料理は科学だ!食卓を彩る塩の世界

  • 2020.12.23 

【導入部:年末バージョン】

この年末年始は実家に帰らず自宅で過ごされる方も多いと思います。いつもなら実家で料理を手伝ったり、出てくる料理を食べたりしていたけれど、今回は自宅で用意することになりますよね。さて、何を作ろう?と年末年始仕様に変わったスーパーの棚前で考えてしまう方もいるかもしれません。

メニューや盛り付けを変えるのもよいですが、基本の調味料から変えてみるのはいかがでしょうか?

【導入部その2:年明けバージョン】

新しい年に、何か新しいことを始めてみようと思われる方も多いと思います。運動、勉強、趣味……。あなたがもし食に興味がおありなら、調味料を変えてみるというのはいかがでしょうか。味の基本のひとつである『塩味』を見直してみたら、明日からの食卓が豊かになるかもしれません。

本書『市販食用塩データブック 2019年版』は、日本国内で流通している食用塩208商品を紹介しています。この中からお気に入りの塩が見つかるかも!?

食品業界・飲食業の方にはもちろん、食について勉強したい方にもうってつけのデータブックです。

【売っている塩を原料と製造法で大分類!】

海水、天日塩、岩塩・湖塩、その他、添加物使用の5つのカテゴリで商品を分け、それぞれの製造過程・含有成分を図と表で示しています。結晶の拡大画像も載っているので、色や形の違いもはっきりわかりますよ。

実際に買った商品を味見してみて、「マグネシウムが多いからこんな味」「海の塩と岩塩の味の違いはこんな成分の違いからきているのだ」「海の塩なのにこんなに成分が違う」「この製法だとこんな結晶になるのか」などなど、味覚と視覚にデータを結びつけた理解ができます。

日本で手に入る世界の塩も掲載しているので、産地別・輸入元別の味比べもできそうですね。

【店頭で探しやすい!商品画像】

本書は、1商品につき1ページのパッと見てわかりやすい構成になっています。一番目につきやすい左上には、正面からの商品画像が表示されているので、これはあの商品だ!とすぐわかります。商品名の下にはメーカーの連絡先が出ているので、近所のスーパーになくてもすぐ問い合わせができて安心です。

【『〇〇の塩』の味の秘密】

「ゆでたまごの塩」「漬物の塩」何が違うんだろう、と思ったことはありませんか?もちろんその味の秘密を本書はデータでばっちり示しています。また、健康上の理由で「塩分の少ない塩」「マグネシウムの少ない塩」等を求めている方も、商品名や成分から体に合う塩を調べることができます。

オールカラーの本書は、商品カタログというよりは一見まるで鉱物図鑑のようです。日本の店頭で目にする塩のバリエーションの多彩さを目で味わい、実際にお店で商品と向き合ってみて、試してみる。本書があなたのお店や台所に『定番の塩』を迎えられる手助けとなれば幸いです。