水産の書籍紹介
貝殻・貝の歯・ゴカイの歯 ベルソーブックス008
大越健嗣 著
貝殻は身を守るためにある?。歯はものを噛むためにある?。ホントにそれだけ?貝殻や貝の歯に秘められた様々な役割、ふしぎな現象、有効利用法に目を向けてみよう!
【はじめに】
ちょっと乱暴な言い方だが、生物の体は硬い部分と軟らかい部分でできている。ウイルスなどのきわめて微小な生物を除いて、骨や歯、貝殻、甲羅(甲殻)、サンゴなど、ほとんどの生物は何か硬いものを体のどこかにもっている。それなのに一般の関心は軟らかい部分にかたよっているし、軟らかい部分を研究している人の数もはるかに多い。
たしかに、DNA、RNA、タンパク質、糖、脂質といった軟……
江戸の俳諧にみる魚食文化 ベルソーブックス024
磯 直道 著
時は江戸。後世に名を残した芭蕉や一茶、蕪村など、魚介類を味わいつつ、句に庶民の生活や時の流れを綴っていた。
その多くの俳諧から、魚食にまつわる文化を眺めてみよう。
【目次】
第1章 春
1-1 真鯛(まだい)
1-2 鰊・鯡(にしん)
1-3 鰆(さわら)
1-4 針魚・?(さより)
1-5 白魚(しらうお)
1-6 鮎並(あいなめ)
1-7 鱒(ます)
1-8 諸子魚(もろこ)
1-9 鮠(はや)
1-10 伊勢海老(いせえび)
1-11 鮒(ふな)
1-12 鮑(あわび)
1-13 蛤(はまぐり)
1……
魚介類に寄生する生物 ベルソーブックス009
長澤和也 著
寄生虫と聞くと「気持ち悪い」「病害虫」と思ってしまう。しかし、本当にそんなに
悪いヤツらなのだろうか?生の魚を好む日本人にとって、寄生生物は実は想像以上に
身近な存在なのだ。正しい知識を身に付ければ、彼らに対するダーティーなイメージ
もきっと変わるに違いない。
【はじめに】より
私たち日本人は、毎日、多くの新鮮な魚介類を食べており、それにつく寄生生物(寄生虫)にも少なからず関心をもっている。しかし、その実際の姿を知る人はほとんどいない。寄生生物に対して、多くの人は気持ち悪いイメージを勝手につくりあげているのが現実だろう。いったい、……
魚の変態の謎を解く ベルソーブックス025
乾 靖夫 著
いもむしが蝶に、おたまじゃくしが蛙になるように、成長とともに大きく様変わりする生き物たちがいる。
なぜ姿を変えるのか?ヒラメ・ウナギ・サケなど、魚の世界における変態の謎を解明する。
【はじめに】より
科学を志す者にとって、一生のうち幾度かは心が躍るテーマにめぐり合うものである。私にとって“ヒラメの変態とホルモンによるその調節”のテーマは紛れもなくそのひとつであった。
さまざまな昆虫やカエルなどの両生類が変態することはよく知られているが、魚が変態することはあまり知られていない。ところが、本書で紹介するように、ヒラメやウナ……