成山堂書店の書籍紹介
海と海洋建築−21世紀はどこに住むのか−
前田久明・近藤健雄・増田光一 編著
海洋建築を知るための海洋、港湾、建築の基礎を網羅したテキスト。持続的発展、環境保全などを踏まえた海洋開発の入門テキスト!
【まえがき】より
本書は、海洋建築に初めて接する大学1年生に、海洋建築はどのようなものかを知ってもらうことを念頭においてまとめたものです。また他分野の技術者で、海洋建築の概要を知りたい方にも参考となるよう心掛けました。執筆者は、新進気鋭の海洋建築の若手研究者です。
内容は、「海洋建築から見た海洋」について、次いで「海洋建築から見た建築」について、最後に「海洋建築の造り方」の3部から構成され、わかり易……
気象のことば 科学のこころ 気象ブックス017
廣田 勇 著
気象学を含む自然科学を人類文化の一形態としてとらえ、その歴史と考え方を古今東西の言葉を手がかりに考察したユニークな科学随筆集。
【まえがき】より
なにごとによらず、自分の目で物事を見つめそれについて様々な思いを巡らせるのは本当に楽しいことである。或いはいろいろな本を読んだり他人の話を聞いたりして、自分が今までに知らなかった世界に触れるのも知的好奇心を大いに満足させてくれる。そしてさらに、このように時間をかけて貯えてきた数多くの知識や経験を、もう一度自分の好みに合った方法で組み立て直してみると、そこにはこころ豊かな新しい世界が……
世界の海洋と漁業資源−海洋と大気と魚−
藻場の海藻と造成技術
能登谷正浩 編著
藻場は、魚介類のゆりかごとして、また沿岸の環境を保全する上で、きわめて重要な役割を果たしています。しかしながら、高度経済成長期から現代にかけて埋立て等による沿岸開発が進められた結果、数多くの藻場が消失してしまいました。現在全国各地で“藻場再生プロジェクト”が進行しているが、思うような成果が上がらない場合も多い。
本書は「藻場の造成は真に科学的、生物学的な認識や十分な根拠を基礎として行われるべきである」として、藻場を構成する海藻の生物特性とそれを造成技術にどのように応用すべきかを示したものです。
内容は、ホンダワラ類、コンブ類、ア……
水産経済学−政策的接近−
小野征一郎 著
欧米での健康志向の高まりや中国における魚消費量の増加などから今後は世界的に水産物の価値が高まると予測されています。
そうした中、豊かな漁場環境に恵まれ、世界有数の水産大国である日本の水産業も単なる食糧生産産業の枠を超え、海そのものの利用、保全をも包括した新たな産業としての発展が政策課題となっています。
本書は、水産政策審議会会長として、そうした水産政策の審議に長年携わってきた著者のこれまでの研究の集大成となっています。 最近注目のマグロ漁業の話題にはじまり、養殖業、水産物流通、水産基本法の検討、さらには近年注目されている漁村活性化や……
水産・海洋ライブラリ7 海の集団生物学
渡邊精一 著
カニ博士による水産資源管理のための生物学の入門書。生物の生活史、群集の構造、病気の伝播、遺伝などを通して管理のイメージを学ぶ。
【目次】
第1章 水産生物の生活史(life history)カニを中心に
1-1 ズワイガニの生活史(深海で生活するカニ)
1-2 ガザミの生活史(浅い海で生活するカニ)
1-3 ショウジンガニの生活史(海で生活するカニ)
1-4 モクズガニの生活史(河川と海で生活するカニ)
1-5 サワガニの生活史(陸水で生活するカニ)
1-6 クリスマスアカガニの生活史(森に住むカニ)
第2章 個体の……
登山者のための地図とコンパスの使い方−あなたの方法は間違っている−
横山雄三 著
登山者必携!いざという時に役立つ、地図とコンパスの正しい使い方を紹介。地図の読み方から練習方法、応用まで知識と理論満載の1冊。
◆著者からこの本を読まれる方へ(「はしがき」より)◆
『登山に地図とコンパスは必携です。』
そういわれて大切に持って行くのに、滅多に使ったことがない。たまに使うことがあっても、山座同定に用いるだけで、今日の登山に役立つものとは思えない。
これでは地図とコンパスは不要ではないか、という気持ちになってくると思います。そこで、山の専門家にこの疑問を尋ねてみると、
『「いざ」という時に必要である。』
……
現代の内航海運 交通ブックス216
鈴木 暁・古賀昭弘 共著
内航海運はいま、大気汚染、地球温暖化などに関連して、よりクリーンな大量輸送機関として、鉄道と共に改めて注目を浴びています。しかし、モーダルシフトが話題となってから数年を経過しているにもかかわらず、その進展が遅々としているように見えるのは、長期にわたる景気後退という側面はあったにせよ、内部に抱える懸念材料が多いことも影響しているのでしょう。老朽船のスクラップアンドビルド、船員の高齢化と若年船員不足の解消、船内労働環境の改善、適正運賃の確保などです。
本書は、こうした内航海運業界の現状や、これまで業界が実施してきたさまざまな改善策、行政面……
魚の卵のはなし ベルソーブックス017
平井明夫 著
色も形も性質も、まったく異なる魚卵たち。親魚が卵に託した生き残り戦略とははたしてどんなものか?
小さな卵が繰り広げる不思議な世界をとくとご覧あれ!
【はじめに】より
あるテレビ番組の調査によると日本人の96%は魚卵が好きだとのことである。もちろん、私は魚卵の類は大好物である。魚の卵の話を書いたこの本を読み始めた貴方も当然大好きにちがいないと思う。その番組によれば、好きな魚卵の順位は一位「イクラ」、二位「タラコ」、三位「カズノコ」だそうだが、それぞれの親の名前をご存知だろうか。そう、「イクラ」はサケ、「タラコ」はスケトウダラ……



