交通の書籍紹介

トラック輸送イノベーションが解決する物流危機

兵藤哲朗・根本敏則 編著

2024年4月から導入される時間外労働の上限規制、自動車運転者の労働時間等の改善のための労働時間規制によって輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念される「物流2024年問題」。その解決に向けてさまざまな取組みが検討されるとともに、物流事業者を支える道路施策も議論されています。本書は、その施策の中でも有力な手段となるダブル連結トラックや関連する高速道路SA ・PAなどの道路施策について、調査研究を取りまとめ、物流危機に対する方策や技術適用の可能性、課題などを詳説。今後の物流、道路施策等にヒントを与える1冊となります。 ……

人が活躍するツーリズム産業の価値共創

島川 崇・神田 達哉・青木 昌城・矢嶋 敏朗 共著

ツーリズムに関わるすべての人が、それを喜びとし、価値をともに創発していける環境を作らなければ、この業界は確実に衰退する。大切なのは、価値を「共創」することである。観光客も、経営者も、一人ひとりの従業員も、観光地で観光客と接する業に従事している人も、観光地の地元住民まで、ツーリズムに関わる皆が喜びを感じ、その果実の正当な分配を受けることができる環境の構築である。 この問題意識を共有した4 名の執筆陣が、ツーリズム産業の価値共創のため議論を展開、スーパーガイド、カリスマ添乗員と呼ばれる卓越したプロたちや「価値共創」が実現できている他産業……

文明の物流史観

黒田勝彦・小林ハッサル柔子 共著

人類はいかにして輸送を発展させ、それが文明とどのように関わり合ってきたのかを、古今東西、壮大なスケールで論じたものである。なぜ文明の成立条件に「交易」が必須なのか、なぜ人類は「移動」するようになったのか、といった根本から説き起こし、10次にわたる「輸送革命」について解説。さらに、これまでの人類の歩んだ足跡を踏まえたうえで、物流の未来も展望。 【まえがき】 現代に生きる世代の誰しもが「物流」が遮断されたときの混乱を経験している。直近では現在(2020年)でもそうだが、医療用マスクはもちろん、一般用マスクも急速な需要増加にもかかわ……

地方公共交通の維持と活性化

青木 亮 編著

自動車の普及や少子高齢化・人口減少を拝啓に困難さが増す地方公共交通。その維持のために地域各地で実施されている創意工夫の取組みを紹介・分析した活性化に向けて示唆となる一冊。 【序】 自家用車普及の進展や少子高齢化と人口減少などを背景に、平成、令和の時代に入っても営利事業としてのバス路線維持は困難さを増しており、中山間地における交通手段の確保は、重要な政策課題のひとつとなっている。参入規制や料金規制などを緩和する乗合バス事業への規制緩和政策が導入されてから、既に20 年近い年月が経過しており、この間に地域の実情に合わせた効率的な新……

交通インフラの運営と地域政策

西藤真一 著

鉄道、空港、道路それぞれのインフラ事業における制度、政策、資本、運営について、その仕組みや構造、それぞれの課題や問題点なども示しながら、民間と行政という両方の視点から分析、これからの交通インフラ運営に対して公・民双方が取るべき戦略とその実現について解説する。イギリスやアメリカなど各国の交通インフラ政策について取り上げ、日本のインフラ政策との違いを示し、日本の交通インフラ政策の現状と今後のあり方についても述べている。交通インフラ全般について、その現状、課題などが概観できる一冊。 [toc] 【はじめに】 交通インフラをめぐる社……

駐車施策からみたまちづくりー地域ルールの先がけ大丸有モデルー

大手町・丸の内・有楽町地区駐車環境対策協議会 編著/高田邦道 監修

『駐車政策が育むまちづくり』を目指した大手町・丸の内・有楽町地区における駐車環境の整備に関する地域ルールの生誕から10年を経過した実績、 1.地域ルールというシステムをどのように構築したか 2.ビルの駐車計画の審査にどのように関わってきたか 3.その結果、地域の交通にどのような変化が起きてきたか 4.今後の地域の交通未来図をどう描こうとしているのか をまとめた内容。 日本を代表する大丸有地域から発信する新しいルールの誕生の姿と、大規模都市開発が行われている他の地域の参考、指針を示す。 [toc] 【目次】 第……

観光と福祉

島川 崇 著

2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を契機として、交通のバリアフリーや様々な場面でのユニバーサルデザインの導入など、日本国内のハード面での整備は進んでいる。観光に関わるモード(陸海空の交通機関、旅行業者宿泊業者、地方自治体)がどう福祉に取り組んでいるのか、また、介助士や補助犬などの福祉のサポートシステムがどう関わっているのか、具体例を挙げながらその現状を紹介する。そしてこれらの取り組みを一過性で終わらせないための今後の課題を提起。観光を推進するだけでなく、心のバリアフリーが定着する真の意味での福祉社会の在り方を考える一冊。 ……

輸出入通関実務マニュアル 貿易実務シリーズ2

石原伸志・松岡正仁 共著

輸出・輸入を行ううえで必要な通関の実務知識を集約! ● 関連法規に沿って通関の制度や仕組みを解説 ● 輸出入の申告手続の流れと必要な作業、提出書類を把握する ● 近年の国際協定に伴う通関手続を紹介 貿易取引において、貨物の輸出・輸入の意思表示を行う通関は専門的な知識や経験等が求められます。 本書は、輸出入を行ううえで重要な通関手続の実務知識を1 冊にまとめました。国際間取引の進展など最新情報も詳細に解説しているので初めて通関実務を学ぶ方だけでなく、実務者の方にとっても役立つ情報が満載です。 【はじめに】 周囲を海……

交通政治学序説

澤 喜司郎 著

政治と行政によって管理・統制されている交通に内在する疑問や問題を、法律、政令、省令を通して抽出し、同時に法治国家の法の限界を探ろうとするもので、交通政治学という新しい観点から交通にアプローチした内容です。 【まえがき】より 法治国家とは一般に、政治は法律に基づいて行われるべきという法治主義によって運営される国家、法により国家権力が行使される国家、国民の意志によって制定された法に基づいて国政の一切が行われる国家などとされています。しかし、法治国家では行政および司法が法律に適合していれば国民の権利や自由を侵害してもよいという形式的側面……

地域 × アニメ ーコンテンツツーリズムからの展開ー

大石玄/近藤周吾/杉本圭吾/谷口重徳/西田隆政/ 西田谷洋/風呂本武典/横濱雄二 共著

地方や特定の地域を題材にしたアニメが多く発表されるようになり、そのファンが現地を訪れ、物語を追体験する聖地巡礼やコンテンツツーリズムがブームとなっている。 こうしたことから現地を訪れるファンを取り込み観光地化する動きが全国で活発になっているが、一方で、こうしたファンや旅行者のニーズを必ずしも的確にとらえきれず一過性にものに終わってしまう、あるいは商業主義が全面に出過ぎてファンに見透かされてしまうといった例も多い。 そこで本書では迎え入れる側からの一方通行ではない、地域と旅行者、ファンのニーズをとらえ、どちらか一方からではない、両者が一……
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