佐藤芳彦 監修 日本鉄道車輌工業会RAMS懇話会 編

【まえがき】より 〔社会資本の信頼性と安全性確保の重要性〕  近年、科学技術の革新と社会構造の複雑化が進展するなかで、社会資本といわれる大型プラント、原子力発電設備、宇宙ロケット、航空機、鉄道車両等はシステムとして複雑かつ高度化するとともに巨大化する傾向がみられる。これら社会資本が事故を起こした場合、極めて深刻な事態を招くことはこれまでの各種事故の実例が示すところである。それらの信頼性と安全性の確保が現代社会の大きな課題となっている。 〔信頼性と安全性の評価法RAMSの発展と適用範囲の拡大〕  1950年代後半より、信頼性……

海が日本の将来を決める

村田良平 著

近年、わが国周辺海域を舞台に日本の国運に係わる大きい問題がいくつも発生しています。外国軍艦による領海侵犯、工作船の活動、東シナ海の石油・ガス開発、密漁、海賊問題と大きく報道された事件だけでも枚挙に暇がありません。しかしながら、依然としてわが国には政府として一元的に海洋問題に取り組む組織は無く、国民全体としても海洋国家としては、海に対する意識が低いと言わざるをえない状況が続いています。このよう折、改めてわが国にとっての海の重要性を説き、海との関わり方はどうあるべきなのかを示した本書を発行しました。 著者の村田良平氏は、外務省出身で、駐米……

台風と闘った観測船 気象ブックス013

饒村 曜 著

日本の台風災害の軽減に多大な貢献をした定点観測船の活躍を中心に描く。苛酷な環境下の興味深いエピソードや貴重な資料を交えて綴る。 【まえがき】より 一九一二年(明治四五年)四月一〇日に北西大西洋で起こったタイタニック号の海難は、一四九〇名が亡くなったことが強調して語られている。しかし、全員が死亡していたかもしれないところを、積んでいた最新機器の無線通信機によって、七一一名が救助されている。このため、無線通信機を積む船が増え、船で観測したデータをすばやく気象台等に送り、逆に気象台等から危険な状態にあう可能性があるかどうかの情報をす……

鯨と海のものがたり−地球最大の動物賛歌−【増補版】

奈須敬二 著

鯨に魅せられた故奈須博士の名著に、捕鯨問題に詳しい水産ジャーナリスト梅崎義人氏による「政治に利用された鯨」を増補しての復刊。 【目次】 1.鯨とは  鯨地球にあらわれる  鯨海へうつる  鯨のからだ 2.鯨のなかま  ひげ鯨と歯鯨  セミクジラとホッキョククジラ  コククジラ  シロナガスクジラ  ナガスクジラ  イワシクジラ  ニタリクジラ  ザトウクジラ  ミンククジラ  マッコウクジラ 3.鯨の由来  鯨の語源  イサナの語源 4.海とは  地球の誕生  海の誕生  海のすがた  生命の誕生 5.鯨と海の流れ ……
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