趣味・実用の書籍紹介
観光船 讃岐丸物語−元宇高連絡船の航跡−
萩原幹生 著
宇高連絡船航路廃止後、唯一観光船として残された。乗船時のエピソードから船内教育、連絡船のその後など船長ならではの視点で綴った航海記。
【目次】
転落事故
パイロット
船員の家族への手紙
制服の威力
小豆島の伊予丸・阿波丸を訪ねて
連絡船を愛した人からの手紙への返事
岸壁の移転
台風
連絡船記念碑
天女との出会い
鬼の船長
訓練
大三島紀行
上司と部下(息子への書簡)
安全航海
ある朝
阿波丸賛歌
不安と葛藤
参加することに意義がある
終焉……
南極観測船ものがたり−白瀬探検隊から現在まで−
小島敏男 著
わが国の南極観測は、1911〜12年の白瀬探検隊を端緒として、第二次世界大戦後は1956年からほぼ継続的に観測が行われています。オゾンホールの観測や、隕石調査など世界的に注目される研究や報告がなされていますが、これらは人員・物資を滞りなく供給できる船があってはじめて成り立つもので、南極観測船は“影の主役”であると言えます。
本書は、南極観測を支える南極観測船にスポットを当て、白瀬探検隊時代の「開南丸」から「宗谷」「ふじ」「しらせ」まで各船の誕生の経緯から、南氷洋での苦難の航海,救出劇などをまとめたものです。一般に、白瀬隊や「宗谷」……
人魚たちのいた時代−失われゆく海女文化−
大崎映晋 著
石原慎太郎氏 推薦!
「彼女たちは、海洋国であるわが国が世界に誇れる素晴らしきレジェンドだ」
人魚(海女)たちの幻想的な美しさ、逞しさを、美しい海を背景に軽妙な文章で綴る。その神秘的で独特な風俗と生活を見事に描いた力作。
【序】より
海なし県といわれる群馬県に生まれて、小さい頃に聞かされた海の話は、幼い私の頭の中に、しっかりとした位置を占めるようになっていた。その頃、その海という見たこともない夢の世界は、ふとしたことで、自分の思うようにならなかったときとか、悲しみに打ちひしがれ、どっか遠いところでも行ってしまいたい、と思ったときなど……