成山堂書店の書籍紹介

局地風のいろいろ【3訂版】 気象ブックス004

荒川正一 著

局地風とはその地域特有の風で、山一つ越えればまた違う風が吹いている。現在、その複雑な仕組みの解明が進み、クリーンエネルギーとして見直されつつある。世界各地の局地風と最新の研究成果を、風を追いかけて50年の風博士がわかりやすく解説。さて、あなたの住む町にはどんな風が吹いているだろうか。 【3訂版への序】  本書の初版発行から10年を経た。その間多くの読者からご支持を受けたおかげで、このたび3訂版を出す運びとなった。これまでも改版ごとに訂正・追加などを行ってきたのであるが、この度はやや多くの場所に筆を入れた。  主な改正点は、 ……

雲と霧と雨の世界−雨冠の気象の科学1− 気象ブックス021

菊地勝弘 著

 環境問題として挙げられるものは、温暖化のほかに、オゾンホールや酸性雨などがありますが、本書によればそのどれもが雲や雨と深く関わっているといいます。本書は、地球をめぐるさまざまな形の「水」のうち、雲・霧・雨といった主に液体の状態の水をテーマにしたものです。  近年雲は、温暖化との関連で注目を集めています。著者によると、雲は地球を保温も冷却もしており、雲の増減が、今後の地球温暖化予測の鍵を握っているということです。  霧に関しては本書の約半分の分量を使って書かれています。第二次世界大戦中から続く霧研究の歴史からはじまり、霧の人工消散……

ふぐの文化 【改訂版】

青木義雄 著

―ふぐってどんな魚?― 知られていそうで知られていないふぐ。生態から調理法や文化まで不思議なふぐをフルコースで紹介!

生物統計学入門

山田作太郎・北田修一 共著

統計学の初歩から生物学系で多用される主要な分析方法までをわかりやすく解説。「生物資源統計学」を改題しての発行。 【まえがき】より  本書は生物学、農学、医学、薬学、生態学など生物系の学生諸君がはじめて統計学を勉強されるときの教科書ないしは参考書として書かれたものである。今日統計学はデータ解析の学問として非常に広い範囲にわたって応用されている。生物学に関係する分野においても統計学は日常的に使われており、近年注目されているゲノムデータの解析も統計学に基礎を置いている。大学の前半期にしっかり統計学を勉強しておくことは、将来専門……

ビジュアルでわかる魚の鮮度−おいしさと安全へのこだわり−

渡邊悦生・加藤登・大熊廣一・濱田奈保子 共著 イラスト渡邊未知

おいしさの決め手「鮮度」に安全性が加われば間違いなし!様々な角度から魚のおいしさを徹底追及する。カラーイラスト付で解説。 【はじめに】より 魚の鮮度は、牡蠣に示した温度や濃度に対するような科学的定義が不明瞭である。 魚が生(いわゆるお刺身)で食べられなくなるというのは一体どういうことであろうか。簡単に腐ったから、と答えるのは間違いである。なぜならお刺身で食べられないけれども、煮たり焼いたりすれば十分食べられるということは、まだ腐っていない証拠であろう。腐るということは、腐敗菌が筋肉1g当たり5万個〜100万個位に増殖した状態であって……

海のパイロット物語

中之薗郁夫 著

港に出入りする船を安全に離着岸させるパイロット(水先人)。操船技術から外国船船長との交流まで、その仕事の全てを分かりやすく紹介。 【まえがき】より パイロットといえば、大方の人は飛行機の操縦士を思い出されるであろうが、本来「水先案内人」のことで、こちらが元祖である。法的には「水先人」という呼称であるが馴染みにくく、海事関係や港関係の人達は、もっぱら「パイロット」と言っている。 世界中の港屋海峡にはパイロットがおり、船が港湾や海峡、内海など航海危険の多い水域を航行するときは、安全のため、その水域の事情や船の操縦に精通したパイロットを乗……

四級・五級海技士(航海)口述試験の突破【8訂版】

船長養成協会 編

【8訂版のはしがき】 本書は,四級海技士国家試験(航海)および五級海技士(航海)の免許を受けようとしている人たちを主な対象としてまとめた口述試験突破のための参考書です。 過去に出題された海技士国家試験の口述試験の問題を幅広く集め,さらに今後の予想される問題も加えて編集してあります。 できるだけ理解しやすく,また覚えやすいように,各科目とも設問形式をとり,解答は箇条書きで簡潔にわかりやすく述べてあります。 設問によっては,説明の補足としてあるいは誤解のないように[注]を設けて内容の充実を図っています。 このたびの8訂版に際して……

世界の湖と水環境 ベルソーブックス005

倉田 亮 著

国連職員として16年間、世界の湖を調査してきた著者が、約90個の興味深い湖を厳選し、貴重な写真と共にわかりやすく紹介する。 【はじめに】より  世界の五大陸に点在する湖沼は、その形や規模から水質、気候条件、生物相などの環境はもとより、人間との関わりまで千差万別で、きわめて多様性に富んでいる。湖の形ひとるをとっても、丸いものや三角形、四角形、細長いもの、複雑なアメーバ状をしたものまである。また、湖が形成された要因の違いや地質、流入河川の状況、気候によって、その水質は淡水湖、塩湖、酸性、アルカリ性であったり、濁っていたり、きわめて澄んで……

水生動物の音の世界 ベルソーブックス021

竹村 暘 著

音を出すのはイルカやクジラだけではない。威嚇や求愛など様々な場面で色々な音を出す、 水生動物の巧みな音の利用法に迫る。音から学ぶ水中の生態学。 【はじめに】 最近いろいろな動物の世界を紹介するテレビ番組をよく目にするようになった。以前もドキュメンタリー番組はあったが、動物が番組の中心になったものを見た記憶はあまりない。ここ十数年のうちに急速に増えてきたようである。人間社会の複雑な関係と異なり、こうした番組は安心して見ていられる。見知らぬ国の動物の思わぬ行動に目を奪われた方も多いことと思う。 しかし、こうした番組を見ていると、陸上動物……

時刻表百年のあゆみ 交通ブックス107

三宅俊彦 著

わが国の鉄道営業史を表している日本の時刻表の今昔を、時代背景の移りかわりと共に興味深く語った本。 【まえがきより】  わが国における月刊時刻表の刊行の歴史は100余年を有するわけだが、「時刻表」は各時代の鉄道の時刻のんみではなく、その時代の社会情勢や経済状態を示す貴重な史料の一つである。すなわち「時刻表」は「旅行用品」のカタログとして、明治・大正・昭和・平成4代の歴史の一断面を今日まで伝えている一次史料としての価値を有しているように思う。たとえば各年代の上野−札幌間の所要時間、東京−大阪間の運賃、箱根の旅館の宿泊料金などなど……
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