読了『スマホ脳』

「スマホが人間を支配する」と思っていたけど、それもこの本を読んでいると、「そうかもしれない」と思ってくる。人間の脳は昔からそう変わっていないらしい。それも大昔から。人間の発達よりも、機械の発達のほうが早く、それに人間が追いついてないとか。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

今や、大人になれば一人一台が当たり前のようになってきたスマホ。小学生でも持っている子は増えているし、中学生以上になるともっと増える。使い方がよくわからないうちからのスマホは、目や脳によくないと僕は思っている。だから、子供たちにやらせたとしても、時間は10分くらい。その後は必ず目の体操をさせている。自分専用のはまだ持たせない。なくたって十分に生活はできる。スマホを持っていないと友達付き合いができないというのであれば、そんな友達は必要ないって思ってしまう。昔はスマホがなくたって、友達と楽しく遊べていたし。正しい使い方ができないのであれば、持つべきではないと思っている。

僕も使う時間は決めている。そもそもは連絡手段の一つであり、仕事用の道具。家に帰ったら、家族と一緒のときは仕事の緊急対応以外は使わない。だって、一度見てしまうと、見続けてしまうことがわかっているから。

あの、iPhoneの生みの親であるスティーブ・ジョブズさえ、子供に使わせるのはかなり慎重になっているとのこと。スマホが与える影響がわかっているからこそなのだろう。

よくセミナーに行くと、そこで学んだことをメモではなくスマホやパソコンで打ち込んでいる人を見かける。書くより早いんだろう。でも、それで本当に覚えられるのだろうか?記憶に残るのだろうか?後から見るのだろうか?などと思っていたけど、やっぱりその通り。ブラインドタッチに慣れている人であれば、聞いたことをそのまま打ち込むことができるから早いのだろう。でも、何も考えずに聞いたことをそのまま打ち込むだけだから、記憶には残りづらいらしい。

手書きは、聞いたことをいったん頭の中で整理をし、何を書くかを考えるから記憶に残るとのこと。たしかに、仕事でも手書きのメモとパソコンに入れたことでは、手書きの方がしっかりと覚えている。

読書にしてもそうなのかもしれない。電子書籍が増えていて便利ではあるけど、目が疲れるし頭に残りにくい。やっぱり紙がいいと思う人は少なくないだろう。

スマホがすべて悪いのではない。使い方の問題。中毒のようにスマホばかり見ていると、目も頭も体も疲れる。そして、睡眠不足にも陥るとか。いったん見てしまうと、そのまま時間が経ってしまい、寝る時間が削られてしまう。僕も過去にそんな経験があった。寝るときはスマホを別の場所に置き、しっかりと睡眠をとろう。

この本でではスマホが脳に与える影響のことが書かれているが、それ以外に「そうだな」と思ったことは、運動のこと。少しの運動でストレス発散でき、集中力が増すとのこと。これは自分自身が日々実践していた感じていたこと。

体が重いな、だるいなと感じているときこそ思いっきり運動をすると、スッキリする。僕はランニング。体に負荷をかけて、心拍数を上げていくことで気持ちが楽になる。ストレス発散にも効果的。嫌なことはランニングすることでどこかへ行ってしまう。

最近朝、昼と行っている散歩も効果はある。確かに集中力はアップしたと思う。歩くことで、スッキリするのが一つ。周りを見ながら、景色を楽しむことでリフレッシュできるのも原因だろう。体を動かすことでスイッチが切り替わるのかもしれない。

スマホ、パソコン、仕事など、毎日たくさんのことをこなし、多くの情報が襲ってくる現代。その状況を改善するにも運動は欠かせないものだなと実感した。

これだけスマホが当たり前になっているからこそ、ときには脇において、今を楽しんでみよう。スマホの画面だけが人生ではないのだから。